表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
陰キャ生活―美少女に振り回され幼馴染みには猛アタックされ普通じゃない。  作者: モッチ
幼馴染み 西園寺 怜香(さいおんじ れいか)
16/59

15

いつぞやの校門での鈴音との一件があって以来、幼馴染みの様子がおかしい。

何だか、幼馴染みの様子がおかしくなった。

「雷生。良かったら、お昼、私と一緒に屋上で食べない?」

な、なんと。

開いた口が塞がらなかったことはいうまでもない。

「今日ね。お弁当作ってきたの。私のお手製よ。良かったら食べて」

な、なんと、お弁当を作ってくれた。あの俺に靴磨きをさせたり、手に口づけをさせたり、俺を家来扱いさせていた、あの怜香が、だぞ、諸君!

かわいい花柄の巾着袋から取り出す弁当箱。

中には、赤いウインナーと玉子焼きと唐揚げ。そして、おにぎりが2つ。うまそうである。

「私ね、あなたのために愛情こめて精一杯作ったんだからね。もう、感謝しなきゃダメだぞ」

ガッ、ハッ。

言わずと知れたこと。俺は、昇天した。鼻血ブー、である。

「ねえ。あ~んしてあげようか」

「え、いいの。本当に」

「うん。だってあなたのために愛情こめて作ったんだもの」

「うん」

「はい。あ~ん」

俺の口の中でタコさんウインナーはおどりを始めた。

神様仏様。この幸運に感謝いたします。

俺は、そうやってなぜかわからぬ幼馴染みのひょうへんぶりを心の底から喜んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