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詩*見つめて*

灰散る部屋

作者: a i o

知ろうとはしなかった問いかけ

光は隙間から零れているのに

開けようとしなかったカーテン

見えない緑の風が窓を叩く


後悔を付け足した問いかけ

読みかけの本の栞は続きを促しているのに

捲ろうとはしなかったページ

聞こえない物語が玄関を過ぎる


白い灰は

狭い部屋に音もなく降り積もり



(あの時、

聞いてしまえばよかったのかもしれない何も言わなければよかったのかもしれない間違いのない道などないと知ってはいても感じてしまえば落ちてしまえば出られなくなる怖い深い暗い場所へこの部屋は続いている)



友よ

私は優しくはなれませんでした

正直ではいられませんでした

誠実ではありませんでした、


はらはらとはらはらとは

泣くこともできずに

通り過ぎて行く気配の傍ら

告げたかったのでしょうか

継げたかったのでしょうか


はらはらとははらはらとは

消えることもできずに

私の

髪先に

睫毛に

肩に

白い灰は音もなく降り積もり


踏みしめればやわらかく

私の足跡が浅く沈むばかり











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