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片恋円舞曲 第二巻 強い想い と 迫り来る闇ノ音  作者: 桐夜 白
第三ノ火 《天空ノ塔》へ──
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《天空ノ塔》へ── 4

「一体何処へ行こうというのです、何か手がかりでもあるのですか?!」




最もなといだった。


カグヤ様の手がかりも、護衛部隊──《コトハノヤ》の手がかりも掴めていない今、最も気になるのは今私が何処へ向かっているかだろう。




私は大きく口を開け、鳴き声を挙げる。

前方に向かって、大きく、高く、遠くまで届くように。


そして翼を羽撃たかせ、さらに前へと勢いよく飛ぶ。




そう、目的地を目指して──




静寂な天空ノ海に笛の音のような鳴き声が鳴り響き、神秘的な空気に彩を添えた。



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