表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王を倒したらクリアだと思ってました  作者: アトアル
一章 魔剣があれば楽が出来ると思ってました
13/35

その時やったらしいこと

 ガシャンガシャンと鳴る音に合わせて、ガタガタと上下に揺れる。

 掴まるところもない、狭い空間。中にいるだけでも大変で、気を抜くと頭を打ちそうになる。

「お、思ったより、大変、ね、これ!」

「えっとー、ハヅキー? 気を付けてねー。うっかりー、頭でも打って気絶なんてなるとー、めんどいからー」

「うう何で私がこんな事に……!?」


 それはもちろん、ガイアのせいだった。


 あいつは言った。

『騎士にばれるのはまずいし、スフィアも見られるわけにはいかない。ので、スフィアの能力で全身を覆う鎧を作って変装する。スフィアの形状もだ。そうして、通りすがりの漆黒の騎士みたいな感じで彼らを救助する』

 まあ悪くはないと思ったわよ。全身真っ黒はちょっと、ていうか、かなり、不審じゃないかとも思ったけど。すでに追われてる身だし、見つかるよりは良さそうだしね。

 でもよ、さっき確認してたじゃない。今の体力じゃ意識失うだけだって。

 ……いえ、確かにもう一つ確認していたけれど。


『一応聞くけどさ。……鎧作っただけで体力尽きて気を失うよね?』

『だろうな。そこでスフィアの出番という訳だ。お前に俺の体を無理矢理操作してもらって、あの狼共を倒してもらう。出来るよな?』

『何であんたは毎度そう頭おかしい方法しか思いつかないわけ!?』

『……自分から意識渡してくるのもー、初めての経験だねー……まあ、出来るよー? 魔力どれだけ吸うかー、ちょっと分からないけどー』

『…………死なない内に決着つけてくれ』


 生み出されて、出会ってたった数日だけど、こいつの頭のおかしさは十分過ぎるくらいに身に染みた。こいつ、ホントに頭がどうかしてる。

 自分で自分の意識ぶっ飛ばした上に、生命力吸われ続けて、命の危険まである方法なんて、何でさらっとやろうと言い出せるのか。


 しかも、今回はそれだけじゃなかった。


『はっは、なぁに安心しろハヅキ。ちゃんと言っただろ、今回はなんとお前にも仕事がある……!』

『この流れで何をどう安心するのよ!? 絶対おかしい事させる気でしょ!?』

『いやな、狼は普通に倒せると思うんだが、倒した後、絶対俺が限界だし? すぐさま解除してもらわないと死ぬ気がするんだが、騎士が邪魔だし。それと、意識ない俺を助けてもらわなきゃいけないから、馬車に乗せてもらえるようにも頼まなきゃいけない。が、俺は当然、話せやしないと』

『……まあ、言い分は理解できるわね。……それで、私には後ろから着いていって、戦闘後にうまく話をしろって事?』

『いや、お前も王城で見られてるじゃん? 妖精なんて珍しい存在、下手すると俺より目立つんじゃね? と言う訳でだ、お前には、その黒騎士さんになってもらいたい。』

『……は?』

『頭にでも入ってもらって、この鎧を着た人っぽい感じでしゃべってくれ。そしてうまく騎士を遠ざけて俺たちだけ馬車に乗れるように話を持っていってくれ……!』

『いや!? 無理無理無理!? 出来る訳ないでしょそんなの!?』

『お前が出来なければ、後はもう、この、スフィアしかしゃべれる奴が残らないんだぞ……!?』

『……え? あー……いやでも!?』

『そう言う訳で後は任せた……! なに、ヴェアヴァルフの事を城に報告しろとか俺は命の恩人だとか振りかざせば何とかなるさ! さあやるぞスフィアぁあー!』

『ちょっと待ちなさ、ちょっとぉぉぉー!?』


 ……そうして、あいつは体が黒い鎧で包まれたのと同時に、意識を失った。意識の失い逃げとか……アホね……


「おー、こんな風な使い方もー、あるんだねー」

 ガシャガシャと、手を振ってみたり、動き回る鎧。一応はガイアが中に入ってるけど、実際に鎧を動かしてるのは手の中の剣だと知っているからか、大分不気味な光景に思った。


「そして、どういうデザインよ……」

 真っ黒の鎧。色は、スフィアの能力の関係でしょうがないとして、その形。

 王都と、さっきまでいた祠で、この国の騎士は何回か見ている。ガイアは黒騎士、何て言っていたが、彼らと比べると、あまり騎士という感じには見えない。

 まずその細さ。王国の騎士達は、体格もガッチリとして、大きめのというか、太めの鎧を着ている感じがした。元の体格の差かもしれないけれど。

 それに比べ、ガイアの鎧は、体に密着して、非常にピッチリとしたものだ。手足や、胴が細い。高い背丈もあって、ノッポな感じが際だっている。

 ……あれ、そうだ、身長が高い。普段のガイアよりも頭一個くらい大きくなっている気がする。あ、変装って言ったものね。体格を誤魔化すためかしら。足とか、結構上げ底してそうね。

