第150話
やっと150話ですね!もう初めての投稿から1年になります!全て皆様のおかげです!誠にありがとうございます!もっと頑張りますのでよろしくお願いします!
いつもありがとうございます!
「疲れた…」
「あら。随分疲れそうに見えますね、みもりちゃん。」
「いや…だって…」
実は私、そろそろ限界に近づいたって感じになっちゃって…午前の分もなかなか手強かったですが午後の授業には体育までありましたから…
「それにゆりちゃんとクリスちゃんまで「エッチしましょう、エッチ♥」ってすごい顔で押し付けるし…」
「そんなにひどかったんでしょうか、私達…」
「まあ…みもりちゃんの視線から見てはそう感じられちゃったかも知れませんね…」
ある程度の自覚はあるようなクリスちゃん。
でも私、知っているぞ?クリスちゃんってこの世界のことを全部覚えられるから後でおかずにするつもりだろう?何のおかずなのかはよく知らないんだけどとにかくあまり健全な方ではないのは確かだよね?
「いいですわね…私もちゃんと覚えたいんです…」
そこ!羨むの禁止!
二人にはいい加減勘弁して欲しいんですよね…体育の時間の間ずっと後ろから
「これで準備は万全ですね、緑山さん♥おまじないもバッチリだし♥」
「そうですか♥あれだけあればみもりちゃんも、私達も思う存分心ゆくまで楽しめるってわけですね♥あ、例のものも用意しました♥気付かれないほどうまく開けておいたから黙って付けるはずです♥」
って全く意味分からないことばかり言っちゃって!っていうか二人で何を企んでいるの!?
おまけで後でいきなり現れた会長さんは
「絶対気持ちいいから♥みもりちゃん、きっと一度味わってみたらあれ以外は何も思われないほどいい気分になれるから♥だから、ね?♥私と催眠とか洗脳とかやろうよ♥」
っともっとよく分からないものを提案しちゃってくるし!嫌ですよ、そんな危なさそうなの!
「もしかして安全とかそういうの気にするわけ?大丈夫よ、そんなの♥全部終わったら絶対元に戻してあげるから♥だから全部忘れて発情期の獣みたいにめちゃくちゃ交尾しちゃおう?♥」
だからそれが一番嫌ですって!!
ああいう会長さん、初めてだったんですよ、本当…普段はあんなに優しくて頼れるお姉さんみたいな感じだったのに何かスイッチっていうかそういうものが入っちゃったらあんな恐ろしいことばかりしか思い出さないド変態さんになっちゃうなんて…まあ、あの律儀でしっかりな赤城さんまであんな風になっちゃうくらいですから仕方がないというと仕方ないんですが今度合った時は催眠アプリとか目の前に差し付けたりしないかも知れないから一応気をつけておきましょ…
「そういえば会長さん、何かあったのかな。何かお悩みでもあったように見えたけど…」
また変な方向へ話が進む前にこの辺で話題を変えたいと思った私は先からずっと気になっていた会長さんの暗い顔を思い出しました。
実はずっとこっちの話がしたかったんですよね。でもゆりちゃんも、クリスちゃんもなんだか先からずっと私のことを会長さんのことから突き放そうって感じで振る舞って…やっぱり二人っきりで私に何か隠しているのに間違いありません…ぐぬぬ…
「どうしたんですか?みもりちゃん。そんな難しい顔で。」
…いや。なんでも…
「あ!分かりました!みもりちゃんって今、嫉妬しているってわけですね?」
なんでそうなるのよ!?
いきなり何を言っているのかな、うちのゆりちゃんは!?っていうか本人の前でさり気なくゴムとか見せるな!!
「え?違ったんですか?私はてっきりみもりちゃんから私に「愛の証」を刻めたいっと望んでいたっと思って。」
だからなんで!?
あまりにも私の方から嫌がったせいでやむを得ず机の上に置いていたものをやっと片付けるゆりちゃん!どうしてそんなもの人前であっさり出したるするのかな!?
「でも珍しいですね。まさかあのみもりちゃんが嫉妬というのをしちゃうなんて。」
「ああ見えても結構甘えん坊さんですから。でもご安心ください。みもりちゃんのことを仲間外れする気は全くありませんから。」
べ…別に嫉妬なんかしたわけではないんですけど!?ただ最近二人っきりで私に内緒にして何か二人だけの秘密でも作っちゃったのかなっと思っただけなんだからな!?私も混ぜて欲しいなって絶対思ってなかったからな!?嫉妬なんかこれっぽっちもしてないんだぞ!?
