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ウクライナ戦争関連及びロシアへの一考察

泥沼のロシア軍

作者: 加藤 良介

 ウクライナ戦争の戦況はここ数日、一進一退の膠着状況です。

 停滞はしていますが、戦力バランスに変化が起こりつつあるように感じます。

 その最大の要因が、ロシア軍高級将官達の戦死の報です。


 ウクライナからの発表によると、2022/3/18に、ロシア軍司令官、アンドレイ・モルドヴィチェフ中将が、ウクライナ軍の砲撃により戦死したとのことです。


 これまでも少将が四名ほど戦死していると発表されていましたが、今度はさらに階級の高い中将です。

 昨今の戦争において、軍事大国の中将が戦死したなどという話は、聞いたことがありません。

 これは極めて異常な事態です。

 防衛側のウクライナ軍の中将が戦死したのであれば、徹底抗戦の末の玉砕を考えるのですが、攻撃側の中将が戦死するなど、これまでの戦争ではあり得ません。

 戦争は基本的に、下っ端の兵隊がむやみやたらと死ぬ世界です。司令官は滅多に死にません。

 この異常事態は、何処から起こるのでしようか。



 ① ロシア軍の通信が解読されている。


 これが報道などで言われている一番の理由です。

 ロシア軍は作戦の初期段階から通信状態が劣悪で、情報によると平文の無線で通信しているとか。これはロシア語が理解できれば下手をすると、そこいらのラジオでもロシア軍の話が聞き取れます。

 また、携帯電話などの一般回線も利用しているようです。

 作戦行動中の軍隊において、普通はあり得ませんが。


 これらの通信を傍受し、いつ、どこに、誰が来るのか分かれば、狙い撃ちは比較的容易です。

 古くは太平洋戦争で、連合艦隊司令長官、山本五十六が通信を解析され、アメリカ軍の待ち伏せ攻撃により戦死したと言われています。



 ② NATO軍が通信解析をしている。


 防戦に忙しいウクライナ軍に、膨大な通信を、傍受、解析しているリソースがあるとは考えにくい。

 ロシア軍の通信の解析は、アメリカを中心としたNATO軍によって行われているのかもしれません。

 今回の戦争においてアメリカの情報筋は、これまでの汚名を返上するような働きをしているように見えます。

 これは、軍事介入のギリギリを攻めた作戦でしょう。

 素早く正確な情報は、完全武装の十個師団に勝るとも言われています。



 ③ ロシア軍内部に、ウクライナ側に情報を流している人物が存在する。


 私はこれが最大の理由ではないかと考えます。

 幾ら、ロシア軍の通信がお粗末で、ウクライナ軍とNATOが優秀でも、この短期間で将官五名の戦死は多すぎです。

 あり得ないと断言できるレベルです。


 ロシア軍将官の正確な動向を、一番知っているのは、他でもないロシア軍将官です。

 私はロシア軍上層部に、ウクライナ側にわざと情報を漏らしている人物が、複数人いるのではないかと考えます。

 通信状態が混乱しているであろうロシア軍で、現状でこれを行う事は比較的簡単だと思われます。

 適当な理由を付けて、強度の弱い通信回線に意図的に情報を流せば、後はウクライナ軍とNATOが処理してくれます。

 与えられた情報により、標的を確殺するウクライナ軍にも恐れ入りますが、私はこの三者の連携プレーではないかと考えます。

 


 ・結論


 現状、ウクライナは国土を侵食されていますが、戦力バランスは徐々にウクライナ側に傾きつつあると感じます。

 下っ端の兵隊とは違い、将官連中にはスペアがほぼ存在しません。

 特に、中将は無理です。

 自衛隊でいえば、東部方面の司令官が戦死したようなものです。あらゆる基礎的な命令がストップします。

 隷下の部隊は大混乱を避けられないでしょう。その数は、下手をすれば数万人に及びます。

 ぷーちんが泣こうが喚こうが、軍は行動不能に陥ります。

 補給線もまともに構築できていないようですので、前線部隊からは脱走兵も多数発生しているでしょう。


 もしかしたらロシア軍は、春に溶ける雪の様に、自然と瓦解するかもしれません。

 希望的観測ではありますが、可能性としては高くなったように感じます。



              終わり

 最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
[一言] 今回のロシア軍の酷さをネット界隈では主にこういう表現で見かけます。 「なろうのヤラレ役以下」 「大日本帝国RTA」 「俺らのご先祖様って結構頑張ってたんだ」 実際なろうの内政や戦記モノで…
[一言] 開戦当初の動きから、ロシアはウクライナを数日で陥落させられると舐めプをしていた。それはクリミア事件の際にウクライナを一蹴できた経験、そして東ウクライナ二州に派遣している義勇軍からの報告を基に…
[一言] 追い詰められたロシアが核兵器の使用に踏み切るんじゃないか、なんてことを想像してしまいます。 絶対にあってはならないことですが!
2022/03/23 21:35 退会済み
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