第299話
ブックマーク1名様いただき誠にありがとうございます!
年末のため少し忙しくなり、投稿が遅くなって大変申し訳ありませんがこれからも頑張っていきますのでどうか応援よろしくお願いいたします!
いつもありがとうございます!
散りばめられた星屑の数だけ…いや、それ以上に大きくなっていく先輩への気持ち。
先輩のことを思う度にこんなにも胸がドキドキして眠気が吹っ飛んでしまうほど興奮してしまう。
でも私を寝かせてくれない最も厄介なものは
「み…みもりちゃん…!そこ、ダメッ…!」
「出るっ…!出ちゃう…!ゆりちゃん…!」
夜更けにも関わらず絶えず聞こえてくる仲良し1年達のよがり声でした。
大人達の飲み会も終わってやがてこの大きな屋敷にも静寂が敷かれてきました。
私と会長は一緒に客室で、そして虹森さんと緑山さんは久々に緑山さんの部屋で寝ることになりました。
山の奥からフクロウの声が聞こえてくるほど遅い時間まで向こうの部屋から喋る声が絶えなくてきっと虹森さん達は久しぶりの二人っきりの時間を楽しむことができたと私はそう感じるようになりました。
私は夕方の先輩とのことでずっと悩んでいて会長も途中で目が覚めてしまったのですがお子様になった会長にこの時間まで起きているのはさすがに無理だったのか
「スー…」
いつの間にか私の懐で眠るようになりました。
明日には学校に戻らなければならないため、
「私はそろそろ寝ようかな…」
悩みの残りは明日にしようとして目を閉じたわけですが
「す…すごい格好だね…ゆりちゃん…」
どうして私はあんなことを聞いてしまったんでしょうか…
「この声…虹森さん…」
少し遠いが確かにあの時聞こえてきたのはまだ起きていると考えられる虹森さんの声。
「人魚」は他の種族より音に敏感でその中でも私は特に「地獄耳」と言われるほど耳がいい人魚でした。
遠くから聞こえる音声だけではなく集中すれば体内からの音も聞くことができるから彼女達の会話を聞くことなんて造作もありませんが
「な…なんか盗聴しているみたいじゃん…これ…」
私はやっぱりこういう行為自体をあまり好まないタイプだったので気が滅入るのは仕方がないことだったのです。
「ということは緑山さんもまだ起きてるんだ…」
まだ二人で話したいことでもあるのかな。
まあ、久々の里帰りでしかも緑山さんの家にまで来たからまだ寝たくないというのは分かりますけど
「うふふっ♥みもりちゃんのためにウェディングドレス風にオーダーメイドしたランジェリーセットです♥お気に召しましたか♥」
私はまもなく自分の予想は見事に外れたことに気がついてしまったのです。
「みもりちゃんとの二人っきりの夜なんて久しぶりですからこの際、みもりちゃんとの距離を縮めたくて少し張り切ってみたんです♥
気に入ってくれると嬉しいのですが♥」
「あ…うん…嬉しいよ…?すごく…」
だからといって幼馴染の女の子の前にあんなすごい格好で現れる理由にはならないんじゃない…?
実際虹森さん、なんと返答すればいいのかすごく迷ってるし…
「ベールまで用意しましたからそれなりに趣があると思いますけどどう思いますか?」
っと今の自分の姿を確かめる緑山さん。
実物を見たわけではないですが仕事上様々な衣装に触れてきた私にはどんな形の衣装なのか大方予想はできています。
あれってきっとフリルがたくさん付いているスケスケの純白のランジェリーでしかも緑山さんの意見も多数含まれて極めて際どくてエッチな衣装にほぼ間違いないでしょう…
しかも本物のウェディングドレスみたいにベールまで用意して…
緑山さんが今夜のことをどれだけ期待していたのか覗える瞬間でした…
「う…うん…もちろんすごくきれいだと思う…でもなんか特殊なお店とかで出す衣装っぽくて私的にはちょっと地味なのが好みかな…?」
「そうですか?」
特殊なお店って何…?
