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皆で仲良しアイドル!異種族アイドル同好会!  作者: フクキタル
第3章「カナナ」
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第50話

いつの間にか50話になりました!最近引っ越しのせいであまり書けなくて申し訳ありませんがしばらくはこんな感じになると思います。誠に申し訳ありません。

いつもありがとうございます!

「じゃあ、みもりちゃんの手続きはこっちから済ましておくわね。」

「ありがとうございます。よろしくお願いします。」


バスの中で先輩に私から提出した入部届を渡してもらった会長さんはそう言って私の同好会の入部のことを許可してくれました。

もちろん


「晴れてみもりちゃんも同好会の部員だわね。ありがとう。」


私へのお礼も欠かさずちゃんとお伝えくれました。


「えへへ…そうですね…ゆりちゃんも応援してくれてなんとか…」


なんか照れちゃう…


「記念すべき初部員だね。お祝いしなきゃ。」

「そうですね。後でちゃんとかなちゃんとゆりちゃんも呼んで皆でお祝いパーティーでも…って…」


話の途中、また別の乗り場で止まるバス。そこから乗ってきた大勢の生徒達に先輩は少し様子を見るようになりました。


「結構込んできましたね。」

「まあ、放課後だし。」


ゆうなさんの話の通りにちょうど部活を終えたようなバレー部格好の生徒達が次々とバスに乗り初め、いつの間にかバスをいっぱいにして私達は少しずつお互いの間を縮めてもっと中に入ろうとしました。


「あら、会長。ごきげんよう。」

「ごきげんよう。皆お疲れ様。」


その中、会長さんのことを見つけて向こうから挨拶してくるある生徒の声に集まる視線。

皆さん、部活お疲れ様でした。


「大変ね。汗もこんなにかいちゃうくらい練習ばかりで。」

「でも今日は早めに終わりましたので皆で銭湯行く予定なんです。」

「へえー楽しそうわね。」


集まる視線の中からバレー部の部長さんと思われる方と自然に会話を交わす会長さん。どこに行っても本当に人気者なんですね、会長さん。


「そうですね。今のアイドルの世界は「Fantasia」が君臨しているっと言っても過言ではありませんから。外で出歩いたらもっとすごいですよ?」


街で会長さんが現れたって話が流れてしまったらそれはもう大騒ぎになってそこから一歩も進めないっていう先輩の話は「Fantasia」のファンである私にとってとても興味深いものでしたが


「でもそうなったらゆっくり二人きりでデートも楽しめませんから…」


先輩はその当然な人気がたまに自分を寂しくさせてしまうっとちょっとだけ苦手だと言いました。

これ、会長さんが聞かせてあげたら絶対喜んじゃう…

って…


「…」


なんか会長さん、ほっべとかビクビクしているんですけど!?もしかして今、私の考えを読んで喜んでいるんですか!?めっちゃ分かりやすいじゃん!


「どうかされましたか?会長。」

「あ、ごめんごめん。なんでもないからー」


平然とした顔していますけどもうバレバレですから…会長さん…


それにしてもバレーか…そういえば中学校の時、たまに助っ人してやったことがありましたね。生徒の数が少ない学校だったので複数の部活を皆でこなしたりしたんですよ。

水泳部と陸上部だけは全国にも行ったことがあるほどそこそこの成果はありましたが他の部はほぼ全滅で…

その中でバレー部だけはなぜかゆりちゃんが積極的に手伝ってくれて都内では結構強豪っと認識されましたね。

もちろん私も助っ人として一緒にボールを打ったり受けたりはしましたが何でバレー部だけだったんだろう…


「好きだったんじゃない?バレー部のユニフォーム。」


あ、そこか。


「私も好きなんだよねー腋とか丸見えじゃんー」


さてはキサマ!スポーツ舐めてるな!?


「でもいいですね。青春の汗をかくって感じで。」


ゆうなさんの邪な発言はさておいて確かに先輩の言う通りかも知れませんね。健やかで爽やかな汗をかきながら一時の青春を燃やして皆で同じ目標を目指して頑張るってことは。

私個人的にもそういうことを憧れていますしせっかく入った同好会での活動もそうしたいって思っています。

叶えたい夢や目標があって皆で一緒に頑張る。それってとても素敵なことだと思いますから。


「はい。私もそう思います。」


そう言った私の志を素直に受け入れてくれる先輩が私は本当に大好きです。


「先輩は何か得意な運動とかありますか。」

「私ですか?」


っと言った私の質問に少し考え込む先輩。先輩っていつもかな先輩とトレーニングしてきてたし激しいダンスだってちゃんとこなしていて特に運動神経が悪いって思われないんですが何かお気に入りのスポーツとかあるんじゃないかなって思って。

