闇に堕ちた召喚者
※番外編です
※リョウタ視点
兵士たちに連れ出され、城門の外へ放り出されると、空はまだ明るかった。
しかし、背後から聞こえる兵士たちの声が、耳に針のように刺さる。
「ガキのくせに、いい体してやがる……」
「隷属の腕輪で従順になったし、味見してやってもいいかもな」
雫が危ない――。
どうすればいいんだ!?
守りたい人を守れない自分の無力さに、怒りと恐怖が混ざり合い、胸を締め付ける。
その瞬間、森の奥からガサリと音がした。
緑色の肌をした化け物たちが、茂みを掻き分けて姿を現す。
ボクを見つけた彼らの目は、異様な光を宿し、口からはよだれが垂れていた。
「うわあああぁぁぁ!!」
全力で走るが、焦りのあまり足が絡まり、盛大に転んでしまう。
倒れたボクに化け物たちが襲いかかり、四肢を押さえつけ、体に牙を突き立てて貪り始めた。
「痛い!! いやだ!! 死にたくない!!」
叫んでも、誰も助けには来ない。
痛みに声も出せず、視界が揺れ、意識が遠ざかっていく。
――その時、頭の片隅にアニメの記事がよみがえった。
“闇魔法は死者を操る――”
残された力を振り絞り、胸に手を置く。
震える唇で、暗黒の力を呼び覚ます。
「――これで、雫を守れるなら……」
闇が全身を覆い、意識は完全に闇へと沈んだ。
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