第156話
いつもありがとうございます!
「っと言ったものの…一体どこから探してみればよいのか…」
「そうだね…」
張り切って「百合の花園」がいるっと言われているA館に着いたのは良かったんですが…
「ここ…いつもゆりちゃんが生徒会のことで通っているところだから…」
「はい…」
本当にこんなところでそういう幻のクラブが存在するのでしょうか…
「あ…あのね、ゆりちゃん…?私、別に場所とか気にしないから…」
み…みもりちゃん!?急にどうしたんですか!?先はあんなに嫌がったのにどうして…!?
「いや…嫌っていうか緊張っていうか…いくらなんでも初経験だからさ…」
「でもどうして…」
っと聞く私にいつもと同じく穏やかで可愛い笑顔を向けてくれるみもりちゃん。その仄かな笑みだけで私はこんなにほっとするほどみもりちゃんの笑顔が好きでした。
「でもゆりちゃんも、皆も私のために頑張ってくれているんだからそれに応えなくちゃっと思ってね。半分は多分これのせいかも知れないけど…」
少し複雑な目を自分のお股の方へ向けるみもりちゃんでしたがなんだかんだ言っても今日中それに少しは慣れたようみたいでした。
「それに私もずっと思っていたから。できれば初めての相手はゆりちゃんだったらいいなってね。さすがにこういうの幼馴染に言えるものではないから…」
「みもりちゃん…」
「えへへ…」っと照れくさく笑ってしまうみもりちゃん。でも私はただ純粋に嬉しかったんです。みもりちゃんは私が思っていた以上、ずっと私のことを思っていたんだって…
…ありがたいことです、みもりちゃん。私も私の初めてが大好きなあなたというのが本当に嬉しいです…
「だからゆりちゃん。よろしく…ね?」
「は…はい!」
何という笑顔…!まさに天使の笑顔…です!真っ黒な髪の毛の中で煌めいている汚れのない純白の笑顔!これこそ私が愛しやまなかった私の一生の宝物です!
その上、みもりちゃん自らの意思で私を初めての相手として受け入れてくれるなんて!どうかこの夢が覚めないようにしてください!
「でも本当にそこじゃなければダメなの?寮とか他の場所なんといくらでもあるから。」
「寮にはあの紫村さんがいますから。私とみもりちゃんだけならともかく先輩達まで押しかけちゃったらさすがに気づいてしまうのでしょ。」
「皆でどれくらい私を絞り取っちゃう気!?」
うふふっ♥もうすぐそうツッコミを入れる暇もなくなりますから♥
それよりそんなにこのゆりとエッチ♥がしたかったんですね、みもりちゃんって♥すみません、気づかなくて♥私だって今すぐでもこの場でやっちゃいたい気持ちなんですがこんな機会、めったにありませんから♥ちゃんとしたところでじっくり楽しみましょう♥
あ、何なら軽くお口で一発抜いて差し上げましょうか♥初めてですからご期待に応えられるかはちょっと心配ですがみもりちゃんからお望みでしたらめいいっぱい頑張らせていただきます♥
「そ…そういうことじゃなくて…!ってやめろってば、そんな風に口、開けるの…!」
照れるみもりちゃんも可愛いです♥
「でもやっぱりあまり時間がないね…」
「ええ…何か手掛かりでも掴めば良いのですが…」
あの会長ならきっと何か知っているはずですがさすがにあんなことまで言ってくれないでしょ…
「ゆりちゃん、何か心当たりでもないの?例えばかな先輩と赤城さんがよく通い詰めているところとか。」
「あのお二人さんですか…」
確かにあのお二人さんならある程度可能性はありますね。なんと言ってもその二人はほぼ付き合っている間ですから。
でも…
「実はあのお二人さんってあまり場所とか気にするタイプではありませんから…」
「ええ!?そうなの!?」
「一体二人で普段何をしているんですか!?」っとツッコむみもりちゃんですが私は内心そのお二人さんのことを羨んでいます。
