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皆で仲良しアイドル!異種族アイドル同好会!  作者: フクキタル
第3章「カナナ」
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第53話

いつもありがとうございます!

「先輩…本当に大丈夫ですか…?」

「うん。心配しててありがとうね、モリモリ。」


手当を済ました先輩の様子を聞く私の心配に平然としたいつもの笑顔を向けてくれるかな先輩。

大した怪我ではなさそうで安心しましたが…


「なな…あんまり気にしないで欲しいんだけどね…」


心は赤城さんのことで未だに複雑なままなようです…


結局それから私達は赤城さんと何の話もできませんでした。


「いたたっ…」


突然赤城さんに本を投げられて血を流してしまうかな先輩。

先輩は当てられた額のところに手を当てて一気に湧き上がる痛みと驚いた胸を落ち着けようとしましたがそんな先輩を見て


「ああ…」


かな先輩本人より青白い顔になって色を失っていたのは先輩を傷つけたその本を投げた赤城さんでした。


その時の赤城さん…私はまるで赤城さんの中から何か大切なものが割れてしまったっと感じました。

血の気が引いた青白い顔。震える黄金の瞳と真っ赤な唇。

まるで今まで彼女を支えてくれた心の細い糸が切れてしまったような赤城さんのその姿は正しく「絶望」の具現化でした。


「くっ…!」

「赤城さん…!?」


そしてそのまま赤城さんは部屋から飛び出してしまったのです。

血が流れているかな先輩と私達を放っておいてただ目の前の信じたくない現実から逃げ出すために思いっきり部屋から離れてしまった赤城さん。

部屋を駆け出した赤城さんは結局私達のところには戻りませんでした。


「何の騒ぎだ、お前ら。」

「こんにちは。」


赤城さんがいなくなった直後、私達が入ったドアから姿を現したのは今日赤城さんとの待ち合わせの予定だった「Scum(美化部)」の寮長さん、「紫村(しまる)(さき)」さんと「Vermilion(消防部)」と「手芸部」の掛け持ち部長「灰島(はいじま)(すみれ)」さんでした。


「紫村さん…」

「さっき副会長とあったんだけどなんか急いでいそうでな。」


っとついさっき赤城さんとすれ違ったと言う寮長さん。

でも赤城さんは自分から呼び出した寮長さんとすみれさんに決して声をかけませんでした。


その時、目に入ったのはめちゃくちゃな部屋の状態と頭を抑えているかな先輩のことから一瞬で状況を把握した寮長さん。

自分達が来る前にこの部屋から何が起きたのかその短い時間に気づいてしまった寮長さんは


「早く保健室に行け。」


っとかな先輩のことを心配するだけでこれについて何も聞きませんでした。多分色んな人達に気を使わせてしまうから何も聞かないようにしたと私はそう思います。

やっぱり優しい人なんですね、寮長さん。


「私が保健室まで連れて行ってあげる。」


そして怪我したかな先輩のことを自分から保健室まで連れて行ってあげようとした「Vermilion」のすみれさん。


普段あまり見る機会はありませんでしたが近くで見ると確かにがっしりしているですね、すみれさん…こんなに鍛えられているのにあんな繊細な衣装が作れるなんて…


でも先輩は


「あ、私は全然平気。ありがとう、スミスミ。」


っと自分のことを背負おうとしたすみれさんの手を止めました。

っていうか先輩…すみれさんのこと、スミスミって呼ぶんだ…


「自分から行けるよ。大したことではないから。」

「そうか。でも無理は禁物だから。」

「うん。ありがとう。」


っと席から立って何の問題もないって言わんばかりに強いて笑いを作り出すかな先輩。

かな先輩はただ皆に自分の弱ったところを見せたくないからそんな行動をしたと少し時間が経った後の私はそう思うようになりました。


「ごめんね、すみれちゃん。わざわざ来てくれたのに。セキュリティの件は私だけでいいかしら。」

「本来なら副会長も一緒にいた方がいいと思うんだけどそれところじゃなさそうだから。この中で「大家」と直接触れたのは副会長しかないからそれに関して意見が聞きたいって紫村さんも言ったし。」