だって私、やっぱり先輩のこと、詳しくは分かっていませんからこういうところから地道に先輩のこと、分かっていこうと思います。


「そうですね。今はあまりやってないんですがバレエの嗜みなら多少持っています。」

「バレエですか?すごい…」


やっぱりすごいですね、先輩って…それに先輩にぴったりだと思います。


「だってきれいじゃないですか。バレリーナ。」


観客の前で音楽に合わせて踊るその姿はまるで一羽の白鳥。その踊りは時には美しく時には激しくて見るものの目を一気に奪ってしまう。

女の子なら誰でもその純白の羽を纏って踊ることを夢見たと言っても過言ではないと私はそう思います。


「そういえば入学頃にセシリアちゃんと一緒に全校生の前でお披露目したことあるんだよね?音楽科の首席と次席が一緒に歌って踊るって結構話題になってたんだ。」

「そうですね。すごい…」


会長さんもやってたんだ…バレエ…でもそれくらいは普通じゃんって思われるほど会長さんにもとてもお似合いかも。


「あの時はいきなり全校生の前でお披露目する出し物を考えてきてくださいって言われて本当に焦りましたね。二人で何をすればいいのか相談してバレエにしたんですが準備不足だったしうまく行ったのかは…」

「まあねーみらいちゃん、転んじゃいそうだったし。」

「えへへ…」


照れくさく笑ってしまう先輩でしたが私はぜひ先輩のバレエ姿、一度見たいと思いました。それって絶対きれいで可愛いでしょう。だって先輩にめっちゃお似合いですから。

その上、会長さんとのペアだなんてーたまんないですねー


「何話してるのかしら。私もまぜてちょうだい。」

「あ、会長さん。」


バレー部の部長さんと話を済ましてからやっとこっちに戻った会長さん。

今ちょうど先輩と会長さんのバレエのことを話していたところです。


「へえー懐かしいわね。あの時のみらいちゃん、可愛かったわね。」

「そうそう。そのでっかいちちもめっちゃたぷんっとしたし。」」


何汚いことをすらーっ挟み込んでやがるんだ、お前。


「どうせなら二人のちちの中に挟ませてよー」


まじでうるせぇな、お前。


でもやっぱり見たいんですね。先輩と会長さんのペア。いっそのこと、そのままアイドルユニットまで組んだりして。


「いいね。ユニット名は「ミルクファーム」とかどう?二人共、めっちゃでっかいじゃんーおっぱい。」

「却下。だって私はみらいちゃんと違って全然出せないんだもの。牛乳。」

「ちょ…ちょっとセシリアちゃん…!?私だって一滴も出せないんですよ…!?っていうか他の人もいるのにそんな誤解を招くような言い方は止めてもらえますか…!?」

「あははっ。ごめんごめん。」


冗談か冗談ではないか見分けがつかないその言葉にざわめくバスの中。

でもせめて私の二人さんに一緒に歌ってもらいたいって気持ちだけは本物でした。


「それにしてもまた乗ってきたわね…」

「今日はちょっと多すぎんですか…?」


そういている間、また他の乗り場で帰りの生徒達を乗せるバス。それはもはや満員電車を思い出せるほどがっしりとすし詰め状態になっていました。


「そういえば今日これが最後のバスだって。なんかメンテナンスがあって。」

「どおりで…」


だから皆さん、なんとしてもここに乗ろうとしたわけですね…学校が広すぎるから歩いて校門まで行きたくないから…だからといってさすがにこれは…って痛っ…!


「あ…!ごめんなさい、みもりちゃん…!大丈夫ですか…!?」


いきなり足の方から伝わる痛みに思わず声を上げてしまう私に慌てて謝る先輩。

人が込んで狭くなったせいでつい私の右の足を踏んでしまったんですがこの状況ですから…仕方ないし別に悪気があったわけでもありませんから…


「大丈夫ですよ、先輩。これくらい。」

「でもまた踏んじゃったりしたら危ないですからもっと私の方に寄り添ってください。」


ってええ…!?


っと急に私の体を引っ張って自分の方に取り寄せちゃう先輩!でもその直後に触れたのはあのムカつくほどバカでかい先輩のおっぱいだけだったので私はなんとかそこから離れなきゃっと思ってつい先輩に抱かれたままもがいてしまいました。


「ダメですって、みもりちゃん…!そんなに動いちゃったら…!」

「ええ…!?だ…だって…!」

「ほら、もっとマミーにくっついてください…!」


っと先より強く引っ張る先輩!察してくださいよ…!この状況…!


