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JOE TEMPEST 「異世界転生して特殊能力を授かった男の物語」  作者: 三海怜


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55/59

第55話

核戦争後の荒廃したパラレルワールドでの本編『光と陰ー織りなす夢の形』のスピンオフとなります。

主人公ジョー・テンペストはその世界で生まれ育った18歳の男の子。

ふとしたきっかけで未知の体験をしていくことになる異世界転生の物語。


まるで導かれたかのように古びた不気味な館に引き込まれ妖精達と出会う。

その妖精達との共同生活を通して、打ちひしがれたジョーの心に徐々に変化があらわれるのであった。この旅の行き着く先はなんなのだろうか? 

ジョーにもわからず妖精達と一緒に望みを叶えていく・・・


特殊能力を授かったジョーはエルフと獣人達との冒険に出るのだった。


本編も宜しくお願い致します!

翌日、ジョー達はエンジェルの国へと旅立つことになったが、やはりアベルとエベルは里に残ることになった。

「私ら、エンジェルの国には興味ないから、姫達が戻ってきたらまた一緒に旅することにするよ!」


そして4人は獣人達の国を抜けて、ジョーの故郷と言ったらいいのか?彼の記憶がある場所エルムフォルドの街の入り口に着いた。

「なるほど、ここから獣人の国とエルフの国に分かれるのか!? そして、この先が自由都市なのだな?」とマリアが、ジョーに言うと、

「そうだ、俺とエリーゼはここで会ったんだ。この街は種族が混じっているけどマリアの国に少し似ていると思うよ。」

「そうか、楽しみだな!」


しばらく川に沿って歩いていくと大きなマーケットが見えてきた。

「なるほど!確かに似てるな! 綺麗な街じゃないか!? ほんとうだ! 獣人や人間もいるではないか!?」

「あまりいないがここでは人族と言っているんだ。以前はなんで人族がいるのか?違和感があったんだ。今だったらわかるんだが、きっとマリアの世界から昔々にあの異世界へのゲートをクグって来た末裔になるんだと思うよ。 そう、この街を更に北へ行くと小さな港があるんだ。そこからエンジェルの国がある島には行けるんだが・・・

この世界ではエンジェルはあまり歓迎されていないんだ。危険な種族としての認識が強くて『君子危に近寄らず!』って感じなのかな。」

「どういうことだ?」

「だから行ってくれる船を探すのが厄介なんだ。」


一行はエルムフォルドの露天が立ち並ぶマーケット見て回りながら、つまみ食いをして腹を満たした。

「なかなか面白い物が並んでるな! ゲルマニウムでは見たことがないまるで骨董品のような古いものばかりだな。」

「多分ゲルマニウムの方が進んでいるんだろう!?」

「まあ、そうとも言えるかも知れないが、過去を知らない者にとっては興味深い。これは何だ??」

と綺麗な石のネックレスをマリアが手に取って空に掲げている。

「あっ それは魔石だよ。」

「魔石?? それはどんな効果があるんだ?」

「これは赤い魔石だから炎の魔素からできていて、魔力がない者でも身につけると火の魔法が少し使えるようになるんだよ。」


「それは本当か?? ホシイ!! 私は魔法を使えるようになりたいんだ!!」と興奮している。

「ブラック、お金作れるか?」

「姫の頼みなら仕方ないな。はいよ!」

ジョーがここのお金をマリアに手渡した。

「おおー ありがとう!!」と興奮しながら買って、早速首に掛けたのだった。

「ジョー!後でこれの使い方を教えてくえ!」とまるでおもちゃを買ってもらった子供のようであっる。

それを見たジョーは、『子供っぽいところもあるんだな!ある意味可愛いかも!!』と思った。



そして一行はこの街を後にして海沿いに向かった。道程は緑の丘が連なっている。

「ここならやってみてもいいだろう!?」とまたもや子供のように強請っているのだ。

「わかったよ、マリア姫! じゃ、こうやって念じてみてくれ!」

ジョーはマリアの魔石を手に包んで祈るように格好で火を出して見せた。


「なるほど、やってみるぞ!」と言い、ジョーの真似をしてみたのだが変化がない・・・

「ダメだな…なぜだ??」

「まずは1番簡単な炎を出すから、頭の中で炎を強くイメージしてみて!」

「なるほど、こうか?」と言いながら強く念じているような表情になった。

すると、マリアの手の中から微かな炎が現れたのだった。

「おお、やったぞ!! 火だぞ! 火! できた〜!!」とものすごく感激している。


「それを何度も練習していけば、もっとすごい技が使えるようになるんだ。例えば、俺がよく使うファイアーボールぐらいは。」

「それは本当か?? 頑張って絶対できるようにしてみせるぞ!!」と物凄い勢いで張り切っている。

早速マリアは火魔法の練習を始めてしまったのだ。


やり出したら止まらない性格のため、3人は座ってマリアをじっと眺めていた。

最初はしょぼい炎の塊であったが、かれこれすでに数百回はやったであろうか!? 負けず嫌いのマリアは延々と続けていた。


そろそろ流石の3人も手持ち無沙汰になり、「マリアー そろそろ先に行こうよ〜!」とジョーが代表して声を掛けた。

「少し待て!! そろそろだ!! できそうなんだ!!」と最後の念を入れて放つと、

マリアが構えた両掌から炎の球が現れたのだった。

「ファイアーボール!!」と叫んで投げつけると、立派な火の玉が飛んで行ったのだった。

「やったぞー!!見たか? ジョー!」と大感激の表情だ。


「おっ すごいな!! できたじゃないか!! マリア、よくやった!!」と褒めている。

「このぐらいのファイアーボールが戦闘で出せれば、マリアも立派な魔術師だな!!」

「そうか!やったぞ! これからも練習して使えるようになるぞ!!」と気合が入っていた。


これでやっと4人は先に進めることになったのだった。







何と 次回は、驚くべき真実が明かされます。お楽しみに!

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