 スフィアも、あの目立つ半分こな形から、普通のロングソードみたいな形になっていた。……でも結局、真っ黒で結構おどろおどろしい。魔剣なイメージは変わってないんじゃ……

 というか、全身真っ黒の長身って、それだけでかなり不審者よこれ……本当に、大丈夫かしら……ガイア、その辺感覚が鈍い節があるし……


「それじゃー、あまりもたもたしてるとー、マスタぁー死ぬしー、そろそろー、急ごー?」

「あ、ああうん、そうね……えっと……」

 兜を見る。流線型のなだらかな頭部。目の辺りに、細いスリットがあるが、えっと、この中にはいるのよね? どうすればいいのかしら……


「うんしょー、さあー」

 掛け声と共に、スリットの部分がぐにゃりと開いた。

 開いた兜の中には、意識を失ったガイアの頭が、やや首に埋まってる姿が見えた。

 ……え、あそこに入るの……?

 どうも、鎧の身長を伸ばした関係で、中身は若干、鎧の見た目とズレてるらしい。いいのかそれで、動けるのだろうか。

 おかげで兜の中にスペースはあるが……いや、迷ってる時間はないんだった。ガイアが失っているものが、意識じゃなくて命に変わる前に急がないと……!


 兜の中に滑りこみ、ガイアの頭の上に座らせてもらうことにした。

 閉じる兜。

 ……なんだか食べられているみたいで、すごくイヤな感じだった。






 ガイアのアホな所行を思い返してイヤな気分になっている間に、狼……ヴェアヴァルフの集団が見えてきた。


「馬車が壊されて走れなくなっちゃったらガイアがまずいし、さっさと助けないとね……」

「じゃー、いくよー」

「え? ってぅきゃぁあああ!?」

 スフィアがそう言った瞬間、体にすごい圧が掛かった。

 跳んだと、そう気が付いたのは、スリットから地面の遠さが見えたから。


 ……この鎧の中じゃ、振り回されたら何してるのか分かんないー!


 頭の向いてる角度も悪く、足下がよく見えない。それもそうか、スフィアは別に兜に目があるわけじゃないんだから、目線が向かないんだ。あれ? じゃあスフィアってどこで見てるんだろう? やっぱりあの剣に付いてる宝石なんだろうか。

 よく見えない視界。だが、確実に、狼の方に迫っているというのは感じられて――っていうかこれ目の前、いや真下――!?


 ズダン! と落下の衝撃に揺られる。衝撃の来るギリギリで、羽も使って踏ん張り、何とか堪えた。

 だが、落下で下を向いた兜。その狭いスリットいっぱいに、ミンチになったヴェアヴァルフの姿が飛び込んできた。

(ふぎゃぁぁぁああー!?)

「――――――」

 思わず漏れそうになった叫びを、必死で押し止める。

 スフィアが体を起こしたのだろう。持ち上がる視線。見える景色が変わったことで、何とか心を落ち着ける。


(ハヅキ、ハヅキー、何か言ってー、こいつ等ー、下がらせてー? 邪魔ー)


 そこへ、スフィアが小声で話しかけてきた。どうやって、いや、どこからしゃべってるんだろう。しっかり自分にだけ聞こえるような声だった。ていうかちょっと待って、落ち着けない、色々限界だからー!?


「(え、ええと、何だっけ。ええとええと、鎧の人っぽいしゃべり方ー……? ええっとー……!)下がってな(なさいじゃ駄目じゃん!? ええと……!)下がっていろ」

 しどろもどろだったが、なるべく低い声を意識して、何とか言えた。


 ほっと一息つく……が、それも束の間。すぐさまスフィアが動き出し、揺れる鎧の中で、必死に体を支える事になった。


(ひぁ! うぇ、きゃっ! ちょっ、ぎゃぁぁぁ!? ぬぁ! にゃぁぁぁぁぁあああ!?)


 狭いスリットの外、目まぐるしく動く世界。それに合わせて襲いかかる衝撃と剣戟の音。流石は魔剣と呼ばれ恐れられたディス・フィア。ガイアの体でこんなに強く戦えるなんて。そのせいで、一息踏み込んだだけで、凄まじい慣性に襲われる。耳元で剣が何かを弾く音がする。見えない、分からない、すごく怖い。少し悲鳴が漏れた気もするけど、戦闘の音にかき消されて聞こえない筈だし大丈夫。いや、私が大丈夫じゃない。


 ふと、衝撃が止んだので、どうなったのかと、スリットの外を覗く。なんと、周り全部にヴェアヴァルフ。囲まれていた。

(ちょ、ちょっと!? ヤバげだけど大丈夫なの!?)

