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皆で仲良しアイドル!異種族アイドル同好会!  作者: フクキタル
第5章「夢と茸」
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第128話

いつもありがとうございます!

「どこいちゃったかな、先輩…」


クリスちゃんの話は一旦後にして今やるべきのことは先輩を探して誤解を解くことです。やっぱりそういうの後味が良くないですから早めに溶いておいた方がいいです。


でも…


「この学校、広すぎんだよ…!」


果たして今日中で会えるのかも怪しいこの広い学校で私は無事に先輩を探せるんでしょうか…!


どこを行っても学校施設で朝とはいえ部活のため既に登校した生徒ならいくらでもいますから!学校が大きい分それほど大勢の生徒と様々な部活がありますからこの中で先輩一人だけを見つけ出すのは結構骨が折れそうです…!

2年の教室には赤城さんが向かいましたから合ったら連絡が来たはずですがまだ何の話もないところを見ると未だに会えなかった状態のようですね…

それに私ってまだチア服ですし早く着替えたいんですが…


「どうしよう…このままだときっと授業中にもずっともやもやになっちゃうよ…」


ダメです…!どこを見ても全然見えません…!むしろなんか皆さんに変な目で見られているし…!そりゃそうでしょ…!朝っぱらからチア部の方さえ着られなかった新しいチア服を着て学校内をふらふらしている黒髪のツインテールなんてどう見てもマニアック過ぎじゃないですか…!すっごく恥ずかしんですがせっかく赤城さんからあんなに喜んでくれたからしばらくはこのままのつもりなんですがやっぱりこれはちょっと…!

それに…


「いつ誰かが襲ってくるのか分からないから…」


それが今一番怖いです…もしこの状況でゆりちゃんやゆうなさんとばったり合ってしまったら…


「あら。みもりちゃん。」

「おはよう。みもりちゃん。」


合っちゃいました。


「うふふっ。こんなところにいたんですか。ずっと探していました。一人で行っちゃうなんてゆりはちょっと傷ついちゃいましたよ?」

「あ…ごめん…」


自分を置いて舎監さんに付いて行っちゃった私にちょっとした文句をつけるゆりちゃん。でも相変わらず私を見つめている目は…!


「本当…♥いけない人ですから…♥」


まだその得体も知らない魔法に掛かっているままでした!!


「い…意外だね…ゆりちゃんがゆうなさんと知り合いだったなんて…」


学校内だからむやみに襲ったりはするのはないはずですがここは一旦なんとか話題を変えなければ…!っと迫ってきた危険から身を守るために体にガンガン訴えている危機管理の本能に従って下手な話題転換を行う私ですが本音を言うとこれはちょっとした好奇心でした。

この二人って接点なんて全くなさそうな珍しい組み合わせだったから…しかもこんな朝早く…


「私は朝の稽古のためかな。巫女様にお付き合い頂いただから。ゆりちゃんとは先途中で合ったんだ。」


すごいですね、ゆうなさん…普段はただのド変態なのに意外にちゃんとしている…


「そ…そこまで言われるとちょっと傷ついちゃうよ、みもりちゃん…ちょっと自覚はしているから…」


あ、自覚はあるんですね…


「私はみもりちゃんの制服のお届けのついでに理事長からのお呼び出しがありまして。はい、みもりちゃん。」


っと制服が入っている紙袋を渡すゆりちゃん。あ、うん…ありがとう。ちゃんとタイツも入っていま…ってあれ?なんか新品ですね、これ。


「あ、すみません、みもりちゃん。久々にちょっと張り切ってしまってつい汚れちゃったんです。だから先私が新しいので買ってきました。」


どういう意味ですか!?何をしたんだ、私のタイツで!!


「そんなに怒らないで、みもりちゃん。女の子なら誰でもそういう経験あるじゃない?好きな子のタイツや靴下をスンスンしながらぐちゃぐちゃするの。私も子供の時はよくやったな。懐かしいー」


全っ然ないんですけど、そういう経験!?っていうか一体何歳から変態だったんですか、あなたは!?


あ…あったんです、接点…!この二人…共通的に私の知っている人の中で一番の…!


「あ、さすがゆうなさんです。分かっていますね。」

「もちろん。誰でも一度通る道だから。」


どうしようもないド変態です!!っていうか通りませんよ、そんな道!!


ど…どうしましょう…!早く先輩を探しに行きたいんですがここでこの二人を合ってしまうなんて…!絶対行かせないはずですよ…!


「それにしてもすごい格好だね、みもりちゃん。何かのプレイなの?」

「ち…違います!これは赤城さんとのことで…って何ですか、プレイって!?」

「可愛いです、みもりちゃん♥私と頑張れ♥頑張れ♥でもしましょうか♥」

「何だ、それは!?」


だ…ダメです!どうしても話が私のことで戻ってしまうんです…!少しでも私の話から離したいんですが何度も戻っちゃうんです…!


「そ…それよりゆりちゃんとゆうなさんは随分仲良しだね!もう名前で呼んでいるし!」


この感じでいいかなっと思って聞いても


「はい♥実はゆうなさんは私とみもりちゃんのやるところを見たいって言いました♥後学のためだそうで♥いっそ皆の前で私達二人の愛をお披露目しちゃいましょうか♥」

「あ、それいいかも!良かったね、みもりちゃん!」

「何が!?」


こんな全く繋がらない話題で巡って来ちゃうんです!さすが最強変態タッグです!!