私とみもりちゃんみたいな幼馴染の仲ですから私も普段みもりちゃんと場所や時に関わらずみもりちゃんとああいう情熱的な愛を交わし合いたいです。
「お互いの舌を触れ合って絡みつく濃厚な幼馴染の女のゆりゆりなキス…憧れちゃいますよね…みもりちゃんもそう思わないんですか?」
「え…?あ…うん…でも場所くらいは弁えた方がいいかな、私は…っていうか見たことあるんだ、そういうの…」
それってつまり時は別に構いませんってことですか!?分かりました♥私ももっと頑張っちゃいますね♥
「でもさすがに人の目は結構意識していますからそんなに心配しなくても大丈夫です。」
生徒会室からのお取り込み中のところを何度も見ましたから私はすっかり慣れちゃいましたがさすがに他の生徒にバレてしまうのはまずいので本人達も結構気をつけています。
「先程会長から後で合流するっという連絡は受け取っていますがそんな簡単に教えてくれないはずでしょうね…」
「まあ、会長さんだって仕方ないよ。別に好きで他人の頭を覗いたりするわけではないからむやみに話してはいけないし。多分クリスちゃんも同じはずだよ。」
「そ…そうですよね…とりあえず一通り見回ってみましょうか。何か手掛かりでも掴めるかも知れませんし。でももし見つけられなかったらその…」
今までさんざんアピールしてきたくせにこういう反応は少しあれかも知れませんが一応私だって女の子ですからさすがにこういう話を口にするのにためらいを感じてしまいますね…
「わ…分かってるからわざわざそんな顔、見せなくてもいいよ…」
でもやっぱりみもりちゃんは優しいですね…昔から私との約束は必ず守ってくれましたから…
でもこうしている間にもなんか体がうずうずしてとても熱いです…黒木さんから掛けてもらった呪文のせいなのか奥からの震えが止まらなくてズキュンズキュンっと…
「挿れられたいです…嵌められたいです…差されたいです…♥」
ああ…みもりちゃん…早くあなたのその逞しい竿であなたのゆりをぐちゃぐちゃでぬちゃぬちゃにしてください…♥
女の子のみもりちゃんも大好きですがやっぱり女の子のあなたじゃ赤ちゃんは持てませんですから…♥
「ゆりちゃん、また変なの思っているんだろう…顔に出てるよ…」
「そ…そうだったんですか!?すみません、早くみもりちゃんに犯されたくて…♥」
「なんでだよ!?」
慌ててツッコむみもりちゃん、本当に可愛いです♥
***
やはり花園の影すら見当たらなかったんです…
理事長室から初めて1階ずつ降りながら全部見回って見ましたがそれっぽい部活は全く存在しなかったんです…
「検索してもそういう名前はなかったし、知っている人も全然いない…本当にあれはただの噂話なのかな…」
みもりちゃん、なんだかがっかりしたような顔です。普段こういう話に結構興味を表す子だからただ噂の存在を確かめたいだけだと思われるかも知れませんが私はみもりちゃんを信じていますから。みもりちゃんは真剣な気持ちで私とエッチ♥したいだけです♥
この方面に詳しい会長やゆうなさんに何かヒントでも伺いたいところなんですがあいにく会長も、ゆうなさんも用事があるので後ほどこちらと合流する予定なんです。せっかく黒木さんまで譲ってもらった機会なのにこのまま無駄に過ごすわけには…
「あれ…?誰かこっちへ来ている…」
「え?」
学校内の中でも一番広い本館であるA館の中をむやみに片っ端から手探りしたせいで疲れてしまった可哀想なみもりちゃん。そのために最後に寄ってみた地下への階段に少し腰を下ろしていた私達はつい上から聞こえる足音に席から立ち上がりました。
「さすがに誰かに見られるのは少しはしたないですから…」
「ねえ…」
軽くニヤリするみもりちゃんもとても可愛いです♥
でもおかしいですね…ここの地下って理事長命で接近が厳禁されているので理事長、及び「百花繚乱」の団長と「Scum」の部長、両方の許可がない限り入れないのに…
