表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
リバイバルゲーム  作者: ヒロ
18/31

第18話 2度目の世界

風が吹いている。見上げると空には雲があり、遠くに鳥が数羽飛んでいる。

周囲を見渡せば山々があり、木々もある。

一度見た景色。

「やっぱりゲームの振り出しに戻されたんだ…。ということは…?」

俺が独り言を言いながら振り返ると…

「あなた…ここで何をしているの?見かけない顔だけど…」

やっぱりだ、サリアだ。それにセリフも一度会った時と全く一緒。マニュアル化された彼女のセリフに、俺は今自分がいるのがゲームの世界であるということを痛感させられた。

俺はとりあえず反応してみる。

「ああ〜えっと〜君はサリアだよね?俺のこと知ってる?」

「知ってるわけないじゃない!それにどうして私の名前を知ってるの?怖い…。」

それもそうか。だがもう一度自己紹介をして家庭事情を解決して…って同じことをやる気にはなれない。何しろ俺は面倒くさがり。現実世界にいた時もろくに学校の宿題をやったことはない。

俺はサリアの腕を掴んで言った。

「俺は山本賢治。お前の親友になるはずだった男だ。俺はお前と一緒に魔王を倒さなければならない。一緒に来てくれないか?」

直球だった。彼女は戸惑っている。

「え…そんなこと急に言われても…。魔王を倒す?私が?あなたと?ちょっと何言ってるのか全然わからないわ。」

まあ無理もない。しかし時間がない。ここはひとつ強引にでも…!

「なあサリア頼む!協力してくれ!!」

俺はサリアの腕を掴んだまま肩に寄せた。

すると彼女は予想しなかった行動に出た。

「きゃあああああああああ!!!!不審者!!!触らないで!!!!」

悲鳴をあげたのだ。これはまずい!こんなだだっ広い野原で叫ばれちゃ、近くの街の人達に聞こえちまう!!

「ちょ、静かにしろって!街の人が来ちゃうだろ!」

「「おい、サリアのそばにいる男、怪しいぞ!誰だ!!!」」

「「サリアから離れろ!!」」

案の定だ…!街の人達がもう来やがった!こんなつもりじゃなかったのに…。どうすりゃいいんだ…!!

「サリア!と、とりあえず付いて来い!」

「「ああっ!あの男、サリアをどこかに連れて行く気だ!奴を射殺せ!!」」

「「お、おう!任せとけ!」」

俺は彼らの言葉を聞いてぞっとした。

「射殺す…?」

するとその瞬間目にも留まらぬ速さで弓矢の矢が放たれ、俺の身体に命中した。かと思ったのだが…。

「うっ!!ゲホゲホ…」

嫌な予感がした。俺はゆっくりサリアの方を見た。

俺の目の前でサリアがゆっくり倒れこむ。

「サリア!!!!!」

「「おいお前どこ狙ってんだ。サリアを射ってどうする!?!?」」

「「やべっ!サリアが…」」

サリアは俺に目を合わせないまま、息を引き取った。

「おんのれえええ街人共!!!!!!!」

俺は弓矢を放った街人達の方へ向かって全速力で駆け出した。腹が煮え繰り返る程の怒り。流れ弾でサリアが死ぬなど許されない!許されない!許さない!!

「「お、おいあの男俺たちの方へ向かって来るぞ!ここから逃げよう!」」

「「いや、待て。サリアを射殺しちまった以上、ここで街へ逃げ帰ったところで処刑は免れない。なんならあの男も殺そう。」」

「あいつらぶっ殺す!!!!!」

しかし走っていた足に急に力が入らなくなった。

「「命中♪」」

「「やったぜ。」」

「(んな!!!)」

続けて2発、俺の身体を矢が突き刺す。

「ああ、あああああ、あああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」


俺は完全に力を失った。

そして再び俺の視界は真っ暗になった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