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JOE TEMPEST 「異世界転生して特殊能力を授かった男の物語」  作者: 三海怜


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第52話

核戦争後の荒廃したパラレルワールドでの本編『光と陰ー織りなす夢の形』のスピンオフとなります。

主人公ジョー・テンペストはその世界で生まれ育った18歳の男の子。

ふとしたきっかけで未知の体験をしていくことになる異世界転生の物語。


まるで導かれたかのように古びた不気味な館に引き込まれ妖精達と出会う。

その妖精達との共同生活を通して、打ちひしがれたジョーの心に徐々に変化があらわれるのであった。この旅の行き着く先はなんなのだろうか? 

ジョーにもわからず妖精達と一緒に望みを叶えていく・・・


特殊能力を授かったジョーはエルフと獣人達との冒険に出るのだった。


本編も宜しくお願い致します!

2人が洞窟内の通路を奥に進んでいくと、さらに大きな洞窟の空間があった。

当初予想をしたような鬼の街にあたるものはないようだ。

「エリーゼ!! これはすごいね!! ぜーんぶお宝じゃん!!」と感激の声を挙げた。

「すごいですね!! 金銀財宝の山ですね!!」とエリーゼも驚いている。


この洞窟内には何世紀にも渡って鬼たちが集めたこの世界のお宝が無造作に積み上げられているのだ。

ジョーとエリーゼは思わず物色し始めている。

金製や宝石の装飾品が所狭しと並ぶ宝の山の中に武器類もちらほら見えていた。


ジョーとエリーゼは何故か金目の物よりは武器に興味があるらしく剣をあさっていたところ、

「この剣 すごいなー!!」と言って、ジョーが剣を鞘から抜き眺めていた。

アサシンタイプのジョーとしては短めの軽いソードが欲しかったのだ。

すると、ブルーが「この剣はミスリル製のいい剣ですよ。魔剣の一種かと。」と教えてくれた。

ブラックも「そうだな、ブルーの言う通り強い魔力を感じるよ。これは貴重な剣だね。」とコメントしてくれたのだった。

「わかった、ブルー、ブラック! これもらっていくよ。後で使い方を教えてくれ!」と腰にさしたのだった。


また、同時にエリーゼも戦闘時に盾となる頑丈なシールドを探しており手に持って振り回していた。

「ジョー、見てください! このシールド頑丈そうですが、すっごく軽いんですよ!」

すると、またブルーが「あれも、あの剣と同種のミスリル製で防御の魔道具です。」と聞こえた。

「エリーゼ、それは魔道具らしいからきっと凄く守りに役に立つよ!もらっていこう!!」

「えっ そうなんですか!いーいですねー!! いいご褒美ですね。こんなものが欲しかったんですよ。」と感動のあまり満面の笑みを浮かべて喜んでいる。


そして、取り敢えず2人はその洞窟の先を覗いてみた。

すると、暗がりの中に泉があったのだった。をこには鬼がいるような気配はなかった。

「驚いたな!!こんな洞窟の中にこんなに綺麗な泉があるんだな!?」

「なんか不気味というか神聖というか並々ならぬ気を感じますね。鬼の洞窟の中にあるとは思えない静けさが・・・」


と、見入っているところに呪術師と鎧武士たちも入ってきたのだった。

「ジョー殿、これで鬼ヶ島を全て掌握できました! ありがとうございます!!ジョー殿たちにここの黒鬼達を撃破して頂かなければ我々は勝利することができませんでした。」と感謝しているようである。

「ここにある宝はマリアの国と君たちの国で山わけのようだから、マリアの師団長のデルマが来るまで手をつけないでいてくれ!」

「わかりました。お待ちするようにいたします。」

そうこう言っているうちにデルマが部下3名を伴って洞窟に現れた。


「デルマ、ここのお宝を半分もらう約束だからその管理をお願いしたいんだが…」

「わかりました、ジョー殿! 黒鬼討伐素晴らしいご活躍でしたね。マリア姫も喜んでいらっしゃいました。」

「ありがとう!デルマ達もありがとう!マリアは?」

「ツェッペリン号にいらっしゃいます。洞窟の外に出れば位置が確認できると思います。」

「わかった、じゃマリアのところに行くんであとは宜しく頼むよ。」


2人が外に出てみるとあたりは鬼達の死体が散財しており凄惨な光景が広がっていた。

鬼達の死体はそもそも人間であるが魔素を多く含むため、ある程度の時間が経過すると自然と消滅していくのである。

よって、そのまま無惨にも放置されている状態なのであった。


ちょうど洞窟の窪地から出ていくと正面に広がる焼け爛れた盆地にマリアのツェッペリン号とデルマのブラックオルカの2隻だけが低い位置で停泊していた。他の船体はまだ大事をとって空中を偵察旋回しているところだ。

ジョーとエリーゼはツェッペリン号に走って行くと10mの縄梯子が垂れており、デッキ上にマリアの姿が見えた。


マリアはすぐに2人に気付き、「おーい!ジョー!! エリーゼ!! 大丈夫か〜!!」と大きな声で呼びかけている。

「おー マリア!! 大丈夫だよー!! お宝はデルマにバトンタッチしたから。そっちにあがって行っていいかー?」

「よーし!上がってきてくれー!」


不慣れな縄梯子を上りデッキに到着すると、マリアがジョーとエリーゼを1人づつ固く抱きしめたのだった。

『驚いたな!いきなり姫のビッグハグとは! マリアの胸って柔らかいんだな〜』と感じた。

「マリア、そんなに喜んでくれなくても・・・」と顔を赤らめている。

エリーゼも、そのハグを受けて「そんなに心配してくれてたのですね!! ありがとうございます!」と涙ぐんでいた。もちろんアベル・エベルのハグアタックの追撃もあった。


「いやー心配したよー!! 洞窟内で黒鬼達と激闘していると聞いたから。ジョー達でも苦戦するのか!?と心配だったんだよ!」

「いやーあのビーストマスターが手こずっていたから、仕方なく2人で参戦したんだよ。黒鬼は再生力が半端なくってチャンスを作りながら首を切り落とさないとダメだったんだ。俺が魔法で援助しエリーゼの一撃のおかげでクリアできたよ!! それと船上からのアベルとエベルの射撃も素晴らしかったよ!! なあ、アベル・エベル!! ありがとう!!射撃を特訓した甲斐があったな!! だから黒鬼退治は俺は2体、アベル1体、エベルも1体、そしてエリーゼがなんと6体もクリアしたんだよ!! 凄くない!? 

そして・・・最後のでかい黒鬼のラスボス! こいつがチョーヤバかったわ!! ビーストマスターにゴーレム2体を作らせて、隙を突いてやっとエリーゼと俺でクリアできたってとこかな。俺たち2人だけだったらちょいとヤバかったかもな。」


マリアは「いやー! よかったよかった!! 黒鬼にやられて鬼になっちゃったかと思ったよー!!」と揶揄っていた。

「我々も活躍したぞ!!なあ、アベル・エベル!?」

「そうだよ!!ジョー!!キャノンボールを落としまくってさ、鬼達の6割はやっつけたんだよ!! あとの残りは陰陽師と鎧武士の軍隊がやってくれたんだ。」


「とにかく、連合軍大勝利ということでメデタシメデタシだよな!!」

「よし! あとはデルマに任せて一旦新都に戻ることにしよう!!サロンでゆっくり休みな!!」

と言って、新都に向けて出発したのだった。








    

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