第十四話 ダンジョンパワーアップ
ディーネには出発の日ギリギリまで、ポーションを売って貰い、荷支度をしてもらう。その間にダンコと相談しながらダンジョンをパワーアップさせる。
・全15階層にする
・15階、ダンジョンコア、居住区(家屋、露天風呂)フロア
・14階、畜産・農産フロア
・13階、安楽死フロア内部は前回と同じ
・11,12階、迷路フロア内部は前回と同じ
・10階、ボスフロア(アイアンゴーレム)、ボス討伐後、外へ強制転送その際に、1人だけ11階に転送
・6〜9階、草原系ダンジョンフロア
・5階、中ボスフロア(ゴーレム)ボス討伐後、1人だけ11階に転送、残りは6階へ転送
・1〜4階、洞窟系ダンジョンフロア
・ボスからドロップアイテムを出す(チョット良い武具)
「これからはちょっと餌を撒いて、ダンジョンに来る人を増やそうか⁉︎」
『ボス倒した後、1人だけ11階に飛ばすのは何でっすか?』
「ん?6階に進んだメンバーや外へ出されたメンバーが1人足りないって、なるでしょ⁉︎そうすると、どうなってるのかまた調査しに来ると思うんだよね」
「それにタダでドロップ品あげるのは癪だからさ」
『なるほど!ヘータさんって、結構ケチっすね!そんなんじゃ、彼女さんに嫌われるっすよ』
「別にケチじゃないと思うし、ディーネは彼女じゃ無いし!」
「そう言えば、ディーネへ渡す権限とか何かあるの?」
『色々考えたんすけど、ここと外への転移ぐらいっすかね?他はそもそも必要無さそうっすから!だから、単身転移の権限は今度来たら渡そうと思ってるっすよ!』
『もし複数人匹で移動したい場合は、ヘータさんが責任持って、一緒に行動してくださいっす!』
「あぁ、分かった。ありがとう!」
そうしてダンジョンと家屋をパワーアップして、ディーネを迎え入れる。
「ディーネ、基本的に旅の最中で転移するのに目立たない、問題無い場合は寝泊まりはここの家でするよ」
『分かったわ。私の部屋も用意してくれてありがとう。確かにこれなら、かなり旅費は節約出来そうね』
『我儘ついでにもう二つ程、良いかしら?』
「ん?出来ることならやるけど。」
『14階にある畑で、薬草を育てたいわ。あと、ポーションを作る工房をお願いしたわね』
「そんなことなら、構わないよ。必要な広さとか教えてね」
『ありがとう。これで旅費の足しに出来るわ』
「そうだ、ちゃんと紹介しておきたい仲間がいる」
そうして俺はダンコとヤミーをディーネに紹介する。
『ダンコっす!ここのダンジョンコアやってるっすよ。名付け親はヘータさんっす。宜しくお願いするっす!』
『ヤミーだ。精霊神様の命によりヘータと共に行動している。宜しく!』
『ディーネと言います。お二方、これから宜しくお願いします。』
『ディーネさん、渡したい権限があるっすよ!ここと外を転移できる権限っす!ただし、ディーネさん1人だけっす!もし、誰か何か連れて来たい時は、ヘータさんにお願いしてくださいっす。』
『んじゃ、ほほ〜ぃっと!これで転移出来る様になったっすよ。ちなみに行ったことないところには、転移出来ないっすからね!』
『ありがとう。ダンコちゃん!ここの事もバレない様に注意するわね』
そうして、お互いの顔合わせやらを終え、ディーネは14階に〈薬草畑〉、15階の家屋の外れに〈ポーション工房〉を作ってもらい、早速〈薬草畑〉で薬草の栽培を始めた。
ディーネが薬草の栽培準備をしている間に俺はこの街の領主の屋敷へ潜入し、結界装置と動力の〈マナ石〉を奪って来て、精霊樹に〈マナ石〉と俺の〈マナ〉を吸収させた。
今、精霊樹の結界は半径200m程になり、徐々にだが、綺麗な土地が広がりつつある。
そして、結界を失った街〈ベルジニ〉は慌てふためき、冒険者ギルドは活気に満ち溢れていた。
そんな街の様子を横目に俺とディーネは東の隣街〈ビランチャ〉へと歩き出した。
『ねぇ、ヘータ。何で街の結界を奪ったの?』
「ん。結界が無くなれば街の護衛に冒険者が集まるでしょ!それに街へ〈魔素〉が流れ込む様になれば〈DP〉も上手く貯まって運用し易くなるかなと思ってさ」
『なるほどね。結構、色々考えてるのね!すごいわ』
「褒められる程じゃ無いよ!ただ好き勝手やらせて貰える環境があるから、やらせて貰ってるだけさ」
『ふふっ。私もその恩恵に甘えさせて貰うわね!』
そう笑いながら言う彼女は何か吹っ切れた様な、心から笑っているかの様だった。
徒歩で旅出て数日経った日、俺らは〈ビランチャ〉の街へたどり着いた。念の為、この街の冒険者ギルドでクエストを受けておく。俺とディーネ2人共、現在はDランク。3ヶ月に一度クエストを受けた実績が無いと、失効してしまうからだ。
「ディーネ、レベリングして多少は強くなっておく?」
『そうね〜。まぁ、強いに越した事は無いけど、ヘータみたいに偽装出来る訳じゃ無いし、強いのにDランクのままってのも、怪しまれないかしら?』
そう言う訳で、ディーネのレベリングはせず、自然の流れに任せる事にした。
この街〈ビランチャ〉は小さな街で結界も無く、ダンジョンやこれといったイベントは無い。そう、ほぼほぼ用事が無いのだ。
念の為、街へ食材探しに来てみたところ、トウモロコシを見つけた。勿論、名前は違ったが……
トウモロコシの種を手に入れ、北東にある次の街〈スコルピオーネ〉へと向かう事にした。
ディーネの情報によると〈スコルピオーネ〉は〈カヴァリエレスト王国〉との国境の街で、最初の街〈ベルジニ〉より大きく、活気に溢れているらしい。
〈スコルピオーネ〉までは徒歩なら3週間ほどかかる様で、馬車でも2週間掛からない程度になると言う。
乗合馬車の定期便も出払った後らしく、俺らは徒歩で向かう事にした。その方がダンジョンへ行き来し易いし、急いでる訳でも無いしね。




