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皆で仲良しアイドル!異種族アイドル同好会!  作者: フクキタル
第5章「夢と茸」
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第170話

残念ながら会社から仕事をあげられなくなったという連絡を受けました。とても悲しいです。最近やろうとしたことが全部ダメになったから少し落ち込んでしまいました。タバコもまた吸うようになってしまいました。

諦めたいのではありませんので少し求職を休んでもう一度やり直すつもりです。

いつもありがとうございます!

「それで私のところまで来たわけね。」

「はい…本当に不本意ですが…」

「ひどっ!」


っとがっかりしてしまうゆうなさんですが私は本当に助けを求める人を間違えたのではないんでしょうか…


私は今「百花繚乱(風紀委員会)」の団長室に来ています。毎度ここに来るたびにすごく緊張しちゃういますがやっぱり私一人ではゆりちゃんが喜んでくれそうなことを絞れるだけで日が暮れそうだったので女の子に関しては私が知っている人の中で一番詳しいだと思われるゆうなさんにアドバイスをもらうことにしました。

…っと言ったもののやはりゆうなさんを選んだのは大外れじゃなかったのではないかと未だに迷っている自分です…

だって…


「ゆうなさん、変態じゃないですか…それに()()だし…」

「だからひどいってば、みもりちゃん!っていうか私、痴女なの!?」


自覚ないじゃん!!


「それよりみもりちゃん、今日はめったに遠いんだけど…」

「あ、気にしないでください。これはいつゆうなさんに襲われるのか分からないので警戒しているだけですから。」

「気になるよ、そんなの!っていうか地味に傷ついちゃうよ!」


いつでもドアから逃げる準備をしている遠く離れている私を見てそう言っているゆうなさんですが実際この前、閉じ込められたことがありますから。用心して損はありません!


「何もしないからーもっと近くで話し合おうよーみもりちゃん、今日は「フェロモンディスペンサー」じゃなくただのお客さんだから普通におもてなししたいだけなのー」

「本当ですか…」


ええ…あまり信用できない顔をしているな、ゆうなさん…っていうか私のこと、普段どう見ていたんですか!?


仕方ありません…アドバイスをもらいたいのはこっちの方だしゆうなさんだってああ言っているんですから…


「こっち座って。」

「じゃ…じゃあ…」


ゆうなさんから案内してもらった椅子に不安な気分で座る私。その途端、


「私もみもりちゃんのお隣に座っちゃおうかな♥」


っといきなり私の隣に着いちゃうゆうなさん!なんで!?


「くんくん♥みもりちゃん、先までプールにいたのかしら♥プールの匂いがする♥」

「何に匂い嗅いでいるんですか!?っていうか何もしないって言ったんじゃ!?」

「え♥これくらいいいじゃない♥」


嘘つき!!


うう…一刻でもここから離れたい気持ちは山々なんですがクリスちゃんも電話出ないし先輩達もいないから他に当てる場所なんて…って何さり気なく太ももを撫でているんですか!?


「みもりちゃんのタイツの感触、すごくいいわね♥お気に入りのブランドでもあるのかしら♥」

「あ、これですね。特に拘るってわけではないんですがここの学校の売店っていいもの揃いですからついつい凝ってしまうんですよね。」


って何自然に日常会話しているんだ、私!!っていうか止めてください!


「私、知ってるよ♥みもりちゃんって最近いけない趣味とかできちゃったんでしょ♥こっそり露出プレイとか♥今日はパンツ、ちゃんと履いているのか確認してみようかな♥」

「そ…それは…!」


ってなんで知っているんですか!?めくるな!!


