第260話
た…楽しい!
いつもありがとうございます!
「みもりちゃん?大丈夫ですか?」
「う…うん…ちょっと緊張しすぎちゃったかも…」
震えている手。顔色も悪くて明白に無理しているようですがあえて平然と振る舞おうとする可哀想なみもりちゃん。
「うう…ライブとか超久しぶりだし皆私達のことちゃんと覚えているかな…」
「当たり前です。だってこんなに可愛いみもりちゃんのことを忘れるわけないじゃありませんか。」
いくらまさるくんの頼みで町のためとはいえみもりちゃんと私はもう何年も舞台から離れていましたからこうなるのも無理ではないでしょう。
「ゆりちゃんは大丈夫…?」
「人前に出るのは生徒会のことで慣れてはいますがやはり歌うのとは別ですから…地味に緊張しています。」
「そうか…ごめんね…?無茶しちゃって…」
イベントに出ることをもう少し慎重に考えるべきだったと自分への反省と私への詫びを同時に行うみもりちゃん。
でも私は特にそれに不愉快な気分を感じませんでした。
「いいえ。みもりちゃんはいつだって私や他の人のために頑張る人ですからきっと何か意味があったんでしょう。」
あなたは私に約束してくれました。
絶対私の心を取り戻してみせるっと、どれだけ時間が掛かっても必ず待ってくれるって言ってましたから。
むしろ私はあなたが私のために頑張ってくれることがこれ以上はないほど嬉しくてたまらないのです。
「そ…それにしてもまさかゆうお姉ちゃんが衣装まで用意していたとは知らなかったよ…」
「本当は私服でやるつもりでしたけどね。」
でも緊張した心とは違って久しぶりに着たアイドルっぽい衣装にあなたは随分ウキウキ気分でした。
「ほら、みもりちゃん、ゆりちゃん。これ、良かったら着てくれる?」
っと私達に二着の衣装をゆうさんが渡した時、私は改めてゆうさんの「フェアリーズ」に向けた情熱を思い知ることができました。
みもりちゃんは透き通った空色、そして私は豊かな緑色でそれぞれのイメージカーラで活動した「フェアリーズ」。
それに合わせた制服風の二着のチェック柄のライブ衣装は忘れてかけていたかつてのときめきを蘇らせてくれました。
リボンがついてる可愛い帽子とタイ、手袋とブーツまで完璧に揃っている色違いのお揃いの衣装。
ポイントとして腹のあたりをはだけて開放感を与えて個人的にはすごく素敵な衣装だと思っています。
スカートの短さが少々気になったりはしますが幸いゆうさんが中の下着が見えないようにスパッツまで用意してくれて本当に良かったんです。
危うくみもりちゃんのパンツを守るため皆の目を潰してしまうところでした。
「可愛い!ありがとう!お姉ちゃん!」
「喜んでもらえて良かった。こんな時もあろうかと思って知り合いの人に頼んでおいたものなんだ。」
「こんなことって…」
いつ私達がステージに戻ってもいいように実家に私達の衣装を用意していたというゆうさん。
彼女は昔からも、そして今も「フェアリーズ」のことに関しては誰よりも本気でした。
「えへへ…可愛い…」
まるで同好会に入って初めて衣装を着た時のように喜んでいるみもりちゃんのことがどれほど可愛らしかったのか本人のみもりちゃんには分からないのでしょう。
あなたはまるで昔の「フェアリーズ」に戻ったようにただ純粋で純真な顔で喜んでいました。
「じゃあ、お姉ちゃんは客席で応援するから二人共、頑張ってね?」
「うん!期待しててね!お姉ちゃん!」
衣装を渡して楽屋から退場するゆうさんに私達のライブを楽しみにして欲しいと張り切っているみもりちゃん。
そんなみもりちゃんにゆうさんは
「もちろん。「フェアリーズ」は永久不滅だから。」
いっぱいの期待感の笑みで答えてくれました。
「あー…でもなんでここだけはこんなにパーッと開けているかな…?」
でもあまり肌を出さないみもりちゃんの性格上、そこから些細な問題が生まれてしまったのです。
どうやらお腹のぽっかりとしたところが気になるようなアイドルのみもりちゃん。
胸を強調し、開放感を与えてすごく新鮮な気分になるとてもいい衣装だと思いますやはり今のみもりちゃんには少し落ち着かないようです。
家に何か決まりがあるわけでもないのになぜか自分を見せることにためらいを抱えるみもりちゃん。
水泳部もやったのにどうも自分を他人に見せるのが恥ずかしく感じられているようで最近先輩達もすごく心配しているんです。
「もったいないですよね。みもりちゃん、あんなに可愛いのにいつもゆりちゃんや誰かの後ろばかりに隠れてて。」