この焦っているような様子…緑山さんがどれだけスケベな姿で虹森さんのところに現れたのか十分想像できますね…
でもさすがの虹森さん。
「でも私はやっぱり嬉しいよ。ゆりちゃん、私のために頑張ってくれたなって。」
さり気なく明かしてくる本音。
その純粋で真っ直ぐな天然さこそ
「も…もう…みもりちゃんったら…」
緑山さんみたいな常に腹の底に何かを隠している人にこれ以上はないほど効くということを私は自分の身を持ってあまりにもよく知っていました。
「本当、つくづく先輩に似てるんだから。」
その天然ぶりに今まで自分もまた今の緑山さんのようにどれだけ惑わせられ、困らせられたのか。
一番腹立つのは本人には全く自覚がなくてそんな相手のことをそれでも自分が相変わらず好きにしているということです。
その天然シスターズに毎度困らせられる私と緑山さんですが
「そんなに喜んでくれたら張り切った甲斐がありますね…」
ああいう初々しさもまた趣があって良いんじゃないかと私はそう思います。
第一ああいうしおらしい緑山さんってめったに見られないレア物ですから。
でも緑山さんは今夜自分のやる気満々の勝負服だけを虹森さんに見せたかったのではありませんでした。
「指輪…?」
「はい。」
あの時、緑山さんが虹森さんに渡したのはお母さんから譲ってもらったという古い指輪。
それは昼間、薫さんから話してくれた緑山さんのお母さんの「緑山ワンダ」さんと幼馴染の「井上桔梗」さん、つまり緑山さんの叔母さんを繋いでくれた形見の指輪でした。
「こちらが叔母さんのものでこちらが先お母様から譲ったもらったものです。
そして私はこちらのお母様からの指輪をみもりちゃんに預けたいと思います。」
「私に…?」
そんな大切な指輪の片方を自分に渡したいという緑山さんの話に未だに考えがまとまらないような虹森さん。
そんな大事なものを自分がもらってもいいのかなと悩んでいるような彼女に緑山さんはお母さんから預かっていたもう一つの話を聞かせてあげたのです。
「お母様はこう話しました。もしあなたに自分の全部を捧げたい大切な人ができたらこれを渡して欲しいと。
そしてその次にあなたの子供達にもこの指輪とその想いを継がせて欲しいと。
無論お父様も許可しましたから。」
お互いの人生を預けられる一生の大切な友人。
自分と桔梗ちゃんがそうしたようにあなた達にも愛し合う人生を送って欲しいと緑山さんのお母さんは娘さんに一生の宝物を譲ったのです。
そして子供ができたら自分達がそうしたようにその想いの詰まった指輪を渡して同じことを言ってあげたい。
そうやって素敵な因縁と運命の出会いと重ねていけばいつかより良い世界が来るのではないかと彼女は自分の意志を娘さんに託しました。
妹さんの形見をずっと大切に持っていたというお父さんもその意見に同意したという彼女の考えは実に素晴らして優しいものだと私もそう思いました。
「優しくてあなたのことを心から愛してくれる人に出会ってください、ゆり。」
っと彼女の両親は娘さんの幸福と素敵な出会いを心から祈りました。
「うん…!ありがとう…!ゆりちゃん…!私、大事にするから…!」
「はい。」
そして虹森さんもまたもう一人の母の意志を継ぐことを約束したのです。
「あ…それと…」
「ん?」
無事に虹森さんに指輪を渡すことができた緑山さん。
でも彼女は他に虹森さんに言いたいことが、いや正確に言えば言って欲しいことがあるようにもじもじと少しためらう様子だったのです。
そんな彼女の反応に少し首を傾げるようになった虹森さんでしたが
「ごめんね、ゆりちゃん。ちょっといい?」
彼女は緑山さんに自分の方から先に言いたいことがあると発言を求めたのです。