「そうか。じゃあ、今日は私にできる範囲でまとめることにしようか。」

「うん。よろしく。」


予想外のトラブルで少し予定がずれたことにも関わらず落ち着いてお仕事の進行を正す会長さんとすみれさん。

ゆうなさんもそれに同意したようで予定に大きな問題はなさそうですが不本意ながら皆さんに迷惑をかけてしまったような気がして心が落ち着きません…

当事者の私も大変でしたがそのことが及ぼした今の状況が自分のせいだと思うとやっぱり…


「別にみもりちゃんのせいじゃないってば。ほら、元気出して。お尻、ナデナデしてあげるから。」


っと私に何の悪いこともないって慰めてくれるゆうなさんの言葉に少しほっとしましたがまさか薬師寺さんのことがこんなに大事になっちゃうとは…

別に望んだことではありませんからもうそんなことは二度とごめん…って今なんて?


「かなちゃんにもごめんね?ななのせいで怪我までしちゃって…」


同じ「Fantasia」のリーダーとして、そして先輩として代わりにかな先輩の怪我のことを謝罪する会長さん。

先輩はそんな会長さんのことをおこがましいって止めて欲しいと逆に頼みました。


「誰のせいもないよ。元々私がななが嫌がりそうなことをして怒らせたのが原因だったから。だからもう謝らないでよ。あ、でもななのこと、そんなに叱らないで欲しいな。」

「もう…分かったわ。」


こういう状況でもひたすら赤城さんの心配ばかりのかな先輩のことに呆れたって笑ってしまう会長さん。

でも今のことで先輩は今日一番で安心した顔ができるようになりました。


「ということだからみらいちゃんとみもりちゃんにはかなちゃんのこと、よろしくね?」

「はい…!任せてください…!」


かな先輩のことを早く保健室に連れて行って欲しいという会長さんの頼みにそのでかい胸をドーンっと叩いて全部任せてください!って言っている先輩。

でも今の音は確かに「ドーン」じゃなくて「ボヨン」でしたね…別に今気にするところではありませんけど…


っという流れてかな先輩を連れて保健室に来たわけですが先は本当に大変でした。


かな先輩は怪我したし、赤城さんはなんかすごい顔で部屋から飛び出しちゃったし、先輩は慌てて


「止血…!止血…!」


ってそのでかいおっぱいでかな先輩の頭を抑えようとしているし…

絆創膏張っておいたからいいって言ったんですがさすがに血が見えちゃったら混乱するのも仕方ないでしょうか…


幸い大した怪我でもなくて跡も残らずに済みそうですが本当ドタバタで何にするために生徒会室まで来たのか忘れちゃうくらいでした。

結局会議だって会議は会長さんの判断によって赤城さん抜きで進められたようですが本当にそれで良かったかなっと私は少し不安な気持ちを抱えています。


「もう痛くないんですか…?かなちゃん…」

「うん。本当に大丈夫だから。ごめんね、ミラミラ。驚かせちゃって。」

「いいえ…私のことは気にしなくてもいいですから…」


っと先輩の怪我のことを案じている先輩ですが多分心配しているのはそれだけではないでしょう。

あの優しい先輩のことですからきっとクッキーのことや飛び出した赤城さんのことや色々思っているに間違いないです。


「こんなことになっちゃいましたが赤城さんだって悪気があったわけではないはずです…きっと何か誤解とかあるって私はそう思います…」


すごく落ち込んでいる顔…

やっぱり赤城さんのこと、ずっと気にしていたんですね、先輩…


でも私だって先輩と同じ意見です。赤城さんは私のことを命がけで助けてくれた強くて優しい人なんですから。

きっとこれはただの事故に間違いないっと私もそう思っています。


「ありがとう、二人共。でも私もそう思っているから安心してね。」


そんな私達に赤城さんのことを悪く言わなくてありがとうってお礼をいうかな先輩のことに私はまた悲しい気分に包まれてしまいました。