(うんー? 面倒だからー、まとめてーぶわーって)

(え、ちょっと何を)

(剣をー、一瞬伸ばしてー、ずばー?)

 何となく分かる、ふわっとした説明。

 広範囲の薙ぎ払い。言葉以上に物騒な事をするのは目に見えていた。下から「……ぅ、ぅう……」とか聞こえたような、より多く体力を吸われたのか。間違いなく、大技を打つ気だ。

 そこで気になったのは、ヴェアヴァルフに囲まれた私達を助けようと動き始めた騎士達の姿。


(騎士達まで巻き込まないわよね?)

(……ほえ?)


「危なーい!? (あ、ええと口調とか警告とかえっとぉ……もぉいいや!?)来るなー!?」


 何で? 人族巻き込んで何か悪いの? そう言わんばかりに、騎士達のことなど、どうでもよさそうに答えたスフィアの返事。

 とっさに叫ぶ。

 次の瞬間。


 一閃。世界が黒で分断された。






 その威力とか、目の前の、元狼達の凄惨な現場とか、これで騎士もぶった斬る気だったのかこいつとか、色々押し寄せて……脳が限界に達した。


 ……もうどうでもいいやー……



(ハヅキー……? 後はー、よく分かんないしー、任せるねー?)


 その声にハッと我に返る。

 目の前には騎士達。そうだ、私のしなきゃいけないことはここからだった……!?

「(と、とにかくええと、何か話しかけないとえーっと)怪我は?」

 その場にいたのは、騎士5人と、フローネちゃんのお父さん、だと思われる、普通の男の人の、6人。みんな怪我はないようだ。よかったー。ガイアじゃないけど、フローネちゃんの泣くとことかイヤだもんね。


「失礼ですが……あなたは一体……?」

「(うぐ。そりゃあ、聞くよね。どっからどうみても怪しいもんね。でもどうしよう、答えられる訳もないし……お、恩人にそんな深くツッコまないよね!?)ただの通りすがり、だ」

 あまりの下手くそなはぐらかしに、思わず言葉が詰まってしまった。表情も何も出ない兜の中でよかった。動揺も何も伝わらないから。くぐもって、声の震えも伝わりにくいと思う。体はスフィアが動かすし。本当に助かった。


「そうですか……いえ、出過ぎたことを聞きました。申し訳ありません」

 幸い、思惑通り深くは追求してこなかった。こんな怪しい黒鎧に、この礼儀正しい接し方。なかなか立派な騎士様のようだ。

 これなら、こちらの話もちゃんと聞いてくれそうだ。でも、何て言えば……そういえば、ガイアが何か言っていたかしら。


「(ええと、口調、口調でボロが出ないように……)あいつ等は、危険だ。王都に、知らせるべき」

 気にし過ぎて、少し片言になってしまった。

 でも、騎士達はちゃんと聞き入れてくれた。これは、このまま王都に帰ってくれるのかな。


「(う、うまく帰る方向に誘導を……!)じゃあ、あなた方は、このまま王都へ?」

「いえ、こちらの馬車の持ち主の方はグルフディアに向かう途中でして、我々は同乗していただけですので、ここから歩いて引き返すことにします」


 あ、このままって言ったらそうね、馬車ごと引き返すって話になるわよね。フローネちゃんのお父さんの馬車だって知らなかったら、騎士達が用意した馬車に見えるものね。でも良かった。一番良い流れよね? 自分達から、馬車と別れて帰ってくれるって言ってくれたわ……!

 なんて、浮かれていたのに。肝心の馬車の持ち主……フローネちゃんのお父さんが、引き返して騎士を送ると言い出した。


「(ま、まずいそれは駄目!? 何とかして止めないと……!?)それは困る」


 え、ええと、とりあえず引き留めたけど、どうしよう……そ、そうだ、ガイアが言っていたもう一つのアドバイス……!

「訳あって、私をグルフディアに運んでもらいたいの、だ。馬車には、このままグルフディアに向かってもらえないか」


 恩で押し切る作戦……! 強引な方法だし、成功するかの不安が出て、素の口調でしゃべりかけた。危ない。

 反応も……ハッキリと断られもしないし、受けてくれそうな雰囲気もある。けど、やっぱり……ちょっと不審がられてる、わよねぇ……

 騎士達も、少し怪しさを感じたのか、数名を残して馬車に乗せたいと言ってきた。これは、私達からの護衛、よね……

 こっちは一人でも騎士に残られるとまずいの……!? 