「ツンツンするみもりちゃんも可愛いです♥」
「ええ♥何ならここで3人で愛を交わし合いましょうか♥」
「あ♥それいいですね♥さすが黒木さんです♥」
全然よくないんですけど!?っていうかゴムとかそんなにあっさり出すなってば!!
「お口でくわえた方がもっと誘惑するって感じが出て良くないんですか。」
「なるほど!エロ同人誌のようですね!さすが黒木さんです!」
やめろう!!
「でもさすがみもりちゃんですね。本の少しの間だったのに会長の気持ちをすぐ気づいちゃって。」
っとお口にあれをくわえながら話すゆりちゃん。ん…まずはそれから離そうかな…
まあ、はっきり確信していたわけではありませんでしたがなんとなく会長さん、普段より浮かない顔をしているなって思っていましたから。やっぱり説明会とかツアーのこととか色々あって疲れたりしたんでしょうか…
「そうかも知れませんね。何せよ「Fantasia」は今、超人気アイドルですから。その上、お姉様は生徒会長だから学校のこととか考えなければならないことがいっぱいあるはずですし。」
「それにこんな状況の学校ならなおさら。」
ん…そういうものかな…確かに会長さんって私達みたいな一般生徒と違ってめっちゃ忙しい人ですからそうかも知れませんね。「Fantasia」のリーダーである同時に生徒会長も務めているし。それにあの「プラチナ皇室」のお姫様ですからそれにふさわしいように色んなものを身に付ければなりませんから習いことなんていくらでもあるはずです。
でも私はそれ意外にも何か別のがあったような気がしたんだよな…何か腹をくくったような重さを感じっていうか…
私、会長さんには色々助けてもらったから何か力になってあげたくて…
「みもりちゃんのそういう気持ち、会長ならきっととても喜んでくれるはずです。私達もお傍から精一杯フォローしますからそんなに心配しないでください。良かったら後で差し入れでも持っていきましょうか。」
うん…まあ、二人がそう言うのならそれでいいかな…他でもないゆりちゃんとクリスちゃんからそう言っているのだから大丈夫なんでしょう。きっとちょっと疲れただけですぐ元の会長さんに戻ってくるはずです。
でも一体何でしょう…この胸の中を騒がしくざわめかせる不安な予感は…
「それはそうとして今日の練習メニューです。一度目を通してくださいね?」
っと私とクリスちゃんの前に今日行う予定の練習メニューを差し出すゆりちゃん。昨日あんなにヘドへどだったのによくこういうのを作ってきたんですね、ゆりちゃん。すっごく嬉しんですが何か無理をさせてしまったようで面目ないような…
「いえいえ。私、こういう計画を立てることとか結構好きですから。良かったら黒木さんもご一緒いかがでしょうか。」
「私もですか?」
少し驚いたようなクリスちゃん。でも驚いたのは私も同じかも知れません。
ゆりちゃん、この前はクリスちゃんのことをあんなに嫌がっていたのにまさか自分の方から誘うなんて…今まではちょっと代わったなってくらいでしたが実はゆりちゃんって私から思っていたより大きく成長したかも知れません。
「もちろん私なんかでもよろしいでしたら喜んでご参加させていただきますが皆さんの足手まといになってしまったらどうすればいいのか…」
「そんなことありません。私も、みもりちゃんも随分長い間、その業界から離れていましたから今は黒木さんの方がもっと先輩ですし。アイドル後輩としてご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げたいんですがよろしいでしょうか。それに私は黒木さんと一緒にいるとすっごく楽しいですから。」
ためらっているクリスちゃんのことをなんとか説得しようと一生懸命頑張っているゆりちゃん。ただ私が傍にいるからではなく今のゆりちゃんには本当にクリスちゃんと一緒にしたいって強い気持ちがあります。
ようやくクリスちゃんのことを認めて自分の仲間として受け入れたゆりちゃん。ゆりちゃんは今、クリスちゃんと一緒にしたいっと本気で言っているんです!
「私からもお願いするね、クリスちゃん。迷惑かも知れないけど私もクリスちゃんに一緒に歌って欲しい。私もクリスちゃんと一緒にいるとすごく楽しいし。」
「みもりちゃん…」
クリスちゃんの手をそっと握る私とゆりちゃんは自分のクリスちゃんへのありったけの気持ちを全部話しました。
この世界ではちょっとずれたかも知れませんが大人しくて可憐なクリスちゃんのことを私とゆりちゃんは本当に大好きです。ちょっと気が弱くて私みたいに自分のことに自身がないけど優しくて私達のために真剣に考えてくれるクリスちゃんはもはや私達にとってかけがえのない大切な友達です。
「だからずっとあなたと一緒にしたいです。これが偽りもない私達の本当の気持ちです。」
真っ直ぐで真剣な目。かつてクリスちゃんにだけは絶対見せたこともない目をクリスちゃんの方へ向かっているゆりちゃんは限りなく真剣そのものでした。その真剣な心が私にまで伝わってくるようです!