先輩はこんなにも赤城さんのことを思っているのに赤城さんにはその気持ちが全部伝わらないって気がして…

先輩が一生懸命焼いてきたクッキーだって全然もらわなくて私はそれがとても悲しかったんです…


「そんなことないよ、モリモリ。」


っと落ち込んでいる私の手をギュッと握ってそれは違うって否定するかな先輩。


「本当はね?ななだってあんなことはしたくないんだ。ななは喧嘩が嫌いで皆への思いやりもすごくてとても優しい子だから。」


先輩のその清くて爽やかな青い目を見た時、私は先輩がその事実を心底から信じているっということが自分の心にも伝わるような気がしました。


「それに私が全部悪かったから…」


でも小さな声でそうつぶやいた先輩はそれから私達には何も言わずに外の冷えてきた夕暮れの紅を眺めているだけでした。


***


「はあ…」


憂鬱ですね…


「ダメですよ、みもりちゃん。ため息なんてしちゃったらいいことが逃げてしまうんですから。」


私のネガチブな姿についにびしっと一言言うことにしたゆりちゃん。

でも仕方ないじゃん…正式部員としての初日からあんなことが起きたんだから…


「それでもダメです。()()()()()()()()はいつでもニコニコにしないと私が困りますから。さあ、笑って。」


っと無理矢理に指で口元を上げて私のことを笑わせるゆりちゃん。い…いたひ…


「ほら。笑ったらこんなに可愛いのではありませんか。せっかくですからこのまま()()()()()()()()()でもしてスッキリになりましょうか♥」


っと引き出しから何か出してしまうゆりちゃん!

何かヴゥヴゥヴゥって震えているんですけど!?なにそれ!?マッサージ器!?意味分かんない!!


「うふふっ♥ほら、こっちにおいで♥」


絶対いや!!


「うふふっ♥じょう・だん・ですよ?♥もう♥エッチなんですから♥」


誰が!?っていうかそろそろそのブルブルやつから離れてくれない!?


っと思いっきり嫌がる私の話に「もうー本当ノリ悪いんですね」っとぷんすかしてその()()から離れてくれるゆりちゃん!良かった…


「でもまさか私がいない間にあんなことが起きていたなんて…副会長とかな先輩が複雑な関係っというのは分かっていましたがまさか本気ではなかったとはいえ先輩のことを傷つけてしまうなんて…私なら絶対みもりちゃんに危害を加わったりはしないのに…」


っとなんとか自分の心を確かめさせたいと思われるゆりちゃんのことですが本当のことを言うと私、以外にゆりちゃんのせいで怪我とか結構されちゃいました。

ゆりちゃん、見た目はあんなに可愛くてきれいだけどめっちゃ力持ちですから力付くで匂いでも嗅ごうとすると私は強引に関節技とかを食わされて大変な目に遭っちゃうんです。


そのせいで小学校の時は腕が折れかけたりしたこともありますがそれも結局私への愛情表現の一つだと思って私は本人にはあまり言わないようにしています。

ゆりちゃんは私が大好きでそれが抑えきれなかっただけですから。

もちろん命の危機ってやつを感じる時は躊躇せずズバッと言っちゃうんですが。


「そういえばみもりちゃん、お風呂まだでしたね?良かったんですね♥それじゃお風呂に入る前に匂いを嗅がせてくださいませんか♥せっかくですから足もぱかっと開いて♥」


絶対いや!って言っているうちにもう力で開いている…!なにこれ…!?全然閉じない…!


「うふふっ♥みもりちゃんが力で私に適うわけないじゃないですか♥こう見えてゆりはみもりちゃんよりもうちょっとだけ強いんですから♥」


ちょっ…ちょっとじゃないよ、全然…!


「そういえば3年生は明日から「神樹様」のところに見学に行きますから「Fantasia」はしばらく副会長一人ですね。大丈夫でしょうか。」

「そ…それ…今、言っちゃうの…!?」


ダメ…!全然閉じない…!っていうかもうスカートの中に顔とか突っ込んでいるじゃん…!