「結局昼の時は勢いで言いそびれちゃったからね。本当は私の方からずっと前に言っておくべきだったよ。」
っと切り出した虹森さん。
そんな彼女が解き明かしたその言葉は
「私、ゆりちゃんのことがずっと好きだったんだ。初めて会った時からずっと。」
緑山さんに対して自分が抱いているありのままの真心の一言だったのです。
緑山さんと一緒に過ごしてきた時間の中でしっかり積み重なってきた愛情。
そしてその愛情をたった一度の心変わりもなく保ってきた彼女は
「私と結婚してくれる?」
心から自分のことをずっと見守ってくれた大切な幼馴染の女の子を生涯の伴侶として迎えようとしました。
形なんてなんでもいい。周りからどう思われても関係ない。
好きな人と一緒に未来に向かって歩いていきたい。
その真っ直ぐで愛しさに溢れる虹森さんの本当の気持ちに触れた時、緑山さんがどんな顔をしていたのかは分かりません。
でも私には全く分かりそうもなくないような、なんとなく分かるような気がしました。
「…はい。」
きっと彼女は自分の指に指輪を虹森さんのことを嬉しさに溢れている顔で、少し泣きそうな目で見つめている。
そして虹森さんもまた自分のお嫁さんの手を愛らしく包み込んで心の意味のパートナーとして迎え入れる。
その時、私は自分よりずっと先に行ってしまう二人のことを心から羨んで、応援するようになったのです。
でもその微笑ましい光景にほっとしていられるのはほんの一瞬に過ぎなかった。
そのことに気づいた時はもう誰もあの二人を止められなかったのです。
「それじゃ、みもりちゃん。こちら、お飲みになってくださいね。」
っといつの間にか虹森さんに何か飲むことを勧めている緑山さんの声がして私は寝る前に温かい牛乳でも飲むのかなと思いましたが相手はなんとあの緑山さん。
もはや学校では右に出るものがないと言われているイカレポンチの「クレイジーサイコレズ」として名高い彼女が虹森さんとの特別な一夜を大人しく過ごすわけがない。
その上、もし自分の予想が正しければ虹森さんと緑山さんは先秘密基地ってところでー…
「可愛いですよ。うみちゃん。」
って今なんで先輩…!?
「先輩…!そんなこと舐めちゃ汚いですよ…!」
「うみちゃんったら普段クールでビシッとしているのにこんなことされたら可愛い反応見せてくれるんですね。
でも私はそんなうみちゃんのことも大好きですから。」
ダ…ダメです…!なんか先二人が何したのか想像しただけなのに私の潜在意識が勝手に先輩と自分のことをあの場面に挟み込んじゃってもう頭の中がごちゃごちゃになって…!
「好きです。うみちゃん。」
先輩のその一言が今も耳元に張り付いて何度もより鮮明な形で記憶の中から蘇ってくる…
この妄想は紛れもなく自分が先輩とどうなりたいのかという心のどこかの潜在意識があの二人のことに重ねて呼び寄せただけのイメージで実際今まで私と先輩の間にそういったことは一切なかったんですが
「うみちゃんってちょっと触れただけでこんなに濡れちゃうんですね。敏感で素直な体。
まさにうみちゃんらしい正直できれいな体と思います。」
私の豊かな想像力は実在してないその映像に更に肉をつけながらどんどんエスカレートし初め、
「ただいま、先輩。」
「お帰りなさい、うみちゃん。ほら、「ウミ」ちゃんも挨拶しないと。」
いつの間にか先輩との結婚生活という未来にまでたどり着いたのです…!
なんかもう色んな意味でメッチャクチャ過ぎてしかも子供までできて…!
「お帰りなさい♥うみまま♥」
というかまさか自分と先輩の名前から一文字ずつ取って「ウミ」ちゃんってつけたわけ…!?
全然被れているし紛らわしい…!
でも先輩に似てめっちゃ可愛い…!