これ以上止めさせても無駄のようです…さっさと終わらせて帰った方が良さそうだと…


「それにしても今日はゆうなさんに一人ですね。他の人は…」

「あいちゃんはセシリアちゃんのことで病院でこんちゃんはパトロール。私は事務かな。」

「へえー」


さすが「百花繚乱」の団長さんですね。やる時はちゃんとやるって感じ。こういうしっかりするところはゆうきさんと同じかも。


そういえばゆうきさんが私に青葉さんとこの学校のことを頼んだ夜の日から随分時間が経ちましたね。クリスちゃんからの話によるとゆうきさんだってゆうなさんみたいにこの学校のことを本当に気にしていて頑張っているらしいです。

実際同好会のことをあまり気に食わないって思っている部は結構いるようです。今の状況じゃ無理もないでしょ。

でも魔界の側からはゆうきさんが、神界の側からはゆうなさんが私達のフォローをしているので今まで無事に活動できたってわけです。いつもお世話になりっぱなしですね…ゆうきさんにも、ゆうな…


「何だ♥みもりちゃん、今日はちゃんとパンツ、履いているんだ♥残念♥」


ゆうきさんには。


パンツのことはもういいですからそろそろゆりちゃんを喜ばせる方法を教えていただきたいと思うところなんですが…


「あ、そうだね。ごめんごめん。でもゆりちゃんならみもりちゃんからしてくれるのなら何でも喜んでくれると思うんだけど。」


っとやっと私のスカートから離れて相談に乗ってくれるゆうなさん。良かった…


でもそれが問題です。ゆりちゃん、私のことなら何でもいいっと思ってくれるんだから困るんですよ。

何をあげても…


「みもりちゃんの脱ぎたてのタイツ、私にくれるんですか♥ありがとうございます♥ポカポカですごくいい匂い♥」


すごく嬉しそうな…


「みもりちゃんとお風呂ですか♥とても嬉しいです♥良かったらみもりちゃんのお体で洗ってくれませんか♥」


喜んでくれるから…


「ええ…?みもりちゃんの初めてを私に…?じゃ…じゃあ、喜んで…♥」


…ってなんですか、これ!?私のゆりちゃんはそんなこと言わないっ…!言うかも知れませんがさすがにこれはないです!っていうか変な茶々を入れないでください、ゆうなさん!


「え?でもゆりちゃんならありそうだから。」

「そ…そうかも知れませんが…!っていうかゆうなさんって以外に声真似とか上手ですね…」

「そう?」


同類…だからでしょうか…


そんなことはいつものことですから!今日は疲れているゆりちゃんを癒やしてあげたいです!だからお願いします、ゆうなさん!


っとお願いする私の手をそっと握るゆうなさん。ゆうなさん、以外に手、大きいかも…


「いいな、ゆりちゃん。こんなに優しくていい幼馴染が傍にいてくれて。」


そして私に頭を軽く撫でてくれるゆうなさん。なんかいつものゆうなさんとは違う雰囲気で私は何も言えなかったんですが時々見られるゆうなさんの目には温かい日差しのような優しさがいっぱい詰まっていることを分かりました。


「もちろん協力するよ。こんな可愛い後輩ちゃんからお頼りされているんだから。」

「ゆうなさん…!」


やっぱりゆうなさんは頼りになります!たまに女の子なら目がなくなったり人の前ですぐ脱ぎちゃったりする変態痴女っぽいなんですけどやる時はちゃんとやる「百花繚乱」の団長さんでした!良かったー

それではよろしくお願いします!


「あ、でもその前にみもりちゃんの腋、ちょっと見せてくれない?」


NANDE!?