「心配ですね、副会長。結局それから学校には戻らなかったと言われましたから。」

「わ…私のことも心配して…!」


こ…骨盤が砕けそう…!


それからゆりちゃんは私のスカートの中に顔を埋めてすごく妙な音を立てながら明日からの生徒会のことを話してくれました。


全ての世界政府の付属高校は年に一度「神樹様」が奉られているところに行って見学することになっています。

「神樹様」の辺りにある神社や名所などの色んなところに行ってこの世界を支えている「神樹様」のことをもっと知って感謝するのがその目的です。

でもここからでは結構遠いので何日間という時間を掛けるからその間は同好会にも、生徒会にも3年生席は空いてしまいます。

今の同好会から見ればあまりいいタイミングとは言えないかも知れませんね。ただでさえ練習の時間もあまりないのにその少なくない時間まで大分減ってしまいますのでこのタイミングはどうかと思います。


生徒会だって重役の3年生が大挙留守になるので当分すごく忙しくなるらしいです。

中学校の時に生徒会長も務めたしっかりしたゆりちゃんはともかく他の1年生達は戦力と呼ぶにはまだ未熟なところも多いし何より生徒会の2年生には赤城さんみたいに今回の派閥争いのために同好会みたいな実績が少ない部の統廃合を主張する人が多くてゆりちゃんはそこが一番心配と言いました。


「今まで生徒会が「合唱部」や「百花繚乱」のような大型部の間でその仲裁役が務められたのは全部会長のおかげです。もし会長がいらっしゃらないこの時期に副会長が独断で統廃合を押し付けてしまったら私達は全ての術を失ってしまうのです。ああなってしまったら例え会長がお帰りになってももう手の施しようがありません。生徒会は会長お一人の組織ではありませんから。」


もしそんなことが起きてしまったら学校は「合唱部」が率いる魔界側と「百花繚乱」を中心にした神界側、そして新たにトップとなった赤城さんの統廃合の主張を掲げた新生徒会に分かれて今度こそ本当の終わりだとゆりちゃんはそのことを恐れていました。


「多分副会長ご本人もこの機会に乗じて会長が維持なさっていた今の生徒会を乗っ取ろうとするつもりでしょう。もし生徒会の全員が副会長に賛同してしまったらもう取り返しがつかなくなります。そうなる前になんとかしなければ…」

「そうだね…」


ゆりちゃんの不安な気持ちも分からないものでもないです。私だってそうなってしまったらどうなるのかよく分かっていますから怖いのはゆりちゃんと同じです。


でも結局私はそれから赤城さんに何も言えず部活が終わった後、そのままゆりちゃんと一緒に寮に帰ってしまいました。

多分先輩のことで私達のことを避けていると思いますが一体この状況でどうやって赤城さんの暴走を止められるのか…

おまけにかな先輩もなんか調子が少しおかしいし…


「なんていうか…心がここにないって感じよね…?」

「そうですね。練習の途中もどこかに気を奪われたような様子でした。」


今もはっきり覚えているかな先輩の姿。

怪我のことも気にせず練習には参加してくれた先輩でしたが今日のかな先輩は一段と元気がありませんでした。

いつも真っ先で私達にそのとびきりの笑顔を向けてくれたあの太陽みたいなかな先輩がまるで梅雨の真ん中にいるように落ち込んでいました。


陰気な雲でも纏ったようなそのジメジメな空気は先輩の満面の笑顔を翳してたまにしょぼんとした笑みをちらっと見せるだけで私はそのことがすごく憂鬱で悲しかったんです。

いつも部室から笑顔で私達のことを迎えてくれたあの元気なかな先輩がそんな曇った笑顔でしかいられないと思われた時はもう心が苦しすぎて私はあんなに大好きだった練習も楽しめませんでした。


