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辺境の村の英雄、四十二歳にして初めて村を出る  作者: 岡本剛也
第3章

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第89話 最高級宿屋


 高級ビュッフェを堪能した後にやってきたのは、王都有数の高級宿屋。

 着いたときには辺りはすっかり暗くなっていたのだが、宿屋は驚くほど綺麗にライトアップされており、外観から既に最高級であることが伝わってくる。


 こんな宿はビオダスダールにはなく……というか、こんなライトアップされた建物自体が存在しない。

 そんなライトアップが宿に施されているのだから驚きしかないな。


「ずっと見ていられるくらい綺麗ですね!」

「これが宿なんだもんね! 王都は規模が凄すぎて本当に意味が分からない!」

「ビオダスダールの規模じゃ絶対に真似できない。一つくらいは他の街から見ても凄いと思える施設はほしいんだけどな」

「ビオダスダールも十分凄いと俺は思うけどな。王都が別格すぎるだけだ」


 圧倒的な外観を見て、各々感想を言いながら建物の中に入る。

 見かけ倒しなんかではなく、中も凄まじいほど豪勢な造りであり、見たこともない大きさのシャンデリアがいくつもあった。


「いらっしゃいませ。ご予約の方はなされていますでしょうか?」

「してある。冒険者ギルドのギルド長のドウェインだ」

「ドウェイン様ですね。……はい。確かにご予約を確認させて頂きました。スイートルームを三部屋でよろしかったでしょうか?」

「ああ、間違いない。……ジーニアとアオイは同室で良かったんだよな?」

「大丈夫です!」

「もちろん! 一人で寝泊まりとか寂しいし!」


 二人は事前に同じ部屋を取ること伝えていたようで、合計三部屋らしい。

 これだけ豪華な宿ならば、部屋もきっと広いだろうし二人で利用するのは楽しそうだな。


 かといって、ギルド長と二人は色々とむさくるしくなるため、俺は一部屋の方がありがたいが。

 そんなことを考えながら、俺達はホテリエの方に部屋まで案内された。


 部屋のある階層は驚愕の七階であり、どういう仕組みなのか分からないが、自動で七階まで移動できる魔動エレベーターなるものが宿にある。

 その魔動エレベーターに乗って七階まで移動し、各々の部屋を紹介された。


 俺の部屋番号は七〇五で、ギルド長が七〇四。

 ジーニアとアオイの部屋が七〇六と一応隣同士の部屋ということだが、間隔が広すぎて隣って感じは一切ない。


「それじゃ荷物置いたり何なりして、十分後に部屋の外で集合しよう。宿の中を見て回りたいだろ?」

「いいね!賛成! 温泉もついているみたいだし、着替えを持って外で集合ね!」

「分かった。十分後に部屋の外に出ればいいんだな」


 そんな軽い約束を行ってから、一度別れて各々自室へと入った。

 鍵もしっかりとしたものであり、開錠してから部屋の中に入る。


 玄関部分から既に広く、扉の真横に靴置き場と軽いクローゼットがあり、香水なんかも完備されていた。

 部屋に入った数秒で驚きの連続だが、俺は靴からスリッパに履き替えて進んで行く。


 左右に扉があり、右の扉にはトイレ。

 トイレも驚くほどに大きく、 普通にトイレだけで生活できそうなほど清潔感がある。


 トイレなのに清潔感があるという矛盾に困惑しつつ便座に目を落とすと、何やら便座にボタンがいくつもついていた。

 怖くて押すことはないだろうが、これも王都クオリティなのだろうか。


 俺なんかが使っていいのか疑問に思ってしまうほどのトイレを後にし、左側の扉に入る。

 どうやら脱衣所のようで魔動洗濯機が完備されており、その横には大きな浴室。


 シャワーに浴槽までついている豪華な風呂。

 この風呂がついているのに温泉もあるのか。


 部屋の中を探索しているだけで楽しい気持ちになりつつ、次に正面の部屋に入る。

 正面の部屋はリビングになっており、テーブルと椅子にエアーコントローラーの魔道具が設置されている。

 

 そして大きなソファが窓際に置かれていて、そのソファに座りながら七階からの景色を一望できるようだ。

 そんなリビングの横にはキッチンがあり、ガスコンロに食器もついていて冷蔵庫まである。


 あまりにも至れり尽くせりで、一泊の宿泊料金を考えるだけで身震いしそうだ。

 ベルセルクベアやゴールドゴーレムを狩って大金を得てはいるが、自腹でここに泊まることは一生ないだろうな。


 そして最後はリビングの横の寝室。

 キングサイズのベッドであり、寝なくとも分かるほど見るからにふっかふかのベッド。

 更に天幕までついており、まさしく睡眠に特化した部屋。


 これが王都の最高級の宿か。

 見るもの全てが面白いが、一人で使うにはあまりにも広い部屋。

 勿体なさも感じてしまうが、折角だしこんな機会は二度とないから楽しもう。

 

 そうこう探索をしている内に、あっという間に十分が経ってしまった。

 リビングに荷物を置き、俺は部屋の外に出ると……既に三人が外で待っていた。


「グレアムさん、お部屋凄くなかったですか!? お風呂にトイレも驚きましたし、リビングにキッチンと冷蔵庫! 部屋からの眺めも最高でしたし、ベッドも凄かったです!」


 ジーニアはこれまでになく興奮しており、鼻息を粗くさせている。


「確かに凄まじかったな。部屋の中を見て回っただけであっという間に十分が経っていたし」

「私達もそうですよ! ね? アオイちゃん!」

「うん! ジーニアほどは興奮してないけど、こんな宿に泊まれるなんて夢みたい! 部屋以外にも色々と施設があるんでしょ?」

「ああ。目玉は温泉で、他にもマッサージ施設とか食堂とかアミューズメント施設なんかもある」

「ほとんど天国みたいじゃん!」

「ワクワクして眠れそうにないんですけど……大丈夫ですかね!?」

「それは分からないけど、数日は確実に泊れる訳だしゆっくりと回ればいいだろ」

「ゆっくりなんて嫌だ! 今から早速回ろう!」


 アオイは両手を突き出して歩き出し、その後をハイテンションのジーニアが続いた。

 俺もテンションが上がっていたが、俺以上の二人を見て少し冷静になっちゃったな。

 興奮気味の二人を見ながら俺とギルド長は軽く笑い合い、四人で宿の施設を満喫したのだった。



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