Quiet talk 亡者と化した召喚者
※番外編です
※リョウタ視点です
ボクの意識は暗闇に沈んだかと思うと、すぐに戻った。
「ユルサナイ、ユルサナイゾォォオォオ――!」
荒々しい声が胸の奥から湧き上がる。視界は真っ暗で、何も見えない。怒りと恐怖だけが体を支配する。
ボクは腕を上に伸ばした。
〖ズザン〗と何かを貫く感触が伝わる。暗闇の中、同じ動作を繰り返すと、少しずつ明かりが差し、地面に人が通れるほどの穴が開いた。ボクは光に向かって這い上がる。
視線の先に、地面から這い上がる黒い腕が見えた。異様な光景に息を呑む。
魔力感知で視点を切り替えると、目の前には漆黒の骸骨のような存在が立っていた。骨の隙間も手足も全て黒く染まり、目には光がない。
――こいつは……ボク自身だ。
「どういうことだ……?」
胸の奥から怒りと憎しみが溢れ、理性を押しのける。
頭の隅で囁く声――「帝国の者たちを、亡き者にしろ……」――を必死に抑える。
思い出せないが、守ろうとしていた大切な何かがある感覚だけが残っていた。
「ステータス…」
思わず呟くと、半透明の板が現れ、文字が浮かぶ。
■◆■◆■◆
【名前】:リョウタ・ウシジマ
【種族】:腐甦者
【年齢】:18歳
【性別】:男
【レベル】:1
【称号】:【唯一職】【異世界人】【召喚されし者】【甦りし者】【不死者】
【体力】:780/780
【魔力】:500/500
【攻撃力】:600
【防御力】:450
【俊敏性】:480
【職業】:無職
【能力】
【日常生活スキル】:家事Lv2、礼儀作法Lv3、楽器演奏Lv2、歌唱Lv2、計算Lv5
【戦闘系スキル】:体術Lv2、剣術Lv1、棒術Lv3、投擲術Lv2、身体操作Lv1
【魔法系スキル】:無魔法Lv1、水魔法Lv1、土魔法Lv1、雷魔法Lv1、闇魔法Lv1、魔力感知Lv1、魔力操作Lv1
【固有スキル】:肉体強化、死霊召喚Lv1、死霊操作Lv1、死霊転質、自然治癒
■◆■◆■◆
その瞬間、記憶が一気に蘇る。日本でのこと、雫のこと、召喚、追放、そして――殺され、甦ったこと。
「雫……雫を助けないと……」
胸の奥から湧き上がる憎しみと怒りを力に変え、ボクは決意する。
もう迷わない。この感情と力を、召喚国にぶつけるために――。
読んでくれた方ありがとうございます
誤字、脱字などの不自然な文章があれば、指摘お願いします
他の作品も読んでくれたら、嬉しいです
面白いと感じたら、評価やブックマークお願いします