やっぱり先輩に似た可愛い女の子がいいなって前々からちょっと思ったんですけどー…
「はっ…!」
っと途切れることもなく次々と湧き上がる妄想にあがいていた私は結局
「せ…先輩がそんなこと言うから…!」
これは自分のせいじゃない。悪いのは可愛い先輩だけ。
先輩が可愛すぎるから悪いと都合よく自分を納得させてしまったのです…
でも私がそうやって自分の潜在意識が作り上げた妄想にもがいているうちに
「ゆ…ゆりちゃん…!ほ…本当に生えちゃったよ…!オ○ンチン…!」
既に事件は起きていたのです。
「今なんて…?」
っと私は自分の耳を疑いましたが
「大丈夫です。それがこの薬の効果ですから。」
その一言で虹森さんに起きた異変をおよそ予想が付いてきたのです。
「ど…どんどん大きくなってるよ…!なにこれ…!?でかいよ…!それになんかグロくてキモい…!」
「うふふっ♥それはみもりちゃんが私を見て興奮したという証拠です♥
うまく効果が出るか少し心もとなかったんですがこの様子ならひとまず大丈夫そうですね♥
なるほどー皮は剥けてない状態で生えるんですね。
でも心配いりません♥こういうの、ネットで調べましたからみもりちゃんはこのゆりにお任せくださいね♥」
っと思惑通りに虹森さんに飲ませた薬の効果が出てくれたことに満足したような緑山さんの声…
そういう薬があるということは医薬事業を元にした「赤城財閥」の赤城さんから聞いたことがありますが
「あれ、結構お高いですのよ?人工的に作り上げることができなくてもっぱら天然素材ですから。
本物はなかなか手に入らなくて裏に出回っているものは殆どガセだから下手に使ったらひどい目に遭いかねませんのでお勧めはできませんわ。
最もわたくしのような高潔な吸血鬼に日光を除けば大抵の毒物は効かないからあの人はともかくわたくしにも効果があるかどうか…
あれさえあれば女の子同士でも子供が作れるかも知れないのにー…って今のは無しですわ…!」
まさかあんな貴重なものを緑山さんが手に入れたとは…
っというか赤城さんもそれ、喉から手が出るほど欲しかったんだ…
「みもりちゃんったら♥キスくらいでもうこんなに大きくなっちゃった♥耐性ゼロですね♥」
「だ…だってゆりちゃんって思ったよりキスうまいもん…」
特に知りたくもなかった緑山さんの絶倫なキステクニック…
今のグチョグチョはキスだったんだ…
「それを言うならみもりちゃんの手さばきもなかなかですよ?♥どうやってあんなに私が興奮すそうなどころばかりいじられるんですか♥」
「こ…こうしたらゆりちゃん、喜んでくれるのかなとか思ったから…かな?」
「もう♥みもりちゃんったら♥」
そして特に知りたくなかった虹森さんのハンドテクニック…
これはどうやら長い夜になりそうな予感ですね…
「それじゃそろそろー…」
今の私に向こうの様子は全く見えてない。
私はただ他の人魚より聞くことに長けているだけで全ては私の想像に基づいたことに過ぎません。
でも壁越しでも分かるほどこれは…!
「なにこれ…!?ゆりちゃんのお口…!すごく気持ちイィ…!震えが止まんないよ…!」
これはあまりにも明らかすぎます…!
「ええ…!?緑山さん、そんなにあっさり…!?抵抗とか全くないの…!?」
いくら虹森さんのものだとしてもそんな簡単に男に付いているあれを口に咥えられるのって今でもツッコミを入れたいところなんですが
「じゅぼじゅぼってめっちゃ吸い込んでるじゃん…!」
正直あの時の自分はかなりパニック状態だったと思います…
「まさか自分がお取り込み中の後輩達の盗み聞きなんてするとは…別に聞きたくて聞いているわけではないけど…」
聞こえちゃったから仕方がない…むしろ私はあれのせいで眠れなくなったからなんなら被害ならこっちの方が受けていると言いたいくらいだし…
別にあの二人だってわざとではなく単にこっちまで声が届くとは思ってないだけでそれについては私からも文句をつける気はありませんが
「舌、やわっか…!あんなに舐めちゃったら…!出ちゃっ…!なんか出ちゃうよ…!ゆりちゃん…!」
「はひ♥うりのおくちにぶるっとぜんぶだひてくざさひ♥(はい♥ゆりのお口にびゅるっと全部出してください♥)」
さすがにこれはいたたまれないというか…!
