chapter17 魔法の属性 その4
さて――いよいよ、上位魔法の説明だ。
残る属性魔法はあと3種類。がんばっていこう。
十属性目の魔法。
「10種類目は、光属性魔法です。
光魔法――少し“特殊な魔法”になるかもしれません」
ぼくはここで言葉を止めた。
「どういうこと?」
白銀さんが首をかしげて聞く。
「光魔法は、光を生み出し暗闇を照らす――日常でも使える魔法です。
ただし、通常のモンスターにはダメージを与えられません。攻撃魔法としての意味はほとんどないんです。
光を極限まで高めれば、軽いやけど程度のダメージは与えられるかもしれませんが――火魔法の方が強力なので、下位魔法の使い方にしかなりません」
ざわざわと、みんなが顔を見合わせる。
「特定のモンスターには絶大な効果があります――」
ぼくは言葉を切った。
「通常のモンスターに効かないの?」
「特定のモンスターだけ!?」
「対象は“アンデッド”です。ゾンビやスケルトンの類ですね」
みんな黙って頷いた。
「光魔法はアンデッドに絶大な効果を発揮します。
なぜなら、光魔法は浄化の光――死者を安寧へ導くための魔法だからです」
「なるほど……そんな魔法があるのか」
「すごい……」
感嘆の声が漏れる。
「そして――」
ぼくが声を潜めると、みんなが一斉に注目した。
「光魔法は回復魔法としても優秀です。
傷を癒す、通常の回復魔法としての効果もありますが、光魔法ほどの回復力はありません」
鷹橋さんが眉を上げた。
「どういうことだ?」
「光魔法の中には“エクストラヒール”があります。
これは、欠損部位すら再生させる効果を持つ魔法です。
ただし、上位回復魔法“メガヒール”では、欠損部位の再生はできません。切断部位があれば繋げることはできますが――」
みんなの目が丸くなる。
これがメガヒールとエクストラヒールの差のだろう。
ぼくは手を叩いて〖パン〗と合図する。
十一属性目行こうか。
「11種類目は、闇属性魔法です。
闇魔法は、使い方次第では――とても危険な魔法になります」
「危険な魔法?」
「毒魔法よりもか?」
犬崎さんと鶴馬さんが口を揃えた。
「はい。闇魔法の能力は精神に及ぶものが多く、対象の生命力を奪ったり、呪いをかけたり、精神を操ったりできます」
場が一瞬、静まり返る。
「逆に――デメリットをメリットに変えることも可能です」
「どんなのがあるんだよ」
犀田さんが少し投げやりに訊く。
少しムカついたがぼくも人のことが言えないので今回は我慢しよう。
「呪い魔法の一例として“鈍化の呪い”があります。
対象の感覚を鈍化させ、痛覚や精神ダメージを軽減できます。
仲間の命を守るためにかけることもあるんです。
光魔法には解呪の魔法があるので、後から解除も可能です」
ざわりと、驚きの声が上がる。
呪いを味方に活かす――意外だろう。
ぼくは再び手を叩き〖パン〗と音を鳴らす。
最後、十二属性目。
「12種類目は、先程軽く説明した空間属性魔法です。
文字通り、空間を操る魔法になります
有名な魔法だと――転移、アイテムボックス、ディメンションスペース、アナザーゲートがあります。
使いこなせれば、空間切断や空間破壊も可能と聞いています。
難易度は高く、鍛えるのは大変でしょう」
そう言い終えた瞬間――目の前に、黒い穴が忽然と出現した。
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