こんにちは、個人経営のお悩み相談室をしています。
こんにちは、個人経営のお悩み相談室を取り行っています、海藤涼子と申します。
お悩み相談室はマンションの一室で運営しており、私が社長兼従業員と言う形になっています。
何故このような事業を興したかと言うと、荒廃するストレス社会の現代においてこのような役割を
担う人間が必要なのではないかと愚考した次第です。
正直な所、余り収益の方は上がっていませんが、徐々に口コミで評判が広がるようになりました。
そういえば、最初に相談にいらした方はこのような方だったと私は思い浮かべました。
その方は、まだに20代前半の女性でした。
「私の卓君が、可愛過ぎて辛いの。あ、卓君は私の子供なんだけどね。この子ったら、食べるのがへたくそでヨーグルトをこぼしちゃったの。そうしたら泣いちゃったんだけど、その姿も可愛くてどうしようもないの。この気持ちわかるでしょう?」
「ええ、お子さんが可愛くて仕方ないんですね。」
「本当にそうなの。こんな話周りにしたら嫌がられるし、今まで自分の中に溜め込んでいて本当に辛かったの。」
それから彼女の息子自慢は、計3時間ほど続きました。
帰る際の女性の横顔は、晴々としていて良かったと思いました。
その他にもこのようなご相談がありました。
中年男性の方でしたが、随分思い悩んでいるようでした。
彼は、深くため息をつくとこう言いました。
「俺の嫁が画面から出てこないんです。」
嫁?
私は疑問に思ってしまいましたが、話を聞くうちに詳細が分かりました。
男性の嫁とは、いわゆるギャルゲーに出てくる女の子のことだったのです。
この人オタクなんだなと、私は察しました。
「彼女は本当に素晴らしい女性なんです。可愛らしくて、ちょっと意地っ張りな所があって、何より僕のことを愛してくれています。」
それから1時間ほど、そのキャラクターについて熱を入れて語られました。
その間、私は頷きに徹していました。
「例え、画面の中から出て来れなくてもそんなに情熱的な愛情を捧げることが出来る女性に出会えたのは奇跡的ですね。」
「本当にそうなんです。」
彼は力強く頷くと、例え彼女が画面から出て来れなくても愛し続けますと言って去って行きました。
ともあれ、彼の背中には迷いと言うものがなく良かったなと思いました。
今日は、専業主婦の方がいらしてくれました。
「実は悩んでいることがあって…。」
彼女はそういうと言葉に詰まりました。
「ゆっくりでいいんです。自分のペースでご自由にお話し下さい。」
そう言うと女性は覚悟を決めたかのように話し始めました。
「実は・・。夫が髪が薄くなってしまっているんです!」
成程、男性にとっては大層深刻な問題です。
「どんどん夫が落ち込んでいって、なんて慰めたらいいかわからないんです。終いには、この辛さはお前には分からないだろうと言われて口論になって…。」
旦那様が苦しんでらっしゃるのが辛いのでしょう。
彼女は深くため息をつきました。
「旦那様はナーバスになって貴方に当たってしまっているんでしょう。お二人でどこか気晴らしに旅行に行ったらいかがでしょう?」
考えてみますと言って女性は立ち去りました。
その1ヶ月後、髪の薄くなった旦那様を持つ奥さんは相談室に参りました。
彼女はこんがりと日焼けをしていました。
「思い切って、夫に有給を取らせてグアムに行って2人で思いっきり遊んだんです!そうしたらなんと、夫の髪が生えてきまして。彼はすごく喜んでいて、全部あなたのおかげです。」
それは私の力ではなく、それなりの期間グアムに簡単に行ける旦那様の財力のおかげだと思います。
それはともかく、彼女はリピーターとなって下さいました。
こんな感じで、私の個人経営はどうにか成り立っています。
今なら初回料無料のキャンペーン中なので良かったらいらしてみませんか。




