第161話
翻訳のお仕事関連で少しやられてしまってとても気分が悲しいです。そのせいで昨日は何もできませんでした。本当に申し訳ありません。早くちゃんとしたお仕事がしたいですね。
いつもありがとうございます!
「頑張れ♥頑張れ♥モリモリ♥リズムが大事なんだから♥1、2、1、2♥」
「やはりあなたの髪の毛は触り心地いいですわ♥虹森さん♥」
「あはは♥そんなに張り切っても無精卵だから受精なんてできないよ、虹森さん♥
「すごいわね♥これ何回目なの?みもりちゃん♥って言っても催眠掛かっているから聞こえないか♥」
「ぐへへ…♥みもりちゃんの腋、チーズの味がするよ…♥」
「に…虹森さん…!?こんなおばさんにも欲情するの!?ひ…久しぶりなのにちゃんとできるのかな、私…♥」
す…すごい光景…!!なんですか、これは!?
みもりちゃんにめっちゃくちゃにされて死ぬところだった私と黒木さん。そんな助けてくれたのはいきなり部屋に押しかけてきた副会長達と今日のみもりちゃんのことを知っていた私達の担任の石川先生でしたが…
「あ♥また来たみたい♥」
「はい♥かけて かけて♥」
さすがにこれはやりすぎのでは…!?私から話すのも結構あれですが…!っというか大丈夫なんですか、これ!?このままだとみもりちゃん、枯れて死んじゃうのでは!?今、一体何度目!?
「と…止めた方が良くないのではありませんか、黒木さん…!?」
この状況はさすがにまずいだと思って今回のことの責任者である黒木さんにそろそろ中止することを提案した私でしたが
「ああ…♥みもりちゃん…♥あんな可愛い顔で、あんなふしだらな格好で何度もいっちゃうだなんて…♥」
既に今のことを後のおやつにするために夢中になっていた彼女に私の声は届きませんでした。さ…さすが「夢魔」のお姫様…恐ろしい性欲…
なんでみもりちゃんがあんなに止めずに出せるんですか!?私達まで含めば8人が相手なのに!しかも全員あの「淫紋」の呪文も掛かっているし!
「多分私達がみもりちゃんを見て欲情することと同じものだと思います…♥」
今のみもりちゃんの異常すぎる状態について自分なりの分析を済ましたような黒木さんが今回のことについて説明してくれるようです。って一人で何をぐちゃぐちゃしているんですか!?
「す…すみません…♥見ていたらなんかムラっとして…♥あん…♥もうダメです…♥みもりちゃん…♥私と緑山さんもご一緒させてください…♥」
「わ…私はまだ回復が…!」
っというか先にご説明の方を…ってみ…みもりちゃん…?もうそんなに立たせてこちらへ向かうのですか…?うわあ…改めて見てもやっぱり大きい…!
「あ!ずるいわーみもりちゃんは皆のものなのに♥」
「私達もちゃんと構ってくださいまし♥」
「仕方ないよ♥ユリユリはモリモリのお嫁さんだから♥」
お嫁さんって…うまいこと言ってくれるのではありませんか、かな先輩♥
「さあ♥足、開けて♥緑山さん♥」
「あ…青葉さん!?じ…自分でやりますから…!」
青葉さん、積極すぎ!!ちょ…ちょっと待ってください…!このままじゃここの皆に見られちゃいますから…!
「緑山さん、きれい…」
「うん…幼い感じっていうか…中もこんなぬぷぬぷと潤って色だって真っピンク…」
や…止めてください、そんな恥ずかしい解説…!
見ている…皆が私の開かれたお股を見ている…!それにもう自分の意思とは関係なく下の方もパクパクっとやる気満々で…!
「じゃあ、私は緑山さんの上に乗りますね♥」
「黒木さん!?」
いきなり裸状のままで私に体を寄せ合う黒木さん!黒木さんの胸がみっちり触れ合って彼女の心臓の鼓動まで伝わってきてなんだかすごく心地よいのですが…!
「二人共、百合百合過ぎる♥」
皆の前でこの体位はさすがに恥ずかしすぎます!!
「…っ!?」
その時、いきなり襲ってくる下半身からのこのずっしりした感覚…!ま…まさかみもりちゃん、一言もなしにずばっと本番に…!?い…痛いです…!痛いです、みもりちゃん…!
