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人類殲滅ときどきスローライフ  作者: こぶこぶ
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第十一話 精霊樹ドリアード

 精霊神様を呼び出し、ブイオ様を送った後、精霊樹へ送ってもらう話をつける。


 『うむ。ご苦労であった。ブイオの〈マナ〉がある程度、回復したら此奴を精霊樹の元へ送り届けよう。』


 『して、今回の願いは其方を精霊樹の元へ送り届けるで、構わないのだな?』


 「はい。その様にお願いします。精霊樹の現状も場所も早めに確認しておきたいので。」


 『うむ。それでは準備は良いか?』


 「はい。大丈夫です。」


 目の前が白く輝き、俺は枯れかけた巨木の前へと転送されたのだった。


 「これが精霊樹かぁ⁉︎想像以上に枯れてる感じだ……」


 気になって〈鑑定〉をかけてみると


名前 精霊樹ドリアード

種類 聖木

《状態》

マナ枯渇及び魔素飽和による機能不全


 俺は、王都の研究室から持ってきた〈マナ石〉を精霊樹へと近づける。すると淡く光って、精霊樹に吸い込まれた。更に俺も手を触れ、〈マナ〉を送ってみるがこの程度ではまだまだ変化は無かった。


 精霊樹へ〈マナ〉を送ると、A4サイズほどの精霊樹の表皮が剥がれ落ち、それを拾ってみると精霊樹を中心とした世界地図になっていた。


 精霊樹のかなり南に最初の街〈ベルジニ〉さらにその南東にあるのが王都〈スデェスト〉かぁ、なるほどね。王国級は残り5カ国。


 精霊樹を中心として、北に〈レデルノルド〉そこから時計回りに〈カヴァリエレスト〉、〈スデェスト〉、〈スドファータ〉、〈ナノヴェスト〉、〈モルテッラ〉とあるみたいだ。


 王国と王都の名前が同じなのは分かりやすくて良いね。ちなみに魔王と魔族って何処に居たんだろうか?ブイオ様がここに来たら聞いてみるか。


 一息ついてから辺りを見渡すと、精霊樹を中心に100m程の円形の結界が貼ってあるらしく、魔物は入って来れてないみたいだ。しかもかなり高い山々に囲まれた天然の要塞の様だ。それでもそれぞれの山の麓までは数キロありそうだが。


 結界の外は見るからに空気は悪く、生物など存在してない様に思える。とりあえず一度、王都〈スデェスト〉へ戻り、その後の確認や宿のチェックアウトなど済ましておかないとな。


 そうしてダンジョン経由で〈スデェスト〉へ戻り、後処理をしていると、パニックとまではいかないが、街が騒がしくなっていた。


 理由は結界が消えており、このままだと街は魔物が侵入出来てしまうと言うことらしい。まぁ、王都の兵隊や冒険者達はそこいらの街村に比べれば比較的レベルも高いし、早々に壊滅する事は無さそうだが。


 俺としては人類、魔物双方で削り合ってもらうのがベストなのだ。そんな事を思いつつ、気になっていたスラム街へ、足を向ける。


 案の定、子供が十数人いる。この子達はダンジョン8階に送ってあげよう。その前に本人の意思を確認する。〈自分で成り上がる〉そんな気概がある奴なら、今は放っておく。


 流されて生きている、死ぬ勇気が無い。その程度なら、ここで小綺麗にしてあげ、飯を食わせ、ダンジョン8階コースだ。それが今ある俺の優しさMAXだ。子供達には罪は無い。


 確認すると半数程の8人がダンジョン送り希望だ。その子達には最後の贅沢として、公衆浴場へ連れて行き、小綺麗ななった所で街の飯屋で腹一杯に食わせる。


 そうして、泣かれながら感謝の言葉を聞かされ、ちょっと本当にほんのちょっとだけ心を痛めながらダンジョンへ送る。ダンコには念入りに〈睡眠〉をかける様に指示をした。


 こうして王都〈スデェスト〉での心残りはなくなり、ダンジョン経由で〈ベルジニ〉へと戻った。


 この後、精霊樹周りの調査&魔物討伐するにあたって、その前にこの街でクエスト受けておく、ギルドカードの時効による失効を防ぐためだ。


 掲示板を確認すると見覚えのある名前からの依頼に目を奪われた。依頼料が安すぎる為、残っている様で依頼内容は〈北門側での薬草採取中の護衛〉だ。


 そう。ディーネからの依頼だ。人嫌いの彼女が依頼を出してまでどうしたのだろうかと、掲示板から依頼用紙を剥がし受付する。


 そしてディーネの元へ依頼の確認をしに向かう。


 「すみませ〜ん。今回、ディーネさんの依頼を受けたヘータです。誰か居ますか〜?」


 俺は以前貰ったディーネの店の地図を頼りにこのポーション屋へ来た。


 『え〜、ヘータが受けてくれたの〜⁉︎ありがと〜』


 そうして、他愛も無い話をし説明を受け、翌日から2日間の護衛依頼を受諾した。


 俺も何故、この依頼を受けようと思ったのかが不思議でならない。特定の人との繋がりが深くなればなるほど、本来の目的をやり難くしてしまうからだ。


 だが、俺は少なくとも、このディーネに好意を持っているらしく。見た目、雰囲気、その他諸々。正直、居心地の良ささえ感じる。


 だけど男女の仲になりたいかと問われれば分からないと答えられるぐらい、独占欲やら性欲やらのセンサーは動かないのだ。


 だから、なんと無しにディーネの助けにはなってあげたい的な気持ちで受けてしまったのだろう。


 そうして翌日、2日間のディーネの薬草採取中の護衛が始まったのだ。



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