「はぁ…はぁ…なにこれ…こんなの…初めて…」
普通の女の子では味わえない新しい感覚にびっくりしたような虹森さん。
薬を飲んで作ったものとはいえ確かに生物的な機能だけはちゃんとできているようですが
「男の人って気持ちよくなったらこんなの相手に出しちゃうの…?ベトベトでぬめぬめして気持ち悪い…私、絶対無理…」
どうやら虹森さん、今後男の人がちょっと苦手になりそうですね…
「大丈夫ですよ♥みもりちゃん♥みもりちゃんのは柔らかくてプルプルしてまるでプリンみたいで結構いい感じです♥喉越しもゆるいし♥
ネットでは生臭いって書いてたんですが女の子のものだからでしょうか、そんなに臭くないかも。
レモンヨーグルト…それともカスタードクリームと言ったところでしょうかね。」
なんか嫌だな…その食レポみたいな感想…
おかげさまで当分食べられなくなったのよ、もう…
「ほらほら♥見てくださいよ、みもりちゃん♥みもりちゃんの精子、全部ゴクリと飲んじゃいました♥」
「ええ…!?ダ…ダメだよ…!ゆりちゃん…!お腹壊しちゃうよ…!」
「大丈夫ですよ♥みもりちゃんのなら毎日飲んでもいいです♥というかむしろ飲ませて欲しいとこちらからお願いしたいくらいです♥」
「ええ…!?」
牛乳配達じゃないんだから止しなさいよ、緑山さん…
慌てて戸惑うばかりの虹森さんと違って通常運転で割りと状況の飲み込みが早い緑山さん。
普段の関係を考えてみればやはり最初に攻めるのは緑山さんなのでしょうかね…
っと思いかけていた私は
「いけない…!いつの間にかちょっと楽しんでるし…!」
一瞬自分も完全にギャラリーとなっていることに気づいて
「ダメダメ…!ただでさえ盗み聞きなんてしてるんだからここは大人しく寝ないと…!」
なんとかこの状況をやり過ごして早く眠れるように自分なりに頑張りましたが
「はいー♥みもりちゃん♥よく見てくださいね♥みもりちゃんのオ○ンチンが私のオ○ンコに入るところを♥」
「ちょっ…!ちょっと…!まだ心の準備が…!」
「もう待ちきれません♥あなたのゆりはこの日をずっと待ち続けてきたんですから♥」
目を閉じて早く寝ないと思えば思うほど耳は視界が遮断された分、更に研ぎ澄まされてより鮮明に向こうの様子が分かるようになったので
「後学のためにちゃんと聞いておこう…じゃなくて何かあったら対処できるように起きていよう…!」
結局開き直って最後まで二人のことを見届けることにしました。
「みもりちゃんが丁寧に舐めていじってくれたおかげでもうこんなにグチョグチョですよ♥
見ててください♥こうやって少しずつ入れていけばー…♥」
「は…入る…!ちょっとずつ入ってる…!」
そしてその同時に吹き上がる悲鳴。
それは緑山さんが長年ずっと望んでいた虹森さんとの「合体」の成功を知らせる勝報のようなものでした。
肉と体液が相まみえて絡み合いながら交わる音。
夢中になってお互いのことを貪欲に貪る盛の獣達。
でもその中には確かな愛情が宿っていることを私はよく知っていましー…
「ええ…!?ウソ…!?も…もしかして私、発情してるの…!?」
ふと股から感じるぐっしょりとした感触に私は慌てて手を入れて中身を確認しましたが
「ウソでしょ…!?ええ…!?なんかパンツビショビショなんですけど…!?」
まさか自分が後輩達の営みを盗聴して楽しむ変態だなんて。
その事実がどれだけ自分に恥ずかしい思いをさせてしまったのか…
でも聞こえたことは仕方がない。
私はただ自分に言い聞かせながら
「イクッ…!イッちゃうよ…!ゆりちゃん…!」
「イッて♥私と一緒にイッてください♥みもりちゃん♥
思いっきりゆりの腟内にぶちまけてください♥」
ただ目をつぶってどうかこの嵐が無事に過ぎてくれることを心の底から祈り続けるだけでした…
それからしばらく時間が立ち、
「ゆりちゃん…思ったより小さかったんだ…」
「…あのですね、みもりちゃん…本人だってすごく気にしてるんですからわざわざ小さいとか言わないでいただけます…?