「ど…どうしよう…!」


身動きも取れずがっしりと先輩に取り縛られている私はなんとか自分を締め付けるその無駄に大きい肉の塊から離れるため精一杯足掻きましたが


「あっ…♥そんなに激しく動いちゃダメですよ、みもりちゃん…♥」


返ってくるのはなぜか感じ始めた先輩の妙なあえぎ声でした。


「はい…♥もっとマミーにくっついて…♥よしよし…♥お利口さんですね、みもりちゃん…♥」


どうしよう…!先輩、もう「ママスイッチ」入っているじゃん…!


こうなったら仕方ありません…!早速会長さんに助けてくださいっと…!

って…


「むむむ…」


なんかめっちゃ剥れ気味なんですけど!?


「何でみもりちゃんばかりみらいちゃんとギュッとしているの?そんなのずるいじゃない…」


っとほっぺまで膨らませてすねている会長さん!可愛いちゃ可愛いですけど今はそういうところじゃ…!


「私もギュッとさせてよ…」


なんで!?


っとまた別の方向から私のことを抱きつく会長さん!だからなんで!?


両方から私のことを囲んで思いっきり抱きしめている二人のデカパイ先輩達!どんどん締まってくる柔らかくて蒸し暑いチョモランマ!

私はこれを「おっぱいメイデン」名付くことにしました!


鼻を完全に防いでしまうほどの圧倒的な大きさ。そしてそこから伝わる体温はこっちの体まで火照るほど高いでしたが一番しんどかったのはただ息を吸っただけで頭がくらっとするほど濃厚な胸の挟みからむんむんとした先輩と会長さんの体臭でした。

ほんのり甘くて鼻がすーっとするほど酸っぱい酸味。ただ鼻を当てているだけなのに何か変な感情が私の中に流れてくるような気分…!

これってまさかのフェロモン…!?


「みもりちゃん…もしかして()()したんですか…?」


ってえええ!?!?なにそれ!?こわっ!!


「いけませんよ…マミーはみもりちゃんのマミーなのにそんな…」


だから先から何言ってるんですか…!?先輩って…!?っていうかうちのお母さんは実家にいるんですからね…!?


な…なんかこれ…!絶対変なジャンルですよ…!


視野は狭くなり、息はだんだん苦しくなる一方…その上、既にバレー部の皆さんで満員になっていたたバスの中で更に大勢の生徒達が加わってバスの中はもうモクモクと湯気でも見えてしまうくらい蒸れている状態…

おまけに…


「はぁ…はぁ…なんか熱くなりましたね…」

「ええ…こんな人数じゃさすがに…」


人並み以上体温が高い先輩が熱を感じ、放出してきたせいで私を囲んでいる湿気たの状況は更に加速されてゆく…

っていうか先輩、息荒すぎ!!私、今直で当てられているんですから…!


「もう汗ビショビショ…みもりちゃん、パンツまで濡れちゃったんですね…」

「大変…早く脱がないと…」


何脱がしやがるんですか!?触るな!!


大変です…!ただでさえ両方から二人さんに掴まれて身動きも取れないのに先輩達まで変になっちゃって…!このままだと口では言えない何らかのプレイが始まっちゃう…!


「あっ…♥そんなに動いちゃったら…♥()()、こすられちゃいます、みもりちゃん…♥」

「あ…すみません、先輩…」


って変なこと言わないでください…!


「まだ下りられないの…?」

「暑いわね…」

「ねぇ…クーラーつけて…」

「ちょっと…!そんなに動かないでよ…!」

「仕方ないでしょ…!?狭いんだからちょっと我慢しなさいって…!」


その上、他の生徒達だってイライラ始めて…!

中央のシステムによって制御されているこの無人のバスは内部の温度を感知、早速クーラーがつけられましたが


「これ…すぐ涼しくなるのは無理だわ…」


さすがにこの人数じゃ時間がかかるしかありません…!

っていうかその以前に私が潰れちゃう…!


「ゆ…ゆうなさん…!良かったらちょっと手伝ってくれませんか…!」


我慢できなくなった生徒達が動き始めたせいで先より更に狭くなった「おっぱいメイデン」に耐えられなかった私は止むを得ずできるだけスルーしようとしていたゆうなさんに助けを求めましたが


「グヘヘ…どうしよう…汗だくの女の子に囲まれて…私、もう死んでもいいよ…」


あいにくゆうなさんは大忙しのようでした。


「結日さん…!?もしかしてお尻触っているんですか…!?」

「まあ、いいじゃんーあ、指入れたいから力抜いてね。」

「ちょっと…!?」


しかもなんか痴漢もやっているし!!っていうか止めんか!!バカモン!!


鼻をつく女の子の体臭が混ざった汗の匂い。そしてむわっと蒸れまくっている息と熱にだんだん他の感覚まで機能を失いつつある…


「やばい…これ、本当にやばいよ…」


なんだか私…どんどん気が遠くなってきました…

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