「そうだよね。モリモリってざっと見てもめっちゃ可愛いじゃん。モテる要素はいくらでもあると思うな。」
「漫画にしてみれば最後の最後に選ばれるヒロインタイプですわよね。」
「うまいこと言うわね、ななって。私もみもりちゃんにはもっと自分を出してもらいたと思っているわ。」
っとみもりちゃんのとびきりの可愛さをどうしても世間に知ってもらいたがった先輩達。
その度にみもりちゃんは
「ええ…!?別に可愛いってわけでもないしモテたりなんかしませんから…!私はゆりちゃんだけで十分で私なんかよりゆりちゃんの方がずっと可愛いんですよ…!」
自分を褒めてくれた先輩達が気詰まりになるくらい自分を下げてしまうのです。
可愛いって言葉が純粋に嬉しいくせに未だにありのままの自分を受け入れていないようなみもりちゃん。
皆のことを仲直りさせ、先輩が言った「皆で仲良くアイドルをやる」夢のために今の自分の目標を定めてからは少しマシになったんですがまだあの家のことや「フェアリーズ」の活動中止の時のことを振り切れていないようです。
「だって「フェアリーズ」は私のせいで終わっちゃったから…ゆりちゃんは何も悪くないのに…」
私の活動を支援していた市役所から収益性の問題で「フェアリーズ」の活動を中止せざるを得ないと言われた時、みもりちゃんと私は世界が終わった気分でした。
少しずつとはいえ地道に知名度は上がっていてアイドルとしての自身も付き始めた頃でしたからその衝撃は言い表せきれないほど大きかったのです。
後でそれがあの家のクソババアの根回しということが知った時は頭の中から理性の紐がプチッと切れる音までしました。
自分が特別ではないから特別なアイドルにはなれなかった。
そしてそんな自分の普通という無個性が大好きな幼馴染の子を傷つけてしまった。
かつてのみもりちゃんはそう思ってただ全部自分のせいにして何もかも一人で背負うとしました。
みもりちゃんは普通な自分のことをそれなりの個性だとありのままで受け入れてましたが心のどこかで私への罪悪感と自分への嫌悪感を同時に隠していたかも知れません。
そしてあの家のことでみもりちゃんの自己嫌悪は最高潮に達してしまったのです。
そんなみもりちゃんの優しくて痛い気持ちのことを誰よりも知っていた私はいつもみたいに
「そんなことないです、みもりちゃん。別にみもりちゃんのせいじゃないですしみもりちゃんが私に罪悪感を持つ必要はありません。
あなたはいつもみたいに私に愛情と欲情だけ抱ければいいんです。」
「私、ゆりちゃんに欲情してた!?」
不器用なフォローをしてあげることしかできませんでした。
いつかあなたがあの時の笑顔を取り戻せると信じて待ち続けてきた時間。
あの家からあなたの守れなかった私にはあなたを変える資格も、勇気もありませんでした。
最も「フェアリーズ」のことで私に罪悪感を抱えているあなたに私からもう一度二人でアイドルをやろうと言うなんて、そんなのできるはずがありません。
あなたのことを独り占めしたいという気持ちに今も変わりはありません。
あなたは私の初恋の人で私が自分の全てを捧げて全身全霊の愛を成し遂げたいと思った唯一の人ですから。
あなたの一緒に歩いてあなたと未来を約束してあなたの傍で一生を愛し合うことが私の夢。
だから別にアイドルなんてやらなくても構いませんでしたしただ自分の傍にあなたがいるだけのことに満足していました。
でもその私の自分勝手なエゴが結果的にあなたの世界を制限してしまったのです。
最近のあなたのゆりは変わろうとしました。
もっとあなたの意思を尊重してあなたの決心を信じてあなたが自主的な行動を取るように陰から見守ろとしたんです。
あなたにたくさんの友達ができて大好きなアイドルができてそれが何より嬉しかったんです。
まあ、時々寂しいって気持ちも確かにありましたけど
「ゆりちゃん。今日久しぶりにデートでもしない?」
ずるいというかあざといというかあなたはそんな中でも私のことを自分の第一と大切にしてくれました。
あなたからもらった私だけの小宇宙。
「虹森美森」という星に満ちた「アナタリウム」はこんなにも愛に満ちてどこまでも広がっているというのに肝心なあなたの世界は私の都合でまだこんなにも狭くて小さい。
それをもっと広げるために寂しい気持ちを押し切ってあなたの背中を押してあげようと心を決めつけた私の気持ちをあなたは分かってくれますよね?
