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JOE TEMPEST 「異世界転生して特殊能力を授かった男の物語」  作者: 三海怜


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第56話

核戦争後の荒廃したパラレルワールドでの本編『光と陰ー織りなす夢の形』のスピンオフとなります。

主人公ジョー・テンペストはその世界で生まれ育った18歳の男の子。

ふとしたきっかけで未知の体験をしていくことになる異世界転生の物語。


まるで導かれたかのように古びた不気味な館に引き込まれ妖精達と出会う。

その妖精達との共同生活を通して、打ちひしがれたジョーの心に徐々に変化があらわれるのであった。この旅の行き着く先はなんなのだろうか? 

ジョーにもわからず妖精達と一緒に望みを叶えていく・・・


特殊能力を授かったジョーはエルフと獣人達との冒険に出るのだった。


本編も宜しくお願い致します!

さてさて、やっとエンジェルの国に向かうことになったのだが、

ここらでエンジェルのことを説明しておこうと思う。


この世界で言うエンジェルとは、獣人、エルフやマーメイドと同様にかつての文明社会に実験で生み出された産物なのだ。遺伝子工学により、古代伝承の物語の実現に狂信的であった邪悪な科学者が地下室で生涯をかけて実験を繰り返し生み出した亜人なのだ。

ゲノム編集の新技術がバイオテクノロジーの世界に革命的な変化をもたらしたことにより、遺伝子の操作がより簡単に行えるようになったことにより人類の進化の流れを変えることに成功したのであった。

その遺伝子工学のノウハウを応用したのがこの世界なのである。


それもリアルな世界ではない。


『リアルな世界ではない』と言うことは・・・

これもある科学者集団である『アルファK』が、いわゆる仮想現実の社会としての異世界を電脳的に作り出そうと思い創り出した産物なのだ。


そもそも存在していた『汎用人工知能AGI』 は 人間の知能を超えた知能を持ち、ただ限界としてはすでに存在するプログラムを延々と改良し続けると言う範疇にとどまっていた。それが飛躍的に進歩することになったのだ。

彼らは、ついに『人口超知能 ASI』という自らの意思を持つクリエイティブなコンピュターの開発に成功し、つまり人工知能が人類を上回る能力を身につけてしまったのであった。これは人類が『人口超知能 ASI』に遅かれ早かれ統治されることを意味するのであった。


しかしながら、ただ彼らは、それを意図した訳ではなく、あくまでも仮想現実の社会を神の如くコントロールできるコンピューターとして開発を目指したのであった。とは言いつつも、仮にこのASIが彼らの手を離れて悪用されることになれば、それは人類社会の滅亡を意味することに気付いたのだった。


そこで、それを避けるべく、システム自体を秘密裏に隔離し運営の実験を始めたのである。

それがこの『ASIパラレルワールドαK(アルファケイ)』と言われるプロジェクトでありジョー達が存在する異世界なのだ。


何となくイメージはできたであろうか?


仮想現実の異世界であたかも実際の自然界と同様に繰り返される生と死。

そういった自然環境と生物の営みをコントロールする創造主の役割がASIなのである。

そして、その仮装世界の中で、特殊能力を兼ね備えた我々の世界の人物が現れると世界はどう変化するのか?を実験したものが、『バーチャルワールドインジェクションプロジェクト』V I プロジェクトと言われるものなのだ。

人間の自我を司る『魂 スピリット』とは一体どんなものなのか?を解明するプロジェクトなのである。


つまりジョーの場合は人間時代のスピリットが抽出保存されそれが核となり、ASIが神として君臨する仮想現実の異世界にて生まれ変わったことになるのだ。

ジョーが選ばれた理由としては、現実世界で長い経験があるものの能力を発揮することができなかった強い『無念』を抱えている素体であることと、外部からの刺激を素直に受けやすいキャラクターであるということであった。


現実世界の人類がVIプロジェクト内で神からのご加護としての特殊能力を、この場合は魔法という現実世界ではあり得ない能力を備えることができるとしたら、人類はどう変化しどういった行動をとるのか?という研究プロジェクトなのだ。

ジョー・テンペストの肉体の中に注入されたスピリットは病院で高齢のため自然死した健康体の日本人被験者であった。


さてさて、では話を進めていこう。

よって、このエンジェルと言われる種族も本当の天使ではない。

遺伝子工学により生み出された産物であり物語のように背中に大きな鳥状の羽があり、それで空を飛行できる能力を持っているのだ。武芸としては、空から攻撃ができることに最大のメリットがあるためアーチャーが主流である。それと魔法も付与されており光魔法の能力も備わっているのだ。彼らの特質の一部がまるでジョーの精霊ホワイトと似ているため、ホワイト曰く『私の偽物』と言っているのである。


一行は小さな港に着いた。

「これが港なのか? 全然船がないな!」とマリアとデルマも驚いている。

「多分、そうだろうとは思っていたよ。でも、あそこに小舟があるな?」

「4人乗れそうですね!?」

「でも、オールがないな・・・」

「では、私の風魔法で進みましょう!」とエリーゼが提案した。


小舟を波打ち際まで運ぶと4人は乗船し座った。

「では、行きますよ!皆さん、捕まってくださいね!」と言うと、

エリーゼは風魔法を使いホバークラフトのように小舟は進んで行ったのだった。









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