「…嬉しいです。」
そしてその目を見つめ合ったいたクリスちゃんは少し照れながら触れ合っていた私達の手を取り合いました。
「私…やっとお二人さんに受け入れられたようですね…お友達として…」
あれ…?クリスちゃん、泣いている…?
「ずっと夢見ていたことがやっと叶ったんですね…本当に…本当に嬉しいんです…」
「クリスちゃん…」
ついに泣き出してしまうクリスちゃん。今まで頑張ってきたのがやっとゆりちゃんの心にも届いたっと思われたからでしょうか…良かったね、クリスちゃん…
私は今までずっとゆりちゃんには私以外の人が入れるところはないって思っていました。ずっと私一人のために頑張ってくれた子だったから。私はそれがとても嬉しくてありがたかったんですがかつは私のせいでこの子には本当の友達ができてなかったのかな、私がこの子の人生の多いものを取っちゃったかなっとずっと悩んでいました。私のせいで私の大切なゆりちゃんの人生が壊れてしまったらどうしようって…
でもそんなゆりちゃんに諦めずにひたすら真っすぐに自分の心を伝えようっとした子がありました。魔界の一番偉い人の一人だったその子は子供の頃、自分に夢を与えてくれた私達のために一生懸命頑張ってくれました。決して自分は報われないのを誰よりよく知っていたのにその子はただ憧れの存在だった私達の悲しむ顔が見たくないって言って自分とは全く無関係なことにも手を貸してくれました。挫けそうな時もきっと多かったのにその子は決して諦めませんでした。
最初はそんなに嫌がって拒んでいたゆりちゃん。でもそんなゆりちゃんさえその子の真剣な気持ちに首を頷かざるを得なくなってしまいました。たたひたすら自分の好きって気持ちを伝えたその子のことを認めるしかありませんでした。
そしてその子はゆりちゃんの人生で初めて現れた私以外の本当の友達になりました。それがすごく嬉しくて嬉しくて…
もうゆりちゃんのことを独り占めできないかもっとちょっぴり寂しい気持ちもあったんですがそれ以上私はゆりちゃんに本当の友達ができたことが嬉しくて、そして一生懸命頑張ってくれたクリスちゃんのことが嬉しくて思わずちょっと涙まで見せちゃいました。
「これからもよろしくお願いしますね、黒木さん。」
っと泣いているクリスちゃんを宥めてくれるゆりちゃん。その目には前の嫌悪や憎みなんかは全く見当たらなくて、ただ優しい気持ちだけがいっぱいこもっていました。
「良かったね、クリスちゃん。」
「…はい…」
これからよろしくね、クリスちゃん。本当にありがとう。
「ほら、もう泣かないでください。せっかくのメイクが崩れてしまいますから。」
「はい…すみません…」
ゆりちゃんからそんな風に言ってくれたのが本当に嬉しかったんだね、クリスちゃん。もちろん私もだけど。
「さあ、切り替えとして今日のレッスン、一緒に頑張りましょうね?」
っと改めて今日の練習メニューのことを見せるゆりちゃん。そういえばまだ確認してませんね。前から同好会の練習メニューは全部ゆりちゃんが考えてきたから大体のは予想できますが。
「どれどれ…って!?」
めそめそしていたクリスちゃんがそろそろ落ち着いたところ、ゆりちゃんから差し出した今日のスケジュール表に目を移した私は文字通り自分の目を疑ってしまいました!
「な…何だ、こりゃ…!?」
そこに書いていたのはなんと…!
「いかがですか?この程度ならなんとか今日中でこなせると思いますが。」
「こ…こなせるって!?全部「みもりちゃんとのエッチ♥」しか書いてないんですけど!?」
でした…!
何が練習メニューだよ…!?全部こんなものしか予定されてないじゃん…!
「みもりちゃんとのエッチ♥」「みもりちゃんとの性交♥」「みもりちゃんとの交尾♥」「みもりちゃんとの交わり♥」「みもりちゃんとのセック○♥」…!本当に意味分かんないですけど!?
「あれ…♥素敵…♥」
クリスちゃん!?
その同時にこういう変な方向にはめきめきにしたゆりちゃんでした。