でもそれが些細な負担になって私があなたへの自分の気持を忘れてしまったのでしょうか。
他の誰かにあなたの魅力を気づかれるのは嫌、あなたのことを昨日今日知った人に取られるのは嫌、そう感じている間無意識的にこの先ずっとこうなるのならいっそ楽になりたいと思ったりしたんでしょうか。
私は一瞬でもそう思ってしまったかも知れない自分に大きな恥を感じています。
「やっぱり落ち着かないな…ここのとこ…本当に私がこんな服、着てもいいのかな…」
でもみもりちゃん。
どうか自分のことにもっと自身を持ってください。
いつも分厚い服で自分を包んで誰かの後ろで恥ずかしがらずにもっと前に出てください。
今の自分のことをぎこちなく感じて向いてないって思われるかも知れませんがあなたはゆりにとって世界一の可愛い子ちゃんです。
「私がこんなの着て喜ぶ人とかいるかな…ねえ?ゆりちゃん…」
このままではライブのパフォーマンスにも影響が出てしまう。
久しぶりの二人の「フェアリーズ」の舞台だから何があっても成功させたい。
っという気持ちもなくてはなかったんですが私は自分が知っている一番の可愛い子のことをただ素直に褒めてあげたかったのです。
今の自分のことがよほど慣れないのか何度も自分のことを確かめようとするみもりちゃん。
そんなあなたに私から言ってあげることは一つしかありませんでした。
「ううん。すっごく可愛いですよ。みもりちゃん。」
あなたは本当に可愛いって。
あなたの自分を軽んじるくせがすぐ治るとは思いません。
私だって少し離れてあなたを見守ってあげようっと決めたのに未だにそれができなくて苦労しているんですもの。
でもどうか私の大好きなあなたの価値をあなた自身が下げないでください。
あなたはこの私が人生初の心を許したたった一人ですから。
少しずつでもいいです。
これからはもっと自分のことを労って大切にするように一緒に頑張ってみましょう。
今はこんなになっちゃったんですが私も頑張りますから。
必ず元の心を取り戻してあなたのことをもっと愛するようになります。
だからどうか私が愛しているあなたご自身を大切に思ってください。
「そ…そう?えへへ…ありがとう…」
「うふふっ。本当可愛いんですから。みもりちゃんは。」
私の褒め言葉にすぐ赤くなって照れる可愛いみもりちゃん。
あなたのこういう素直なところ、ゆりは大好きなんです。
「でもやっぱり落ち着かないのは仕方ないかな…私、水着だっていつも競泳用だしあまり腹出すの慣れないから…」
「そうですね。特に太ったのもないのに別に隠さなくてもいいんじゃないかと思うんですけど。
真っ白でプニッとして大きな大福みたいでとても可愛いです。」
「ええ…なんか嫌だな、その例え…」
普段足の太さやお尻の大きさをすごく気にしているみもりちゃんは自分のことを大福って言うのがあまり好きではなさそうですが私から見るにはパクっと食べちゃうくらいに可愛いですからその例えはまさにぴったりではないかと思います。
健康的でふっくりして可愛くありませんかか?