「(何とかして帰ってもらわなきゃ……!?)しかし、また先ほどの狼に襲われては、まずいのでは? ここは、五人で、向かうべきだ」


 何とか、諦めてみんなで帰ってくれないかと言葉を重ねる。だが、重ねれば重ねるだけ、態度の不審さが表れる結果になってしまった。


「まるで……我々がついていくと困ることがあるような態度ですね?」

「(ひ、ひぃいいー!? ど、どうにも出来なかったー!? どどどどうしよう……!?)」

 焦るパニクる動揺する思考が空回る。頭の中はもう真っ白だった。

 ぐるぐると回る目。

 ――誰か助けてと、思考を投げ出した時、それは起きた。


「我々の命を救ってくれた貴方を変に疑いたくはないのですが……それでも貴方は怪しすぎる。貴方は何――グガッ!?

 揺れる視界。体が――鎧の、体が動き出して、

「は、はぁ!?」

 思わず叫んでいた。

 鎧、スフィアが勝手に、目の前の騎士をノックアウトした。

 止める間もなく、鎧は更なる追撃に移る。


(え、ちょ、え、ぇぇえええええ!? ななな何してんのあんた!?)

 瞬く間に二人の騎士を追加で沈めたスフィア。

 彼女は言う。その声は、怠そうにも、冷たくも感じる、響きで。


(流石にー、そろそろ、マスタぁーもー、命削れるしー? もうボコせばー、早いー? それにー、話長いー)

(いやいやいやいやいやいや)

(全部ボコればー、文句もー、出ないー? むしろー、ずっと黙らせるー……?)

 思い出すのは、意識を失う直前、交渉は私がやらねば、スフィアしかいないと叫ばれた時。一瞬見せた、ガイアの真剣な表情。


 ……ああ、そりゃあ、この子に交渉を任せようとは、思わないわよね……

 かなり軽い態度だったのが、あの一瞬だけマジだった。一応、本気で私に任せてくれたのだと思うと、何とかしなきゃと、少し思えた。いや、ただの丸投げだけど。でも、他に人がいないのも、その通りだ。私が何とかしないと取り返しがつかないことになる――!?


(と、とにかくちょっと待って……何とかするから、動き合わせて……!)

(そー? 急いでねー?)

 とにかく考えてる暇はそうない。スフィアが場を沈黙させる前に、何とかしないといけない。


「(と、とにかくこの場を利用するしかない……もうこうなってしまったら、脅迫して乗せてもらうしか……! 後は、この騎士達……お、置いていくわけにもいかないし……何とかうまく、そ、そうだ)貴方達は、そいつ等を連れて帰らせるために残した」

 そういうことにした。

「全員で、こんな所に倒れ伏したくなかったら、さっさとそいつ等を担いで帰れ。血の臭いに釣られた、他の獣に襲われる前に、な」

 ……あれ? 思ったよりノリノリで悪役が出来てるような……い、いや、余計な事を考えてる場合じゃなかった。

「そして貴方、申し訳ないが、同じ目に遭いたくなかったら、さっさと馬車を出せ」

 もう自棄になって完全に悪党で押し切る。その甲斐あってか、とにかく、馬車には乗れた。


 走り出す馬車。遠ざかっていく騎士の姿。

 何とか……乗り切った?


 そこで、バタン、という音と一緒に、顔面を打った。

 鎧……ガイアが倒れたのだ。スフィアが能力を解除したのだろう。兜の中で避けようもなく、バウンドした。

 いや、先に言って? 鼻が痛い……!

 消えていく黒鎧。兜も消え、久々に感じる、明るい世界が目に飛び込む。

 その広がった視界の先。音に反応したのだろう。御者台からこちらを覗く、フローネちゃんのお父さん。そのキョトンとした、驚いた目。


 目があった。


 手前、倒れる普通の少年。右手には変な剣。そして妖精の私。

 黒鎧は消え失せ、残ったのがコレ。さぞや混乱するでしょう。


 …………えっとぉー……

 交渉は、私の仕事、なんだっけ……



「じ、事情は後で、この人がですね、起きてからちゃんと説明してくれるので、今は黙って助けてください――!」


 泣き落とした。













 グルフディア、引き続き宿屋の一室。

「……とー、言う感じだったんだけどー……」

 事情を説明してくれとやってきたフローネちゃんのお父さん。

 気を失っていて、事情がさっぱりな俺が、逆に話を聞いた。そして、

「十分、ちょっと十分だけでいいので時間をいただけませんか……!? ちょっと、ちょっとだけこいつ等と話しをさせてもらいたい……!」

 そう言って部屋を出てもらい、ハヅキとスフィアだけ残った部屋で、二人から聞いた、事件のあらましが異常だった。間違った。以上だった。いや、間違ってない……?




 俺は、変わらず頭を抱えていた。




 何でこないなってもうたんや――!?

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