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「あんたなんか、だい、だい、大っ嫌いなんだから」







 そう言って、毎日のように、下駄箱の中の上履きを隠したり。


 休み時間を狙って筆箱の中に、消しゴムのカスを散乱させたりする。


 そう、この少女は西園寺さいおんじ 怜香れいかと言う。


 そして、・・・・・・おっと、俺としたことが、なんてこったい。

 

 肝心の自分の名前を言い忘れるとは。





 申し遅れました。





 俺の名前は、一文字いちもんじ 雷生らいせい

 

 いわずと知れた童貞少年である。














 この学園、私立『せんとアンダンテプオレシア』に入学してからというもの、雷生は、この幼馴染み、怜香のオイタ(いたずら)にさいなまれる。






 始まりはいつも雨。

 

 そんな感じです、はい。



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