「でも会長さんや青葉さんはスラッとして細くてきれいだから…」
「そうかも知れませんがみもりちゃんはもう少しぷっくりした方がいいんですよ?私に比べたら全然女の子っぽくて可愛いんです。」
っとみもりちゃんのふくよかなボディーとは違ってムキムキでバキバキな自分の体に複雑な思いを抱えてしまう私。
みもりちゃんのことを守るために鍛え抜いたというはいえやっぱりアイドルとしてはいかがのものか…
「それに「馬の一族」は大体が毛深いタイプですし私だって結構モジャっとしていますから…みもりちゃんは毛も薄くて細くてすべすべのきれいなお肌なのに…」
「わ…私だってあそことか普通に生えているよ…?ゆりちゃんがいつも処理してくれているからあまり目立たないだけだし。っていうかこの話題、あまり女の子っぽくないかも…」
もしこの場にゆうさんがいたら気切してしまうほどの生々しい話に少し困惑するみもりちゃん。
でも私はみもりちゃんのあそこの毛とか結構興味あるんですけどね…
「でも今ので緊張はちょっとほぐれた…かな?」
幸い今の話で引き締まっていた心の紐が少し緩まったように一層気が楽になった顔をしているみもりちゃん。
特にそういうつもりではありませんでしたがお役に立てたのなら何よりです。
「どうです?みもりちゃん。うまくできそうですか?」
「な…なんとかできそうかな…?」
まだいまいち自身が欠けている口調のみもりちゃんですがその新緑の瞳の中に宿っている久しぶりのステージへの大きな期待感を覗いた時、私は今のみもりちゃんの心がブレることは決してないということに気づきました。
緊張とちょっとした恥ずかしさが混ざった心の中、迷わず進めるように導いてくれる輝かしい道標。
昔からずっと自分を導いてくれたその道標のことをみもりちゃんは「夢」と呼びました。
緊張と期待。
その全てを胸いっぱい抱えて再出発の初めての一歩を踏み出しを切ろうとするみもりちゃんのために今の自分にできること。
「ちょっといいですか?みもりちゃん。」
私は始まる前にほんの少しだけみもりちゃんの緊張がほぐれるためのおまじないをかけようとしました。
「お腹、ちょっと私に向けてみませんか?」
「え?なんで?」
「いいですからちょっと見せてください。」
キョトンとした顔で私の要求に些細な疑問を表すみもりちゃん。
でも言うことにはちゃんと従ってくれる優しいみもりちゃんでした。
「こ…こうかな…」
「はい。完璧です。」
ドンと堂々とその可愛さを見せびらかすみもりちゃんの柔らかくてムニっとした真っ白なお腹。
微細な毛や呼吸の浮き沈みがはっきり見えるほど間近で見たみもりちゃんの腹部は生々しくて鮮明なものでした。
これは相当な絶景…!後のオカズにするためにちゃんと目に焼き付けないと…!
「ゆ…ゆりちゃん…!鼻息荒すぎ…!くすぐったいよ…!」
「あ…!すみません…!あまりにも美味しそうなのでつい…!」
体を震えながら思いっきりくすぐったがるみもりちゃん。
みもりちゃん、本当に感じやすいですね…全身が性感帯って言ってもいいほど敏感すぎて…
これなら確かにやり甲斐がありそうです…
「じゃあ、始めますね?」
っと始めることを知らせた私の舌が入ったのは
「ゆ…ゆりちゃん…!?なんでおヘソ…!?」
ぽっこりとしたみもりちゃんの可愛いおヘソでした。
「ダ…ダメ…!汚いよ…!そんなの…!」
「汚くありません。みもりちゃんのお体に汚いところなんて一箇所たりとも存在していませんから。」
「そ…そんな…!」
みもりちゃんの可愛いおヘソの中で私の舌が絡まって中をかき回す。
その度に微弱な痙攣に近い振るいを起こすみもりちゃんは時々本能を刺激する甘くて艶かしい喘ぎ声を聞かせてくれる。
「ダメだって…!もうすぐ始まっちゃうから…!」
「ああ…なんと濃厚で濃密な味…中にみもりちゃんがしっかり溶け込んでいて…
大丈夫です…私がきれいにしてあげますから…」
「さ…先汚いところはないって言ったくせに…!」
早く自分を開放して本番に備えることを急かせるみもりちゃんの声が届かないほど盛り上がってしまった私とすかさず味わうためにくまなく攻める私の舌さばきにもはや抵抗することも考えられなくなったようなみもりちゃん。
舌に触れる甘酸っぱいみもりちゃんの肌の味…普段易く味わえるところではないからでしょうか…脇や他のところとはまた格別な味と匂いで頭がくらくらしてきます…
「放して…!誰か来ちゃうよ…!」
「一分だけ…一分だけですから…」
なんとか私を引き離すために精一杯もがいているみもりちゃんには申し訳ないですが既にスイッチが入った私はどうやらみもりちゃんをお望みのどおりに放してあげる気はさらさらなさそうでした。
「ずるいですね…♥みもりちゃん…♥こんなに美味しいのをこんなところに隠して…♥もしかして○ラエモンなんですか…♥」
「い…意味がわからん…」
ああ…みもりちゃん…舌の先っちょに触れるこの幸福の味に頭が吹っ飛んじゃいそうです…
ちょっとしたいたずらで緊張を誤魔化そうとする算段でしたがこうなってしまったら仕方がありません…
このまま確実に決めてあげますからいい加減覚悟、決めてください…♥
その後、みもりちゃんのおヘソをめっちゃくちゃ舌でほじくり返した私は大満足し、みもりちゃんはライブが始まる前に随分ぐったりな状態になってしまいました。
またやっちまいましたね♥テヘペロ♥




