7. 秘密 2
7. 秘密 2
「私ね、オーラを見ることができるの」
「オーラを?」
「ええ。実はね、私たちは魔法使いの末裔なの」ジンはえ?っと小さく声を上げて目を見張った。
「ほら、ラヴァンがおまじないをする力があるでしょ?」
「え……ええ」
「あれもね、魔法使いの血統のせいなのよ」
「え?」
「やっぱり知らなかったのね。確かに、普通の人間にも似たような力を持っている人はいるけど、ほんの気休め程度で、あれほどはっきりとした治療力はないわ」
「え?そうなんですか……」
「私たちの家系は、隔世遺伝で魔法使いの能力を持った女の子が産まれるの。でもね、末裔といってもかなり前なので、魔力は残ってないんだけど……」
「…………」
あまりの突然の告白に、言葉もなくフローラをじっと見つめる。
「私の能力は、オーラが見えること。おまじないもラベンダーほどじゃないけど使えるのよ。それで、あなたがここに来たときに直ぐに分かったの。あなたが魔法使いだって」
「それじゃあ……、最初からご存知だったんですか?」
「もちろん。そうじゃなかったら、女所帯の我が家であなたを引き取ったりしないわ」
「あ……、そ、そうですね」
「あなたを見たときに、オーラの色が違うんで直ぐに分かったわ。子供の頃に一度だけ、あなたと同じ色のオーラを持つ人に会ったことがあってね。そのとき祖母が、ルードの里の魔法使いのことを教えてくれたの、そしてあの薬を飲むと、今みたいなことが起きるって事もね」
フローラは、ジンの顔を見て小さく笑う。
「ここの家もね、もともと魔法使いだったご先祖様が作った家らしいわ……。ほら、石造りの部分。あの部分は、魔法や波動が通りづらくなっているらしいわ」
あっとジンは小さく声を上げた。ここの家に来てあまり違和感を感じなかったのは、どこかルードの里の家と造りが似ていたからだ。 ルナが、「いいところに拾ってもらった」と言った意味も、このことが理由だったのだろう。
「でもね、ラベンダーはあなたが魔法使いだとは知らないわ」
「え?」
「そうね、オーラの見方を私が教えなかったから……かしら?」
「あの?」
「こんなところに住んでいれば、多くの人に会うこともないので、教える必要がなかったの。というか、教えたくなかったと言った方がいいかしら……」
「それは、先祖が魔法使いだということをラベンダーに知らせたくなかったということですか?」
「ええ……」
「なにかあったんですか?」
「そうね。……あなたには話しておいたほうがいいかもしれないわね」
そういうと、フローラはゆっくりと口を開き始めた。