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試練と神々ノウタ 5
ラシュフェーニカが風蘭を見る。
隣に立つ彼女は、同じように上を見上げていた。
ソノ顔はどこか悲しそうで、寂しそうだった…。
「天獣儀…」
「?」
「あ…、ぇっと、私の住んでいた場所なんです。
天獣儀というのは。
…まだ私が…、《凛浄》に入る前、
ゆくゆくは私と姉の天蘭は、ある程度の年になったら《凛浄》へ入ることが決まっていたそうです…。
ソノ為に、私達は日々、学び、知り、いろいろなことをしてきました。
ソノ一つが、天獣儀ノ理です」
風蘭がぽつりと言い、私が首を傾げると、ソレに気づいた風蘭がちょっと困ったように言った。




