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迷宮に囚われた男  作者: 火川蓮
第一章

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chapter8 シェアハウスする人たち その6

※読み方にミスがあったので修正しました

西サイドに座るのは二人とも――女性だ。

犬崎さんの隣――北側に座っている。


鹿佐倉由衣ゆいかざくらです。職業ジョブ?は、交信者リスナーらしいです」


カザクラさんは、黒髪のポニーテールで少し幼い顔立ち。でも落ち着いた雰囲気だ。声は少し震えていた。

無理もない。いきなり知らない世界に飛ばされ、知らない人たちと暮らせと言われたのだ。怖いに決まっている。


ぼくはそう思いながら、西側の最後の一人に耳を傾けた。


鴛田川奏汰かなたえんだがわと言います。職業ジョブ…は、調教師トレーナーです」


カザクラさんの隣――ソファーの端に座るエンダガワさんは、茶髪のおさげで活発そうだが、少し不安そうな表情をしていた。


こうして、西側の5人の自己紹介は終わり、北側サイドへ移る。


■ ■ ■


北側――北西サイドに座るのは男性だ。


狐堂泰牙たいがこんどうです。

職業ジョブは、魔獣召喚士ビーストサモナーです。よろしくお願いします」


元気にハキハキと名乗った彼だが、顔には不安がにじんでいる。無理に明るく振る舞っているのだろう。

体育会系の坊主頭で、動作もキビキビしていた。


鴉場紀晶としあきからすばだ。

職業ジョブは、魔蟲操士インセクトウィールダーになる。よろしく頼む」


渋い声で名乗った彼は、黒髪短髪でインテリ風。視線や身振りからも、初めての環境に緊張しているのが伝わる。


豹谷槇次しんじひょうやです。

職業ジョブは、無属性魔法士アンリスマジシャンです」


爽やかな口調だが、表情は少し不安そう。茶髪の短髪で、見た目は落ち着いている。


亀岡貴史たかしかめおかです。

職業ジョブは、拳士ストライカーになります。よろしくね」


黒髪短髪で細身だが、ガッチリした体型。細マッチョという感じだ。語尾は気になるが、気にしないでおこう。


「やっと、あーしじゃん」


北側のソファーに座る最後の女性が声を上げた。

茶髪のポニーテールで幼い顔立ち。カザクラさんやエンダガワさんと同じくらいの年頃に見える。


「あーしの名前は、鷺島美結希みゆきさぎじまと言うよん。

職業ジョブ?は、確か…光熱魔法士ライトマジシャンだったよん。よろしくねん」


……北側の最後の子、インパクトあるなぁ。

ギャルってこんな感じだったっけ?


こうして北側の自己紹介は終わった。


■ ■ ■


自己紹介は、東側の最後の二人となる。


鳥沢榛明はるあきとりさわです。

職業ジョブは、弓士アーチャーです。よろしくお願いします」


鳥沢さんは、ぼくの同僚。茶髪短髪で整った顔立ちだ。

部長の陰に隠れて表情は見えないが、声色で不安なのがわかる。


猿田川誠則まさのりえんだがわです。

職業ジョブは、精神感能者エスパーというものらしい」


最後は、会社の部署の部長が名乗った。

黒髪短髪で痩せているが、体はがっしり。細マッチョほどではないが、健康のために休日はマラソンを日課にしていると話していた。


「みんな…知らない世界、知らない国、知らない人たちとの共同生活、大変だし不安だろう。

だが、摂理やモラルを守り、自棄を起こさないようにしよう。我々はこの世界で生きていかなければならない。

身の安全を第一に考え、行動するように」


部長はそう言葉を添え、自己紹介を終えた。

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