表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
片恋円舞曲 第二巻 強い想い と 迫り来る闇ノ音  作者: 桐夜 白
第三ノ火 《天空ノ塔》へ──
4/136

《天空ノ塔》へ── 2

静寂な天空ノ海を、大きな大きな一体の竜が舞う。

ソレは幻想的で、神秘的な光景だった。


雲の上を、雲の中を、雲の下を、彩るは音のみ。


大きな火ノ竜が、光輝く静寂の天空ノ海を泳ぐように羽撃たく。

日の光と、火ノ光が織り成し、天空ノ海の雲海に暖かい影を降ろした。



天空ノ海に、竜は舞ったのだ──。




行方不明になった天空ノ巫女──カグヤを探しに、竜が舞う。




天空ノ巫女──カグヤは民に“平和ノ象徴”と謳われる存在にして、女神──イサナの神託によって選ばれる尊き方。

《凛浄》と呼ばれる澄んだ地に住まい、日々世界の平和を祈り、民の平和を願う。

そして日々の平和に深く感謝し、神々に舞いを舞う。


そんな尊き方が行方不明になってから、約三ヶ月余りが経ち、ようやく分かったことが在った。



《凛浄》に在る、天空ノ巫女──カグヤの神殿に在った傷跡、

誰かと、争った跡が在った。

そう、会議では憶測の範囲を大きく超えた話が飛び出た。


もし本当に、何者かと争われたのだとしたら…、カグヤ様は行方不明になられたのか、何者かに連れ去られたのか、あるいは…。

嫌な不安と焦りが過る。



静寂な天空ノ海を、大きな大きな一体の輝く火ノ竜が笛の音のような音で鳴く。

ソレはどこまでも届きそうな程、澄んだ高い音だった。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