第130話
最近東京リベンジャーズを見ましたが本当に時間すら忘れて夢中になってしまいました。私もこういう吸引力のある作品が書けたらいいなっと思っちゃいました。個人的にドラケンみたいな兄貴キャラクターが一番好きです。クソメガネをふっとばした時は歓呼さえしちゃいました。
やはり人気のある作品は人気のある理由がありますね。本当に面白かったです。
私もそういう作品が書けるように精一杯頑張りますのでぜひ見届けてくださったらとても喜びます。いつもありがとうございます!
「っというわけでななは今、こうやって私の後ろで寝ています。」
「なるほど…」
どおりで赤城さんが静かだなっと思ったらそういう理由が…赤城さんって本当に朝が苦手ですね…
かな先輩の後ろに負われてすやすやよく寝ている赤城さん。先輩と一緒にいる時は本当にプロのアイドルよりただの普通な女の子にしか見えませんね。
「でも全然知らなかったんですね。まさか副会長が一人でこっそり練習をしていたとは…」
「まあ、なんだか恥ずかしがっているみたいでね。」
今までずっと一緒に生徒会をやってきたのに全然知らなかったと感心するゆりちゃん。正直言うとそれは私も同じですたから十分分かります。プロのアイドルだから何でも自然にできると思ったんですがそれは間違っていたかも知れませんね。
それはそうとして先輩って今、会長さんから経緯を聞いたと言いましたがその会長さんはどこに?
「会長?あーそういえばなんかすごく急いでみたいだったけど…まあ、会長は生徒会のこと以外にもすごく忙しいんだから。」
「へーそうですか。」
さすがあの「プラチナ王家」のエルフのお姫様ですね。ただでさえ「Fantasia」のリーダーとしてやるべきことはいくらでもあるはずなのに。その上、生徒会長まで務めているなんて、私には到底無理そうです…
「ああ見えても会長って意外にハイスペックですから。確か成績も学年上位でしたよね?」
「よく知っているね、ゆりちゃん。うちの副団長さんの次くらいかな?」
「ああ、石川先輩ですね。確かにあの人、ストイックですから。」
そういえば昔、私もゆりちゃんから聞いたことがあったそうな気がします。会長さん、運動とみらい先輩の次の音楽特待生になったことを除けばほぼ負けたことがないって。いつも先輩のことをセクハラしている割にあんなに完璧超人だなんて、なんかずるいですね。
でもあの美術部の石川さんが勉強まで優秀だったなんて、あまり面識もない人ですがなんだか別の世界に住んでいる存在みたいでますます仲良くなれる見込みがなさそうですね…実際別の世界の出身ですが…
「まあ、それはともかくいつも大変だったね、モリモリ…」
急にどういう…ってなんだかすごく同情しているような目をしているじゃないですか!?
「いや…本当に苦労しているそうでちょっとね…なにか手伝えそうなことがあったら遠慮なく言ってね…?」
だからなんですか、その情けかけているような目は!!
「でも良かったんですね、みもりちゃん。先輩とすぐ会えって。」
「本当本当。うちの学校、結構広いんだからどこから探せばいいのかちょっと困っていたところだったから。」
ああ、確かにゆりちゃんとゆうなさんの言ったとおりかも知れませんね。この学校、一応世界政府の付属の高校の中でも目立つほど大きいですから。都心の市役所並の大きい建物が6軒もあるし、学校の敷地も広いし、あらゆる便益施設やグラウンドもいくらでもあるんですから。しかもライブドームまで造っているんですよ!?
その上、今年の夏からは廃校になった「第3女子中」の後輩ちゃん達までこっちに来る予定ですのでそのためのもう1軒が造られているんです!お嬢様学校、すげ!!
「その手続きもあるんだから今年の夏はすごく忙しくなりそうですね。一緒にいる時間が減ってしまったらどうしましょう、みもりちゃん。」
今から夏休みのことが心配になってきたようなゆりちゃんはそう言っているんですが私はそんなに心配しなくてもいいことだと思います!
なぜなら私も夏休みの間、生徒会のお仕事を精一杯お手伝いするつもりですからです!
