睡
アカネ:高校1年生。優踏生のような雰囲気を出すことに躍起になっており、本は読まない。
ユウ:読書家でありながら社交的でもある高校1年生。
いつからだろう、私の事を他人事としか見られなくなったのは。
中学生、それとも小学生?それとももっと前から?
ポトン、と生まれ落ちたその時から?
霞がかかったように思い出せない。
何故、なぜ?私は…
「アカネ、読み終わった?」
友の声がしてその方を向いた。どうやら私は小説を読みながら眠っていたらしい。
「あー?また眠ってたでしょ〜?」というと、続けざまに少女は言う。
「せっかくあんたが珍しく小説読みたい、なんていうから貸してあげたのに、読む習慣がないからそうなるのよ。」
私はたまたまだ、と少女に言う。
「私はあんたの友人としてこの小説を薦めたけど、あんたに合わないならしょうがないか、、」
どうやら友はこれがどんなに良い作品化をPRしたかったようだ。「でもこんなこと、実際にはありえないよね〜、あったら怖いし。現実と夢の区別がつかなくなるなんて」
私はその通りだ、と友に言う。
「まあとりあえずこんな時間までいてもしゃーないし、一緒に家に帰ろっ!」
少女は言った。
…だ気…い…な…
私はなにか言われたような気がした。
初投稿です。