終わり
あの後、私は塾に手短な報告を入れ、二度と塾には行きませんでした。
余った時間で、大好きな東野圭吾先生の小説や星新一先生の作品、そして、『ニーゴ』の楽曲を聴き、なんとか精神状態を保っていました。
『無職転生』や『モブサイコ100』、『犬王』等のアニメも、初見・視聴済み問わず観ました。
なんやかんやアニメ、ネット映画、テレビゲームは封じていたので、思いのほか楽しく見れた気がします。
エンターテイメントは娯楽の欲求を生み出すかもしれませんが、その一方で、人生を救う薬にもなるのです。
実際、あれほど心がどん底だった私が、今に至るまで回復を続けているのは、エンターテイメントのおかげでしょう。
さて、最後に今と皆さんの話をしましょう。
私は全志望校の受験・合否確認が終わった後、紆余曲折あり、色んな時間を経て、今はとある大学に通っています(非志望の大学です)。
一応、私のやりたいことができる学科です。
困難はよく起こりますが、ある程度は大学生をやれてると感じています。
本当に苦しい時間は多々ありましたが、どうにか今日まで生き伸びることができました。
様々な人とも出会いました。
最近、大学に行っていなくても、孫が10人いるパワフルな男性に出会い、こんな人生もあるんだなぁ、と驚いたことがあります。
ですが、後悔は来世がいくつあっても足りないくらいあります。
そして今は、大学に行くことがステータスの一つとなる厳しい時代です。
どんな人間であれ、学歴はどうやっても付き纏います。
受験で少しでも上の大学に行きたい、希望の大学に行きたいと思うのは、当然の心理です。
もちろん、長時間の講義やサークル活動、日々のレポートというように、予想以上に大学生活が忙しいのも事実です。
ですが、大学に進学すれば選択肢が増えたり、思いもよらない経験が得られます。
だから私は、最後に伝えたいのです。
私のようにこの世の地獄を味わいたくないのなら、絶対に私のような行動はとらないでください。
少しでも皆さんが「こういう奴にはならいでおこう……」と思ってくれたのでしたら、これ以上の幸福はありません。
どうか後悔のない受験をしてください。
これにて、私の話はおしまいです。
本当にご愛読ありがとうございました。
それでは。