「もうーダメだよ、みもりちゃん♥いくらゆりちゃんとやりたくても女の子だからちゃんと優しくしてあげないと♥本当せっかちさんなんだから♥」
「あ…!そ…そうでしたね!ごめんね、ゆりちゃん…!痛かった!?」
「だ…大丈夫です…でもそんなに焦らなくてもいいですから…」
ゆりはちゃんとあなたの前にいますからゆっくりしてもいいです、みもりちゃん♥
「私もお手伝いしますからそんなに急がなくてもいいですよ、みもりちゃん♥さあ、ここの私と緑山さんの大切なところにみもりちゃんをスリスリしてください♥」
っと重なり合った下半身の方を指し示す黒木さん!そして…!
「こ…こう…?」
そのサンドイッチの中に大きいフランクフルトソーセージを挟むみもりちゃん!ずっしりした感触が私のあそこをスリスリしてなんだかどんどん変な気分になって…でもなんか気持ちいいかも…♥
「ぬるぬるで気持ちいい…」
うふふっ♥みもりちゃんったら♥ただ擦るだけなのにもうそんな顔しちゃって♥
「じゃあ、このまま今回のみもりちゃんのことについて説明させていただきますね♥」
「今ですか!?」
いくらなんでもあえて今する必要が…!私、どんどん高まってきましたのに…!
っというか黒木さんってたまに私より遥かにぶっ飛んだ発想をしたんですよね…
「みもりちゃんの異常的な体力と性欲は多分私達がみもりちゃんから感じる性的な感情に比例するものだと私は考えています♥要するに夢のリンクで繋がっている皆がみもりちゃんを見て興奮すればするほどみもりちゃんはますます強くなるっというわけですね♥」
「なるほどねーだからこののろのろな時間で8人を相手にしても平気だったんだー」
今の説明でなんだか納得したように頭をうなずく会長。っていつの間にか着替えたんですか…しかも逆バニーって…
思った以上シンプルな理由だったんですね…私達がみもりちゃんを見て性欲を感じれば感じるほどみもりちゃんの力が大きくなるとは…私はてっきりみもりちゃんは他人のために本気になるタイプだからっと思ってたんです…
「実は多分それが一番の理由ではないかと…♥あん…♥」
話の途中で感じないでください!あっ…♥
「み…みもりちゃんは純粋に皆と仲良くなりたいっと思っていますから…結局本人にその意志がない限りここまでは頑張れませんから…♥もちろん現実の話なら物理的な限界がありますのでここまでは無理のはずですが…♥」
「そ…そうでしたね…さすがみもりちゃんです…♥」
なるほど…だからあなたは強かったんですね…あなただけを見ている私とは違ってあなたはちゃんと皆のことを思っていますから…さすが私のみもりちゃんです…
「まあ、本来のみもりちゃんなら私に適えるわけがありませんですけどね。」
「あなた…一体普段虹森さんに何をやらかすつもりですの…」
うふふっ♥それは秘密です♥
「そ…それにしても会長達はよくここを知りましたね…こんな本当に実存するのかも怪しいところ…」
「一応らんちゃんのことを生徒会に勧めたのは私だから。」
「それに私、「ランラン」と友達だし。」
そ…そうでしたね…まあ、さすがに生徒会長が「陽炎」のことを知らないわけないでしょうか…かな先輩があの仮面の女と友達だったというのはちょっと驚きましたが…
「ゆりちゃん…私、もう挿れてもいい…?」
「あ、はいはい♥すみません、お待たせしちゃって♥いつでもどうぞ♥」
うふふっ♥恥ずかしながらお願いするみもりちゃんもとても可愛いです♥あなたのために私ももうひと踏ん張りますね♥
私の愛しいみもりちゃん。夜はまだ長いです。役者は皆揃っていますからもっと皆にあなたの愛を届けてあげましょう。あなたの皆と仲良くなりたいっという純粋な気持ちをここの皆さんに伝えてあげましょう。
今はまだ未熟で下手かも知れませんけどいつかきっと皆も分かってくれるはずです。あの日…
「ゆ…ゆりちゃんと仲良くなりたいの…!」
窓の外からあなたから私にそう言ってくれたあの日みたいにいつかはきっと…
でもその夢から目が覚めた後、私のこの短い楽園は終わってしまいました。あなたに抱かれた甘くて幸せだったこの夢のことさえ忘れられてしまった私は不意に自分にこう問いかけていました。
「なんで私はあなたのことをこんなに好きだったんでしょうか…」
っと。
***
その日は嫌になるほどいい天気だった。空は高く、穏やかな風と一点の雲もない晴れた快晴な爽やかな一日。
だがその日は「世界政府付属第3女子高校」にとって嵐が吹き荒れる大混乱の日であった。
