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幽霊作家  作者: ふりまじん


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ミス…クック

ミス…クック

アルフレッド・ラッセル・オーレス=英国の博士 生物学などを研究する。心霊主義の調査に携わる

ウイリアム・ジェームス=アメリカの心理学者。超常現象の研究。

ウイリアム・クルックス=霊媒のクック嬢の心霊実験の検証をする

コナン・ドイル=イギリスの小説家、医師。代表作シャーロックホームズシリーズ

チャレンジャー博士シリーズ

霊媒のクック嬢=クルックスの著書に登場する


『悪霊』に登場する実在の人物を書き出してみる。

そして、ここから文月は混乱の渦潮に飲まれて行くことを知らなかった。


一般人は霊媒や心霊実験なんてものは無縁で生きる。

確かに、日本にも寺や聖域の近辺では『ミコ』と呼ばれる人物が口寄せなどをしているし、縁日の夜店ではそのような霊媒による占いのようなものを見かけることもあった。 が、エクトプラズムとか、その道の西洋の学者の情報なんて知る由もない。


しかし、向井は夏の怪談落語でも語るようにスラスラと英国の有名な霊媒師・フローレンス・クック嬢について話し始めた。


向井の胸元から取り出した写真のクック嬢は、果たして龍ちゃんとは真逆の人物だった。

西洋の目鼻立ちのしっかりとした顔立ちに、憂いを秘めた瞳。もの言いたげな形の良い唇…この人の方が乱歩作品の霊媒師だと文月は思った。


細身のしなやかな体躯をしていて、クック嬢が霊を呼ぶと『ケイティ・キング』というスピリットが登場するのだそうだ。ケイティはエクトプラズムで出来ている。

そのケイティもクック嬢に似た美人で、古代ギリシアの薄布の様な出で立ちで交霊会に出席した年配の紳士に自らの肢体を惜しみなく触らせて、検証をさせたらしい。


「どうして…クック嬢を知っていたなら、どうして、龍ちゃんをこの様な美人に設定しなかったんでしょうね?西洋のお化けは体の感触もあるし、うす暗がりの中、この様な美女が下着の様な薄布で現れてタップリ触らせてくれるんですよ!ついでに、別室でイカサマ検証としてクック嬢が一糸纏わずで調査あたる紳士の検証させてくれるって! これを知って題材にしないなんて考えをられません。」

文月はこみ上げる苛立ちをなだめる様に向井のチェイサーを飲む。

そんな文月に向井は真顔でそう言った。

「知らなかったのかもしれないね。クック嬢の顔も、真実の姿も…

彼女は偽物、の噂があってね。後にインチキをしたと告白したんだ。」




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