何よりあんなに苦しいのに私達に迷惑を掛けたくないって一言も相談しない先輩のことが、そんな先輩に何もやってあげられなかった私達のことが一番心苦しかったのです…


「やっぱり私じゃダメなのかな…」


そう思った時、一気に押し寄せてくる憂鬱な気分。それほど私は落ち込んでいました。


あの夜、先輩に伝えた自分のありったけの気持ち。

先輩の力になりたい、皆の力になりたい、先輩と一緒に皆の笑顔のために頑張りたい、先輩と同じ景色を見てやがてかつて自分が夢見たアイドルという存在への道にたどり着くため先輩と頑張ることを誓ったはずなのに私はこんなにも無力なんだという事実は胸が張り裂けそうほど苦しかった。

かな先輩だって自分にとって大切な人のはずなのに、自分を救ってくれた赤城さんだって大切な人のはずなのに私はお二人さんに何もできないんだ…

ただ慰めてあげることも、温かい言葉をかけることも今の自分にはこんなにも難しいことだったんだ…


情けない…情けなくてバカみたい…先輩の前で思いっきり泣きながら話した自分の気持ちは結局何だったんだ…それじゃ全部嘘みたいじゃない…

やっぱり私なんかじゃ…


「嘘ではありません、みもりちゃん。」


その時、へこんでいた私を慰めてくれるのは


「私のみもりちゃんは決して嘘なんかを付く子ではありませんから。」


私のことを何年もずっと見守ってきた私「虹森美森」という子のことを私自身よりよく知っている私の大切な幼馴染でした。


「あなたのその生き様は本当に真剣で尊いもの。あなたはいつも誰より真剣に周りの力になるため、皆の笑顔のため頑張ってきました。それはこのゆりが保証します。」


ゆりちゃんはこう言ってくれました。


「あなたは本当に優しい人なんです。」


っと。


自分のことをそう特に思ったことはありません。だって自分は特に取り柄もない普通だらけのどこにもある女の子にすぎないと私自身がそう思っていますから。


でも私の大切な幼馴染、もはや「伴侶」と呼ぶべきだと思っている私のゆりちゃんは私のことをすごくいい人っと言ってくれました。

それが力となって勇気となって私はこんなに胸がいっぱいになっちゃって…


ゆりちゃんはいつもこんな風に私の肩を叩いて私のことを励ましてくれました。

今も、そしてずっと前からも。


「あなたにはあなたのやり方があるはずです。一気に解決なんて難しいかも知れませんがあなたの皆の力になりたいっという気持ちをちゃんとお二人さんに届いたらきっと何か起きるかも知れないとあなたのゆりはそう思います。」

「私の気持ち…」


それは多分先輩の時と同じかも知れない、その時の私はそう思いました。


先輩に私の素直な気持ちを伝えたことで私は先輩と同じ道を歩むことになった。

皆のため、そして私達のためその道を選んだことに後悔はありません。

一度諦めた時のその惨めな気持ちは今もはっきりと覚えていますから。


「副会長の思う壺にはさせません。せっかくみもりちゃんがまたアイドルになったんですから。邪魔するのは全てあなたのゆりが必ず防いでみせます。だからみもりちゃんの自分にできること、自分ができることをよく考えて精一杯やってください。それこそ私の理想のアイドルである「虹森美森」ですから。」


そう言ったゆりちゃんはまた明日から私と一緒にかな先輩と赤城さんのことに頑張ってくれることを約束してくれました。

ゆりちゃんは単に私のために副会長の赤城さんが暴れないように抑えるだけと言いましたが私にはゆりちゃんと同じくゆりちゃんという人の確信があります。

だって私もゆりちゃんと同じく大切な幼馴染のことを何年も見てきましたから。

だから私には分かります。ゆりちゃんはただ私達みたいな幼馴染のかな先輩と赤城さんがお互いのことから離れていることが嫌いってことを。


口ではいつも全ては私のためと言っているんですけど本当はゆりちゃんだってすごく優しいってことを私はよく知っています。

こういうところはやっぱり女の子っぽくて可愛いね、ゆりちゃん。


でも…


「みもりちゃんの汗臭いパンツ…♥ヌルヌルして()()()()もよく見えますね…♥スカートの中、湿気ていて最高です…♥」


次からはそういう話は外からやって欲しいな。

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