chapter12 魔法について その3
「それで――ここからが本題ですが」
ぼくは、魔力を――そして“魔法”を使えるようになった理由を、自分なりの推測を交えながら話し始めた。
「魔法を使うには“魔力”を操らないと話になりません。
体内にある魔力を制御し、体外へ放出し、それを“魔法”へと昇華させる必要があります」
ぼくの言葉に、誰もが息を呑んだ。
犀田さんと海蛇田さんは、まるで理解が追いついていない顔だ。まあ、大人しいし、いまは放っておこう。
「体外に放出する際は、自分の“属性”に合わせて、使いたい魔法を明確にイメージし、呪文を唱えます。
……ぼくがさっき見せた魔法も、そうやって発動させたんですよ」
説明を終えると、白銀さんが手を上げた。
腕を掴んだまま、じっとこちらを見上げながら。
「ねぇ、颯哉くん。それって――誰にでもできるの?」
……いや、そろそろ腕を離してもらえませんか、白銀さん。
もう二時間はこの体勢ですよ? しかも近い。柔らかい。あと、いい匂いする。やめよう、この思考。
「努力は必要ですけど、できると思いますよ」
そう答えると、今度は低く渋い声が部屋を割った。
「ちょっといいか?」
声の主はカラスバさんだ。鋭い目が印象的な、冷静なタイプの人。
「さっき“属性”って言ってたが、どのくらいあるのか……わかるか?」
もっともな疑問が、静かな部屋に落ちた。
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