***


「疲れた…」


うう…やっぱり相談相手を間違えたかも知れません…ゆうなさん、すごい勢いだったな…


「うわぁ…なにこれ…ほんのりピンクっぽくとすべすべでしっとりしてめっちゃエロいよ、これ…ちょっぴりプールの匂いも…」


鼻息もすごく荒かったし…はあ…恥ずかしかった…もう…ゆりちゃんも、ゆうなさんもああいうの本当に好きだな…あ、クリスちゃんも…


「そ…そんなに変なのかな…」


くんくん…ん…よく分かんないや…ってこれは絶対他の人に見せられない姿ですね…自分の腋の匂いを嗅ぐなんて…もしゆりちゃんに見つかったら…


「あらまあ♥みもりちゃんにそういう趣味があったなんて♥せっかくですからゆりのものも嗅いでくださいませんか♥」


っとすぐめくっちゃったりするでしょ…そういえばゆりちゃんが私のを嗅いだことはあるけど私がゆりちゃんのを嗅いだことはないかも…ってそのままでいいのか、私!!


「ゆりちゃん…」


でも確かに今日のゆりちゃんはいつもと違う雰囲気だったとゆうなさんも言いましたね…


「なんかすごく怒っているっていうか…とにかくすごくご機嫌斜めだったんだ。私はてっきりみもりちゃんと喧嘩でもしたのかっと思ったよ。」


っと心配そうに言ったゆうなさん。確かにそれは私も感じていましたがまさか先輩達に向かってあんなことまで言っちゃうほど不機嫌だったとは…っていうかあんなゆりちゃんによく何も言わなかったんですね、皆さん…やっぱりゆりちゃんが強いからでしょうか…


「ん…多分それだけじゃないかも知れないね。」

「え?そうですか?」


っと聞く私に今朝のゆりちゃんのことをもう一度思い出すゆうなさん。っということはもしかして私には見えなかったところをゆうなさん達は見たっということですか?


「そんな大したことではないんだけどね。ほら、ゆりちゃんって大人っぽくても意外に無茶な所あるでしょ?特にみもりちゃんのことに関わると子供みたいに思われるくらい。」

「あ…確かに…」


私はその時ゆうなさんの言葉の意味をすぐ理解できました。それは私自身も十分感じていることでしたから。

いつも私のために自分の全てを放り出して頑張ってくれるゆりちゃん。私はそういうゆりちゃんがいつも心配でした。


「皆分かっているんだ。あの子がどれほど自分の大好きなこのために頑張っているのか。私達はただ尊敬しているのよ。その真っ直ぐな気持ちを、その純粋な()()を…ね。

私達はある意味で立ち向かうことから逃げてしまった腰抜けだから。もちろんこんちゃんみたいに単に力の優位で決める人も少なくないかんだけどとにかく私達はゆりちゃんのことを純粋に尊敬している。」


そう言ったゆうなさんは少し羨むような悲しむような複雑な顔で私の手をぎゅっと握ってこう言いました。


「だからみもりちゃんがちゃんと支えてあげなければならないの。ゆりちゃん、ああ見えても結構無理しているのかも知れないから。だから毎日こう手をぎゅっとしてありがとうって言ってあげてね。」


ありがとう…私はゆりちゃんに一生返せないほど大きなものをもらいました。もう一度アイドルができたことも、皆と知り合ったのも全部ゆりちゃんのおかげでした。人見知りで臆病の私が今まで生きて来られたのも全部…ゆりちゃんがずっと私の傍にいてくれたから頑張れたんです。


私、やっぱりゆりちゃんのために何かしたいです!いつも頑張ってくれるゆりちゃんを癒やしてあげたいです!私は何をすればいいでしょうか!教えて下さい、ゆうなさん!


「お!やる気出たな、みもりちゃん!よし!じゃあ、お姉ちゃんも一肌脱いちゃうよ!?」


って何を脱ぎやがるんですか!?っていうかやっぱ痴女じゃん!!


っと感じで少し不安なところもありましたが私はゆうなさんのおかげでゆりちゃんが帰る夕方にまでなんとか間に合いました。これで準備は万全です!後はゆりちゃんが帰ってくることを待つだけ…


「すみません、みもりちゃん。少し遅くなりましたね。」


あ!丁度いいところに!今ゆりちゃんが帰ったようですね!よーし!ゆりちゃん癒やし作戦の始まりです!

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