3 冬の丸投げ大作戦
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「いやお前自分で何言ってるかわかってる?」
「もちろん。俺は今更だがあの態度が頭に来た。ゆうき出して告白したのにあの態度はないだろ。だから、だ。俺はあいつをデレさせて見返してやる!」
俺は本当に頭に来ていた。頭に来ていたというより、見返したいという気持ちのほうが強いが。
「まあ、いいけどよ。ただその平凡なスペックじゃ振り向かないどころかほかの男にさえ勝てないぜ?まずは俺と同レベルになるところからだな。ちょうどこれから冬休みだし頑張って1レベル上げてみようぜ。」
そこに上川がノってくる。
「柏木隼人イケメン作戦か~。いいね!面白そう!やってみようよ!」
「お前らほんと自分勝手というか似た者同士というか…まあ、いいや。俺もそのつもりだったし、まずはこの冬休みの1か月頑張ってみるわ。」
って言っても何すればいいか全然わかんないけどね。よし、ここはこうしよう。
「上川成美先生!よろしくお願いします!」
上川に丸投げ作戦。だって上川おしゃれだし、多少加瀬と面識あるし何かいい情報聞き出せそうだし。それに、大体の好みを聞くなら女子が一番だよね。
「あれ、おれは?」
「お前はアホだし頼ったところで何もできなそうだし」
「なにそれひどくね」
ひどくはない。実際過去に中川に頼って何度か失敗している。その話はまた今度ね。
「ま、まあとにかく丸投げされたっぽいけどやれるだけのことはやってみようかな?」
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