「だってゆりちゃんも、赤城さんも生徒会のお仕事があるのに同好会に入ってくれたんだから。だから私もちょっとくらいは負担を減らそうと思ってね。」
「み…みもりちゃん!」
まあ、お手伝いと言っても私なんかに手伝えることが本当にあるのかなっと思うんですが買い物やお茶入れくらいならなんとか…
「いえいえ!きっとみもりちゃんにしかできないお仕事があるはずです!例えば汗まみれになった水着姿で私を癒やすこととか!」
ん…全然生徒会のためだとは思われないかも…
でも先輩がそれが誤解だったというのを分かってくれて本当に助かりました。実は私、合ったらどう説明すればいいのかずっと迷っていましたから。会長さんのおかげでうまく誤解を解いて本当に良かったです。まあ、全く誤解だったとは言えませんかも知れませんが…
「誤解?どういう意味ですか?」
ううん…何でもないから。っていうか聞かないで、ゆりちゃん…
でもひとまずこれで一件落着っと言ってもいいところでしょうか。一時はどうなるのかなっと心配してたけど会長さんと赤城さんのおかげで丸く収まったようです…って
「ふーん…」
な…なんだか先からずっと下の方からすごく視線が感じられているんですけど…もしかして私はまだ危険ってやつから一向も逃れられなかったんでしょうか…!
「…あのね、モリモリ。」
は…はい、何でしょう…?
なんか先輩、すごい顔をしているんですね…このビンビン敏感に反応している危機管理センサー…!何より私の下の方にくっついている先輩の目が今、一番やばいかも…!!
「それ、ちょっと見せてくれない?」
それって、もしかして…!って何を指しているんですか!?
「いやー別にななとモリモリのことを疑っているわけではないけどやっぱりしっかり確かめておきたいかな?だって普通の女の子には生えないじゃん?そんなもん。だから私、自分の目ではっきり見ておきたいんだ。本当にあれが付いているのか、付いてないのかね。私が二人のことを疑うのはとても悲しいことだと思わない?だからちょっとだけ見せてよ、モリモリ♥」
っと言っていますけど間違いないです…!今の先輩の目、完全にゆりちゃんとゆうなさんの目と同じです…!赤城さんへの信頼を人質にするなんて、なんと卑怯な…!
「あ♥ちなみに私って後ろの方が結構弱いんだ♥」
どういう意味ですか!?
ま…まだ合ってからたった5分くらいしか経ってないのにこんなに早く能力が効いているとは…!なんだか最初よりずっと強くなった気が…!
「そろそろ頃合いかも知れませんね♥」
「ええ!?クリスちゃん!?」
また出た!!
またどこから湧いてきたクリスちゃん!!今度は空中に浮いてめっちゃ怪しい顔で私達を見下しているんです!!完全に魔性の悪の女幹部かなにかですよ、これは!!
「あら、黒木さん。お疲れ様です。」
「お疲れ様です♥」
何を平然と挨拶しているの!?
「うわっ!?クリクリ、めっちゃエッチじゃん!!」
「本当!すごい格好だね!」
当然なら当然かも知れませんね、今のかな先輩とゆうなさんの反応…ゆりちゃんさえなんという格好をしているんですかって目でじーっと見ていましたから…一体履いているのかも怪しむくらいすけすけている薄い布をまとっているのだから一応履いているというとそうかも知れませんがそれが余計にエッチっていうか…とにかく今まで見たこともないすごい勝負服には間違いないです!
それはともかく頃合いってどういうこと!?今の状況ならあまり健全な方には聞こえないんですけど!?
「言葉の意味そのものです♥今、皆さんはみもりちゃんの夢に招かれている形でみもりちゃんの夢を共有していますっと先お話しましたよね♥そこで一人一人から感じ取ったみもりちゃんへの感情が繋がっているリンクを通じて別の人と共有されいて、その上、増幅と拡大を繰り返すってわけです♥」
「なるほど…要するとみもりちゃんへの性的な感情を持っている人が増えば増えるほどもっとたくさんの人がみもりちゃんを狙うっということですね。」
「はい♥強度はどんどん上がるし、範囲も非常に広がるはずでしょう♥とはいえ一応主導権はみもりちゃんにありますからみもりちゃんが考えているスケジュールに従わなければならないんですから誰もむやみに襲ったりするのはないはずですが♥」
何だ、そのパンデミックみたいな能力!?っていうか今、ゆりちゃん襲ったじゃん!!
