救済され忘れた男は異世界に飛ばされる
「・・・ここは・・・俺は・・・?」
何もわからない。何をしていたのかも分からない,私は誰だ???
そうだ、確かVRMMOに潜って・・・友人と遊び・・・そして・・・そして?
俺の名前は奈倉静で・・・
とりあえず目を開くと目の前にあるのは鮮やかな黄色の玉と,うごめく触手
そして,俺はその黄色の玉から持ち上げられ引き離されて、こう言われる。
「ようこそ、統べる世界・・・死の世界へ。」
自分は今とても複雑な気持ちで埋め尽くされていた
なぜこの玉はしゃべっているんだ?
なぜこんなものがここにいるんだ?
ここはどこだ?何が起きたんだ?
「ようこそ,死者よ,我が名はアルファ、時の神にして統べる神。新たなる純粋を世界へ送るものです。」
「さて、まず君に質問と説明をしなくてはならないね。・・・まず,君は死にました。
地震で肉体がつぶれてあなたは死んでいます,で、ここは死んだものが集まる死の世界。
死んだらここに来て、忘却の神と救済の神の洗礼を受け,生まれ変わるわけ。」
「つまり私は死んだのでこれから洗礼を受けて生まれ変わるんですね」
「いいえ?、君は忘却も洗礼も受けていないので生まれ変われはしないよ。」
「えっ」
「君は忘却と救済から忘れられており,ここまで落ちてきたんだ。」
えっ・・・俺忘れられたの?
「そこで今から私は君を異世界に転移させ、君にはそこで暮らしてもらうことになる。」
異世界?えっ?俺一人暮らしするの?
「で・・・今から君が生きてもらうのは魔力の世界・・・エストール,完全に異世界だが、
言語はこちらのほうで知識を送りこむことで異世界語を日本語に自動変換させるので問題はないと思う」
「言語も変換できるんですか」
「じゃあ、いってらっしゃい」
「えっ」
唐突に魔法の詠唱みたいなのを唱えられていってらっしゃいは間違いなく転移されるやつだ、
「ちょっと待ってくださいまだそこがどんな所かすらわかんないんですけど!?」
「言語サポートしてあげてるからそこらへんは自分で!」
「!?!?!?」
ちょっと待てまだ何も分からんし何があるのか分からないまま飛ばされるのは勘弁!
「異世界でがんばれ!「ワールドトランション」!!」
そして白い光が部屋を包みこみ・・・!
・・・来たのは一面の砂、砂漠でした。
「・・・ここどこ?」