私達ももしかするとって気持ちで来てみたんですが私達が座っているここからの先は固い扉が閉まっていましたからこれ以上は進むことはできませんでした。
力尽くで押し込むことも可能なんですがさすがに謹慎が解いたのも昨日のばかりですからもしここでまた問題を起こしたりしたら私は多分1ヶ月くらいはみもりちゃんに会えなくなるはずでしょ。
あ、でもここって夢の中ですから目が覚めたら全部…あ…ですが黒木さん、予知夢とか言いましたし現実からそんな罰を受けてしまったら私は多分乾いて死んじゃうかも…
「普通こういうところが一番怪しんだよね。」
「全くです。」
とりあえず迷ったふりをしながらここをおさめた方が良いのでしょ。ここは「百花繚乱」と「Scum」の方から定期的に見回りのする場所だから生徒会の私がいると何気なく疑われるかも知れません。別に悪いことはしませんでしたが。
「「虹森三森」様と「緑山百合」様で間違いありませんでしょうか。」
「え?」
階段の急に自分の名前が呼び出されたせいで少し驚いたみもりちゃん。でもそれは私も同じでした。
聞いたこともない声…いいえ、間違いなくこれは何かの音声機器とかで変調した人為的な声です。特に私達に対して敵意を表しているのではありませんがこの非常に危険そうな雰囲気は彼女がただものではないというのを明らかに示していました。
仮面をかぶっているのでなんだかあのクソタレの薬師寺を思い出させますね…もちろんあの薬師寺と言ってもこんなに堂々と学校内まで入れるわけはありませんがとにかく結構ヤバそうな人間には間違いありません。
「みもりちゃん、後ろに。」
「あ…!うん…!」
「百花繚乱」の白い制服でも、「Scum」の黒いセーラー服でもない、普通な第3女子校の制服。そして声まで隠したこの人はどうしても見回りのためにここに来た人間とは思われないんです。
「な…なんでしょうか…」
私の後ろに隠れて震えているみもりちゃん。「大家」のせいなのかそれ以来、みもりちゃんはこういう仮面の人には人一倍の恐怖心を持つようになってしまいました。「大家」にさらわれた時は皆、ああいう仮面をかぶってみもりちゃんを見張っていたそうですからこの子としては当然な反応です。
その同時に私もこういう仮面の人間には反射的に敵意感を表すようになってしまったんです。
それに以前、みもりちゃんのところにあのくずやろうが現れたこともありますので今の私の警戒心は最高潮に達していました。
「大丈夫です。私が絶対守ってあげますから。」
二度とこの子を渡すことなんてはしない。私の命に掛けてあなただけは必ず守って見せます。
戦っても問題なくぶちのめすことはできます。この学校で私が勝てない相手がいるとういのはどうしても思えませんから。もちろん生徒会書紀のルルさんや紫村さんみたいに端から戦う気もしない化け物は何人もいますが少なくともこの人に負けそうな気は全くありません。
でも問題は…
「みもりちゃんの匂いが…♥フェロモンの濃度が濃いすぎます…♥」
「なんで!?」
ああ…♥すみません、みもりちゃん…♥でも緊張したせいで溢れてきたあなたの汗臭いフェロモンに我慢しつつ戦わなければならないなんて…♥そろそろいい感じで蒸れったかも知れませんね…♥早く鼻を突っ込んで嗅ぎまくりたいです…♥ここで格好良くあなたを守って見せればあなたはきっと…♥
「やっぱり私にはゆりちゃんしかないよ♥中に射精してもいい?♥」
っと私をあなたの愛で満たしてくれるはずです♥ああ…♥想像するだけでもうこんなにとろとろに…♥
「だ…大丈夫…?ゆりちゃん…」
はい!問題ありません!ちょっと濡れてしまったんですが全然平気です!
「濡れた時点でもうアウトだよ!」
もうー♥突っ込むのは中だけでいいのに♥
「なんでだよ!!」




