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いつもの事

「へーお医者さんってすごいですね!」


 大当たりだ。

 夏希に誘われて参加した合コン。二対二と少数の場だったが、目の前にいる男性は二人ともそれぞれ全く異なるタイプだが、どちらも整った顔立ちをしている。

 一人は薄いフレームの眼鏡をかけたいかにも冷静沈着で頭が切れそうな男。

 もう一人は対照的で少し黒く焼けた肌とがっちりとした身体つきをした俺様肉食系といったタイプの男だった。


 看護師をしている私と夏希は暇さえあれば合コンで男を貪った。

 世の中にはいろんな男がいる。私達はいろんな男で遊び、もらえるものは根こそぎもらい絞りつくし、すっからかんになったり飽きたらあっさりと捨てた。


『今日のはかなりヤバイよ』


 夏希がそんな事を言うのは珍しい。相当な上玉らしい。

 そして実際目の前に座っている二人の男性は見た目だけでもかなりのレベルだった。だがそれだけではない。二人とも外科の医者で、年齢は三十前半とまだ若いながら確かな腕で病院内でも評価が高く、今後も期待されている存在だった。


 これを逃す手はない。

 私と夏希のがっつき具合は、思い出すと自分でも恥ずかしくなるぐらいの勢いだっただろう。

 そうした結果、私達はしっかりと成果を上げる事ができた。


「じゃあ、行こうか」

「うん」


 自分の横を歩く男に見惚れながら、私は自分の腕を相手の腕に絡ませた。

 今回はこのままゴールまで行ってしまってもいい。不覚にもそう思った。


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