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だれよりも君のこと

作者: 魔王Sくん


私の名前は『相川夢叶(あいかわゆめか)』!

(自称)普通より少し可愛い女の子!


「ゆめかー!あきくんがまってるよー!」

下からママの声が聞こえてくる。

「まって!!いまいくって!」

慌てて階段をおりて玄関まで走る。


「ゆめっ!おそいよ?」

「ごめんって!ちょっと寝坊しただけ!!」

彼の名前は『森山亜紀(もりやまあき)』。

幼なじみでカッコよくて優しくて、もー大好き!!

って言っても付き合ってないんだけどね?

小学生の頃からの初恋の人なんです!!!


「はやくいこ?」

「ま、まってぇ!!」



キーンコーンカーンコーン


「あぁ…あきくんと喋りたいぃ」

机に持たれながら呟く、

「夢叶は本当に森山のこと好きだねー?」

「そりゃぁさ」

「そーいえばー」

私が愛を語ろうとしたら友達の華ちゃんがさえぎる。

「今日あの学年1の美少女の紅山愛(あかやまあい)が、森山に告白しに言ってるって聞いたよ?」


「う…えぇぇえええ?!」

まじで?!そんなの聞いてない!!

「ま…まあ?あきくんはゆめの事大好きにきまってるから?絶対に断るし?」焦っていう。

「どうかなー?」

華ちゃんが笑いながら言う。


こうしちゃいられない!!!

私は走ってあきくんを探しにいく

「…」誰か喋っているのが聞こえる。

あっ!あきくん!!


「紅山さんに告白されたらしいけど断ったの?!!!」

息切れしながら慌てて聞く。


「あ、ぁあ…、知ってたの?」

あきくんが小声で言う。




「実は僕、紅山さ、愛さんと付き合う事にしたんだ…」




え?…は?…


待ってはるくん顔真っ赤じゃん。紅山さんのこと好きだったの?

紅山さんが好きなの?じゃあ私は?私は…





あきくんの…なに?





その場に立ちすくむ

「へ、へへぇ、よ、良かったじゃん?」

「ん…ありがとう」

あきくんが顔を赤くしたまま通りすぎていく


「何それ…私の方が好きなのに…」

大粒の涙が溢れ出てきた。





私は紅山さんが許せない。

あきくんをとった紅山が。

体育館裏に呼び出した紅山さんがめんどくさい顔をしてやってくる。

「ねぇ…あきくんの事好きなの?」

足で壁を蹴る。

「それで?」なんにも動じない紅山さんが言う。


「なんで…?なんでよ」

泣きながら紅山さんの胸ぐらを掴む。




「私の方が前から好きだったのに!!!!!!

なんでよ!!!!!!」

紅山さんに向かって叫ぶ。




「そんなの…関係ないでしょ。亜紀くんが選んだのは私なんだから。」

紅山さんがその場から去っていく。



私はただ、呆然とたっているしか無かった。






次の日になった。

朝…あきくんは迎えにきてくれなかった。

私は学校を休んだ。



放課後になってあきくんが家に来た。

私は気にしないでといってあげようと外にでる。



「あ…ゆめ…」

あきくんが困った顔をしている。



「ゆめ…。大丈夫?紅山さんから聞いたんだけどさ、あのさ、ゆめ…さ…俺のこと…好きだったの?」




「そ…」

だめだ…私はもう、変わらなきゃ行けないんだ…。


「あきくんにとって私は…何?」

私が小さい声で聞く。

「そんなの…」






「幼なじみで大切な友達にきまってるよ?」




そっか。私は友達なんだ。あきくんにとっての友達。

大切な。もう、吹っ切れなきゃいけないんだ。


「ふふっ。」




目頭があつくなって我慢していた涙が溢れでてくる。


でも、言わなきゃ、












「好きじゃないに決まってるじゃんバーカ!」








涙が溢れ出てしまったけどちゃんとちゃんと笑っていえた。












次の日、私は紅山さんとあきくんと3人で帰った。


「紅山さん…」私があきくんに聞こえない小声で言う。

「ん…なに?」

「ごめんね…?」

「そう…」紅山さんは気にもしてないようだった。

「あとさ…」


「愛ちゃんって呼んでい?」

おどおどしながら聞く。


一瞬紅山さんがビックリする。


「ふ…っ、いいよ!」

紅山さんが微笑む。



「なになに?なんの話ししてるの?」

あきくんがにやけながら言う。

「亜紀くんにはないしょー!」

愛ちゃんが笑いながら言う。



「ね…。あきくん。」



「なーにゆめ?」













「愛ちゃんを幸せにしてね!!!」



















私はあきくんが好き。大好き。これからも。












大切な…友達として!

読み切りです!

ありがとうございました!

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