それを一番気づいたのはことりのことで生徒会室に行った遠い未来から現時代に派遣された「桃坂未来」という名前の未来人であった。
普段少しぼーっとしててのんびりする彼女だったが誰よりこの時代のことを思っている彼女こそ誰よりこの時代の変化に敏感だった。だからこそ彼女にはすぐ分かっていた。
いや、その以前にみらいは実感した。
「…誰よ、あんた。」
自分を見てそう言っているセシリアからなにか嫌なことが起きているということを。
***
「困りましたね…」
今朝、ことりから「学校を辞めました」という話を聞いた後、ずっと考え込み中のみらい。電車の中でずっと悩んでいた彼女はあまりにも思案していたせいで駅まで間違えて一駅乗り越してしまった。
「さすがにぶっつけ本番で赤座さんを連れて行くわけにはいかないですし…それに…」
結局みらいは当分の間、ことりを自分の家で住ませるようにした。ことりはまだ学校を辞めたことを家族にも知らせなかったらしいでそれがまたみらいの悩みを一層加重させた。
「一応「仁菜」ちゃんに連絡はしておきましたがそれで良かったのか…」
「世界政府付属第1女子高校」の「Silence」の弐番隊隊長「岩鳴仁菜」。
種族は鬼の従兄弟と分類される「オーガ」。「赤鬼」の「灰島」や「青鬼」の「風影」、そして二人の頭と呼ばれている「金鬼」の「酒呑童子」とは違って一角の体の大きい鬼と分類されている「オーガ」は片手で車もたやすく持ち上げるほどの怪力の持ち主であった。
だが今はもう小型の軽量化に成功した彼らとは違って「オーガ」の方はほとんどが軽量化にも関わらず過去の半分以上の体格を維持しているほど非常に体が大きかった。
になという名前の少女は「オーガ」の中では結構背が低い側の女の子だったが彼女もまた八尺に至るほど人間の視線から見ればかなり大きい方の少女であった。
「あのゆうなちゃんが見上げるくらいだったし…でも心はとても優しくて女の子らしい可愛子ちゃんですから。」
友達になったのは偶然、下着屋のブラのコーナーで目一杯自分に合うブラを探していた途中であった。第3女子校の中でぶっちぎりの大きさを誇っているみらいだがそのため、自分に合うブラを探すのは人一倍、いや、二倍は苦労を掛けなければならなかった。
その時出会った同じ悩みで苦しんでいた仲間が「Silence」の弐番隊隊長のになであった。
「体はちょっと大きいですけどになちゃん、皆の世話を焼いてくれますから。赤座さんのこともちゃんと見てくれるのでしょ。でも…」
一駅遅く降りたせいで学校まで歩いて行こうとしたみらい。歩きながらこれからのことを工夫するつもりだったが
「うう…やっぱり私一人じゃ何も思いつきません…」
あまりにもいきなり起きてしまった予想外のことにどうすればいいのか戸惑うだけであった。
「そ…そういえば結局かなちゃんと赤城さんのこともみもりちゃん達が頑張ってくれたおかげでなんとかできたことでした…つまり私は何もしなかったという…」
みらいは意外にみもりみたいにすぐ気がめいるタイプであった。無論
「いいえ!だからこそ今回は私がやらなければなりません!他でもなくうみちゃんのことですから!うみちゃんも、赤座さんも私の大切な後輩ちゃん達ですから!それにうみちゃんに格好いいところ見せちゃうぞ!っと約束したんじゃないですか!」
彼女みたいに立ち上がるのも早かった。
「ま…まずはセシリアちゃんにご相談です!セシリアちゃんは物知りですからきっといいアドバイスをしてくれるはずです!」
学校に行ったら真っ先でセシリアのある生徒会室へ向かうことにしたみらいの足が早くなった。
相手の気持ちなんて微塵も気づかないくせにみらいは普段よくセシリアのことを頼んでいた。
結局父親の後を継ぐことはできなかったがみらいにとって彼女はいつでも永遠に輝いているたった一人のお姫様。
そのきらめく瞳と優しい笑顔。誰より眩しくて誰より堂々だった彼女こそ自分がずっと思い描いてきた理想のお姫様だった。たまには意地悪い冗談を掛けたり度が過ぎたセクハラをしたりする時もあったがそれも全部彼女なりの愛情表現だとみらいはそう思っていた。
だからみらいは彼女のことがずっと好きだった。ずっと友達でいて欲しかった。もし自分が「未来に戻ってしまっても」ずっと彼女の友達でいられたかった。
だがやっと着いた生徒会室で今日のセシリアを見た瞬間、みらいは何も言わずにただぼーっと自分のお姫様を見ているだけであった。。彼女の目は既に全ての光を失っていたのであった。