「それにしてもダメじゃない、みもりちゃん…♥せっかくいいものが付けられたから一緒に楽しもうよ…♥」


まだ何も言わなかったのに今の状況の筋がまる見えていたようなゆうなさんは先からずっと私のお股に目の釘を刺しているままでした!!何で知っているんですか!?


「実感…かな♥私達「人龍」は相手の殺気や空気に結構敏感だからそれで武器を持っているのかなどをすぐ分かるんだ♥だから合った瞬間にみもりちゃんから凶悪な拳銃も持っているのもすぐ見抜いていたってこと♥」


持ってません、そういう危険物!!っていうかそんなにあっさり飲み込むんですか、この状況!?


「まあ、女の子にもそういうのはよく生えちゃうものでしょ?だから私は全然平気♥」


爽やかに話しているゆうなさんですがこの度、私は改めてうちの学校の人って皆本当にすごいんだなっと思わず感心してしまいまいした。


「これは「団長(風紀委員長)」として見逃せないわね♥学校にそんな危ないものを持ってきたらダメじゃない♥これはこちらから預かってもらうね♥」


っと見えないほどの凄まじいスピードで私のスカートを中に手を差し込むゆうなさん!!何するんですか!?


「さあ、ゆりちゃん♥今ならうちの部室に誰もないからそっちでやっちゃいましょうか♥こんな危ないものは私達が責任を持って管理しなければならないだと思わない?」

「ごもっともです♥ええ、そうですよ♥みもりちゃんにこんな危ないものを持たせてはいけませんから♥弾一個も残らず全部絞り抜いてあげますね♥」


二人共、めっちゃ気が合うね!!っていうか何で誘拐ムードなの!?


「黒木さんはそう言いましたがよく考えてみると学校でやれば済むことでした♥楽しみですね♥黒木さんにもそっちへ向かってくださいっとお伝えておきますね♥」


クリスちゃんもクリスちゃんですが今日のゆりちゃんもすっごく楽しそう!!


でも最近のゆりちゃんって本当に変わったかも…つい最近までは私の周りに決して誰一人も近づかせない感じでいつもびりびりっとしていたんですが最近はクリスちゃんやゆうなさんとも仲良くしているんです。やっぱりこの前のことで自分なりに何らかの成長を成し遂げたんでしょうか。理由はなんだろうと友達の成長は祝福するべきのものですがなんだか私だけのゆりちゃんがちょっと遠くなっちゃった感じでちょっぴり寂しい気持ちになっちゃいますね。えへへ…


「はい、みもりちゃん♥これ、新しいお薬です♥前のものと比べて持続時間は短いですが効果はほぼ3倍くらいです♥これなら確実に()()できますよね?」


って何をまたその危ないものを出しちゃうの!?っていうかそんなの学校に持ってくるなって!!


ど…どうしましょう…!ゆりちゃん、完全にやる気モードに入っちゃいました!それに加えてゆうなさんまで一緒になった世界一番の変態タッグになって…!先はちょっとゆりちゃんなら大丈夫かなっと思っちゃったんですがやっぱり無理ですよ、こんなの!!


そ…そうだ!先クリスちゃんはこの夢の主導権は私にいるって言いました!もし私の思っている通り動かないと絶対私とできないって…!いくらゆりちゃんだってこれに従わなければならないここだけの規則というのを自分の目で確かめたからこれをうまく使ったらここから逃れるかも知れません!って私にやらないって選択肢はないんですか!?


「わ…私もゆりちゃんとやりたい気持ちは山々だけで…」

「本当ですか!?」


ゆりちゃん、すっごく嬉しそう…!


「でも私…どうしても授業前に先輩を見つけたいんだ…でもこれって先クリスちゃんが言ったルールを破ることになっちゃうよね?ど…どうすればいいかな…」


引っかかりますように…引っかかりますように…!


「な…なら今は少し難しそうですね…とても残念ですが…」


引っかかりました!!


がっかりしてせいで耳と尻尾が垂れ下がってしまうゆりちゃんは少し気の毒ですがやっぱり無理なことは無理なんです…!心の準備やムードなどもできてないし!

でもなんとか今この場から離れることはできたようですね!さすがにゆりちゃんだってこのルールがあればむやみに襲ったりする過ちは犯さないでしょう!こんな感じなら夢が覚めるまでなんとか耐えられるかも…!


「じゃあ、一緒に探しに行きましょうか。」


……はい?


「それがいいかも。一緒に探すのが効率もいいし。」


何をいい考えって言っているんですか、ゆうなさん!?


「で…でもゆりちゃんも、ゆうなさんも用事があるんですからそろそろ行ったほうが…!」

「そんなこと、みもりちゃんが気にすることではありませんからお気になさらなくてもいいです♥」


何でだよ!?


「みもりちゃんが自分の口で私とやりたいって言ってくれたのにそれ以外はもうどうでもいいです♥早めた方がいいですね♥先輩を見つけたら授業前に速やかにやっつけましょう♥」


し…しまった…!まさかこの場から離れるために今言ったのが足を引っ張るとは…!何でそんな余計なことまで言っちゃったの私!!これは完全に自縄自縛じゃない!!私のバカバカバカ!!


「楽しみですね、このお薬♥後でゆうなさんにも分けてあげますね♥」

「本当?ありがとう~じゃあ、私はどんな可愛子ちゃんに試してみようかな♥」


なんかすごく怪しい取引をしているんですよ、この二人!?


どうしましょう…!既についていく気満々です…!このままこのメンツで先輩を見つけてしまったら私はその場で即…!


「あ!モリモリいた!」


また合っちゃいました。

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