大体みもりちゃんの方が無駄に大きいだけですから…
そういうことは授乳でもしてくれたから話したらどうですか…?」
「あ…ごめん…そういう意味じゃなくて…というか今授乳と言った?」
一仕事を終わらせて少し休憩に入った少し話し合うことになった二人。
そしてこの話題の一つとして胸の話が出た途端、緑山さんは早速何故今わざわざそういう話をするのかと虹森さんのことを問い詰めるようになりました。
私だってどうして盛り上がっている途中、虹森さんがあんなことを言い出して緑山さんの機嫌を損なおうとしているのかは分かりませんでした。
普通なら何かの嫌味だと凄まじい誤解を招きかねない虹森さんからの発言。
一気にほとぼりが冷めて早速危なっかしい状況に突入しもおかしくないその発言に私も一瞬ヒヤッとしましたが
「じゃあ、どういう意味が説明していただけますか?」
今までの経験でまず話を聞こうということを学んだ緑山さんは黙って虹森さんの次の言葉を待つことにしました。
そんな緑山さんに自分の言いたいことをうまく整理してゆっくり、そして落ち着いて伝える虹森さんのことに私は改めて彼女達の成長を実感できたのです。
「機嫌悪くしちゃったらごめんね、ゆりちゃん…
そうじゃなくて私、今までゆりちゃんのこと、ものすごく大きいと感じたのに今日触れてみたらゆりちゃんって思ったより小さくてか弱かったんだって思って…」
「大きい…ですか?」
子供の頃からずっと感じてきた緑山さんと今日初めて向き合うことができた本当の緑山さん。
その両方の緑山さんのイメージの差から虹森さんが改めて気づいたのは本当の緑山さんは自分と同じ15歳の少女に過ぎたいという当たり前なことだったのです。
「私、今までずっとゆりちゃんに守られてばかりだったからそういう当たり前なことも気づけなかったんだなって。本当のゆりちゃんはこんなに小さいのに私今までずっと無理させてきたんだって思われちゃって。」
「そ…そんなことないです…!みもりちゃんは私の大切な人だから私が守るのは当然なことで…!」
っと少し凹んだような虹森さんのことをフォローする緑山さん。
でも虹森さんはただ自分のことを情けないと思ったり緑山さんへの申し訳無さでこんな話をしたわけではありませんでした。
「だからこれからは私がゆりちゃんのことを守らなきゃって思って…まあ、そんな感じ…えへへ…」
愛情と感謝がいっぱい込められているその一言であの時、緑山さんが感じた喜びの大きさはきっと私には計り知れないものだったのでしょう。
でも確かなのは虹森さんは確実に成長し、彼女を支えられるほど強くなったということでした。
今回緑山さんの虹森さんへの気持ちを失った一件で改めて自分の気持ちを確かめることができた彼女は以前とは比べないほど強く、そしてしなやかに自分の心を固めることができました。
「今までずっと傍にいてくれて本当にありがとう、ゆりちゃん。私、もっともっとゆりちゃんのことが守れるように強くなるから。」
虹森さんのその言葉に緑山さんはあまりうまく答えられなかったのです。
今までの努力が報われたという実感がしたせいか、やっとほっとできたというように彼女は虹森さんの胸で号泣し、震えました。
その涙は尽きることもなくいつまでも流れましたが今までのどんな涙より安心と愛情が溶け込んでいるとてもほっとする涙で
「良かったね。緑山さん。」
それがまた羨ましくなった自分は会長を起こさないように静かな声で彼女のことを祝福したのです。
まるで長いトンネルを潜り抜けてその先にある明かりにやっとたどり着けたのような安堵。
人知れず涙を流して迷ってたまには暴走もしてきた彼女にやっと巡ってきた愛という実。
その実を結ぶまで一度も自分の気持ちを疑わなかった彼女のことを私は心から尊敬し、憧れました。
「私もそうなったら良かったのにな。」
そして同時に自分はこう思うのです。
自分もまた先輩とああいうお互いのことを愛し合える存在になりたかったと。
でも私の感想はそんなに長く続かなかったのです。
「みもりちゃん…!♥奥…!奥まで届いて…!♥そこは「みゆ」ちゃんのお部屋ですからもうちょっと優しく…♥」
「そんなの…無理…!だってゆりちゃんのオ○ンコが食いついて離してくれないもん…!」
「もう♥みもりちゃんったら♥女の子がオ○ンコとか言っちゃダメですよ♥はしたないんですもの♥
エッチ♥」
「ええ…!?」
私が感想に浸る暇も与えずついに二人だけの世界を作り出したその二人は新たな生命の誕生のための創造活動をし始めたのです。




