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辺境の村の英雄、四十二歳にして初めて村を出る  作者: 岡本剛也
第3章

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第79話 やつれた姿


 ゴールドゴーレムの討伐から、一週間が経過。

 ちなみに討伐の日から二日後にギルド長がビオダスダールに戻ってきたため、ゴールドゴーレムの売却は既にお願い済み。


 一つ気がかりだったのは、ゴールドゴーレムの残骸を見てもギルド長の反応が薄かったことだが……。

 何か色々と考えているようにも見えたし、会議とやらで何かあった可能性が高い。


 今日、ギルド長から呼び出しを受けているため、尋ねてみてもいいかもしれない。

 俺はそんなことを考えつつ、ジーニアとアオイと共にギルド長までやってきた。


「ゴールドゴーレムが一体いくらの値段で売れたのか。本当に楽しみですね!」

「あれだけ綺麗に倒したんだもんね! 超高値で売れててもおかしくない!」

「孤児院の資金が一気に集まってくれればいいんだけどな。使いどころがなくて売れない可能性だってあるし、過度な期待はし過ぎないようにしよう」


 扉の前でそんな会話をしてから、ノックをしてギルド長室の中に入った。

 部屋の中にはギルド長がおり、机に肘を置いて頭を抱えた姿勢を取っている。


 ゆっくりと顔を上げたのだが、五日前に会ったときよりも明らかに顔色が悪くなっており、目の下のクマがとんでもないことになっていた。


「……グレアムさん、わざわざ呼び出してすまないな」

「いや、売却をお願いしているのは俺なんだし、気にしなくていいんだが……大丈夫か? 顔色が青白くなっているぞ」

「気にしないでくれ。ちょっと色々と考え事があってな。……早速本題のゴールドゴーレムの件について伝えさせてもらう」


 この様子から、俺はなんとなく売れなかったのではと推測した。

 そのせいで自分を責めているだと思ったが……ギルド長の返答は俺の予想とは違った。


「ゴールドゴーレムは無事に高く売ることができた。金額は合計で白金貨五枚」

「白金貨五枚……? 本当にそんな高値で売れたのか?」

「ああ。プラスでシルバーゴーレムの素材が金貨八枚。計白金貨五枚と金貨八枚だな」


 目玉が飛び出るくらいの額をあっさりと言ってきたギルド長。

 金の入った麻袋を机の上に置いたため、俺はすぐに中身の確認をしたのだが……麻袋の中には確かに白金貨五枚と金貨八枚が入っていた。


「凄いですね! これで孤児院を作ることができるんじゃないでしょうか?」

「いや、あと白金貨五枚くらいは欲しいところだな。グレアムさんなら自転車操業でもなんとかなりそうだが、命を預かることを考えたら安心する額は持っておいてほしい」

「確かにそうだな。……凍らせたシルバーゴーレムを取りに行ってもいいし、ゴールドゴーレムくらいの魔物をもう一体討伐してもいい。ただ、ビオダスダールの近くにはもう危険とされている魔物いないんだよな」


 これでベイン以外の長は倒してしまったため、討伐する魔物がいなくなってしまった。

 山の頂上にいた魔物は気になるが、すぐに消えたことからもマルクスマウンテンを棲み家にしている魔物ではなさそうだったからな。


「他の街に行ってみますか? 魔物の被害で困っている街があるかもしれません」


 何気なく発したジーニアの提案。

 その提案に食いついたのはギルド長だった。


「――良い案だと思う! 王都なんかはどうだろうか!?」


 元気のなかった姿から一変、怖いくらい目をギンギンにさせてそんな提案をしてきた。


「王都? 確かに一度は行ってみたいが……王都なら強い冒険者が集まっているだろうし、俺達は必要なさそうだけどな」

「そ、それも……そうか」


 思ったことを伝えると、あからさまにテンションを落としたギルド長。

 これはやはり……何かを隠しているな。


「ずっと気になっていたんだが、ギルド長は一体何を隠しているんだ? 会議とやらから戻ってきてから様子がおかしいぞ」

「………………やはりグレアムさんには隠し事できないな。実はなんだが――グレアムさんに謝らなくてはいけないこととお願いしたいことがある」


 ようやく吹っ切れたのか、終始泳がせていた目を俺の方に向けてくれた。

 謝りたいこと……? 何のことか想像もつかない。


「謝りたいことって何だ? お金を中抜きしていたとかか?」

「そんなことはしていない! ……実はだが、俺がビオダスダールを離れていたのは、各街のギルド長だけが集められたギルド長会議があったからなんだ」

「ギルド長会議? そんなものがあるのか」

「ああ。その会議が始まる前の雑談で……うっかりグレアムさんの名前を出してしまった。本当にすまない」


 今にも泣きそうな表情で謝罪をしてきたギルド長。

 謝られた点が、まだいまいち分からない。

 もう少し詳しく聞かせてもらおう。


「別に名前を出すくらいなら構わないが、謝るってことは何か面倒なことになったのか?」

「……ああ。つい、他の冒険者よりもグレアムさんの方が上だと断言してしまった」

「それは確かに……面倒だな」

「本当に申し訳ない。グレアムさんを馬鹿にされ、ついカッとなって口走ってしまった」

「それで俺に頼みたいことというのは何だ?」

「この発言のせいで、王都で集会が開かれることになった。もちろんグレアムさんを連れてこいとの命令が出ている。俺からのお願いは……一緒に王都にきて欲しいということだ」


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