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花トンボが舞う空に

作者: スナドリ

自分の居場所って何処?

自分を必要としてくれている人っているの?

そんな感じの

自分探しのショートストーリーです♪

その時、私は不思議な施設にいました。

その施設には子供でも老人でもなく

個性的で純粋な人々が集まっていました。


毎年暖かい季節がやってくると

私はここで何かを教えるという

役割が与えられていたようです。


そして今日、私が施設を

旅立つ日であることに気づきました。

空も建物も木々もいつのまにか

秋色に染められていました。


施設の仲間たちはみんなで私を見送ってくれます。

その中に、色の黒い目鼻のはっきりとした

インド人っぽい男性がいました。

彼は施設で何か特別な役職を担当していたらしく

肩に大きなビニール袋をふたつ持っていました。


彼が私に近づいてきて何かを呟いた瞬間

私の周りの空間は淡いピンク色に包まれました。


何が起こったのか驚きながら見ると

背中にピンクの花をつけたトンボが

無数に舞っているのが見えました。


それはまるでピンクの光を放つ

蛍の大群の中にいるようでした。


挿絵(By みてみん)


その瞬間、私は思い出しました。

この男性は「虫使い」だったことを。

彼の想いが、この美しい光景を

つくり出していたのです。


気温が下がってきたせいか

トンボたちが次々と地面に落ちていきました。


男性は微笑みながら言いました。

「今年もありがとう。

いつか春の花で

この空間が埋め尽くされる頃には

トンボたちもきっともっときれいに

飛べるようになってるね♪」


彼はみんなの所に戻って

一緒に手を振ってくれました♪

不思議な物語の終りを感じながら

施設を後にしました♪


どこからか虫の声なのか

電子音なのかわからないような

コロコロという音が流れてきます♪


きっとそれは新しい物語へと導く音。

私は音のする方向へと歩き始めました♪

お読み頂きありがとうございました♪

夢日記をベースにしたショートストーリーが

他にもありますので、興味があればお読みくださいね♪

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