ま…まずいです…!これは非常にまずいんですよ…!!これが生えたのはまだ1時間前のことに過ぎないのにこんなに大事になったしまうなんて…!ゆりちゃんやクリスちゃん二人だけでも手強いのにここからもっと増えちゃうってこと!?冗談じゃないですよ、そんなの!!
「すごい能力ですね、黒木さん…会長や先輩の能力の方も半端ないんですが黒木さんの能力もなかなか…」
恐れるほどの大規模のクリスちゃんの能力に怯えて震えるゆりちゃん。さ…さすが魔界の皇帝「ファラオ」は能力の各も格段に違いますね…!って感心している場合か、私!!
「ゆ…ゆりちゃんとクリスちゃんはそれでいいの!?」
「みもりちゃん?」
急に大声を出して食らいつく私のことを振り向くゆりちゃんとクリスちゃん。
「わ…私が他の子とやってもいいってわけ!?私はどうしてもやらなければならないのならゆりちゃんとクリスちゃんがいいって思ったのに…!二人にとってどうせ私なんかは性欲解消の存在に過ぎなかったの!?そういうことなら私ではなくおもちゃの方を選べよ!!」
「ち…違います、みもりちゃん…!私達は本当にみもりちゃんを愛して…!」
予想外の私の強めの反応に戸惑い始めるゆりちゃん!なんだかんだでもゆりちゃんが私のことを最優先で思ってくれるのは既に承知の上です!なんだか自分の身の安全のためにゆりちゃんとクリスちゃんを利用している感じでかなり心がチクッとしますが状況が状況だけですから…!それに別に全く嘘ってわけではありませんし…
「あらあら♥みもりちゃんにもこんなあざとい面があるとは♥」
クリスちゃん、顔悪い!!
そ…そういえばここは夢の世界…!いくら夢の主導権が私にいたところでそれら全部を司っているクリスちゃんには今の私の考えがまる見えているかも…!
「でも一理はありますね♥それはちょっと良くないかも知れません♥」
「えー?皆で仲良くしようよー」
「独り占めはよくありませんですわ。」
珍しく不満そうにねだるかな先輩。っていうか赤城さん、いつの間にか起きている!?ダメじゃないですか…!かな先輩もいるのにそんなこと…!
「二人でやれば別に問題はないのでは?あなたはどう思いますの?」
「うん。いいよ。じゃあ、3Pってことだよね?」
そんなにあっさり!?っていうか何ですか、その専門用語!?意味分かんない!!
「ダメです、先輩。よく考えてみましたが今みもりちゃんが言ったとおりにやっぱり私以外はダメです。私が一体どれほどこの日を待っていたのかご存知ですか?私はなんと10年以上目をつけていましたよ?それにみもりちゃんは自ら私とやりたいって言いましたし。」
興奮している先輩達を立ちはだかるゆりちゃん!やっぱり私を守ってくれるのはゆりちゃんしか!…ってん?10年以上?
「そ…それを言うのならわ…私だってみもりちゃんを知ったその日からずっと…!」
あ。クリスちゃん、元に戻った。って今までずっと私にそんなことさせるつもりだったの!?
「私は女の子なら誰でもいいけどやっぱり一度くらいはやりたいかな。付いている女の子ってなかなか珍しいものだから。」
…お願いですからちょっと黙ってくださいませんか?ゆうなさん…
ついに私とのことをおいて言い合いを始めてきた皆!本人のことを完全において自分達だけで勝手に決めているところを見ると私の意見なんかはもう眼中にもないですね!さすがです、皆さん!
でもどうしましょう…!今の私の話が起爆剤になってしまうなんて…!自分だけのことを考えて無責任に言い出した報いが巡って来てしまったかも…!まだHRまでは30分も残っているこの絶望的な状況から私はどう行動すればいいんでしょうか…!!




