第40話
核戦争後の荒廃したパラレルワールドでの本編『光と陰ー織りなす夢の形』のスピンオフとなります。
主人公ジョー・テンペストはその世界で生まれ育った18歳の男の子。
ふとしたきっかけで未知の体験をしていくことになる異世界転生の物語。
まるで導かれたかのように古びた不気味な館に引き込まれ妖精達と出会う。
その妖精達との共同生活を通して、打ちひしがれたジョーの心に徐々に変化があらわれるのであった。この旅の行き着く先はなんなのだろうか?
ジョーにもわからず妖精達と一緒に望みを叶えていく・・・
特殊能力を授かったジョーはエルフと獣人達との冒険に出るのだった。
本編も宜しくお願い致します!
すると、驚いたような表情でデルマが、「魔法攻撃ですか?」
「ダメか?」
「いえ、魔法が使えるのですか??」と驚いているようだ。
マリアが、「ああ、この国では魔法というものを見たことがないんだ。まあ、驚くのも無理はないな。私もジョーの魔法を見た時には驚いたからな。」
「あ、そうだったんだ!? 全然驚いている風ではなかったが・・・」
「では、皆さんには披露しておこうか!」と言うと
「カムアウト!」と叫ぶと、3精霊が姿を現した。
「では、このご婦人方をご紹介いたしましょう!
こちらが魔術師のブラック、こちらが武術専門のブルー 、そして浮いている方が空間移動ができるホワイト、光の矢も放てますよ〜 近衛兵の皆さんも是非よければ俺やエリーゼのようにブルーの剣術指南を受けてみてはいかがでしょうか?」と少し戯けてはいるが丁寧な説明をすると、
「ポゼッション!」と叫ぶんだ。
3精霊はジョーに憑依し、黒ずくめだったジョーがシルバーのプレートアーマーに変身した。
「エリーゼ、模擬戦頼む!」と言うと、2人はロングソードを抜いていきなり激闘が始まったのだった。
目を見張るような剣技である。それがひと段落すると、今度はジョーは宙に飛び上がった。
高さ50mまで浮き上がると、今度はマナーハウスの周囲を壊さない程度に無数のウォーターアローを放った。
また着地し、3精霊が分離した。
「まあ、ざっとこんな感じになるかな。」
近衛師団は呆気に取られ全員感服した表情であった。
マリアも「どうだ! こいつら素晴らしいだろ! それにジョーは召喚師でもあるから妖魔を召喚できるんだ。」
と我が事のように悦に行っている。
「今 テイムしているのは3体だけだが、まあ紹介しておこう。」というと、まずレイブンを出した。
騎士達がどんな魔獣が出て来るのか?と思っていたのだが、可愛いカラスが出てきたため拍子抜けしているようで笑顔がこぼれている。
「この可愛いカラスは実はスパイなんだ!敵陣を観察して俺に映像を送ってくれる実は頼りになるやつなんだ!」
「次は、モンスタースパイダーだが・・・ちょっと危ない。もっと下がってくれないか? 一瞬だけ出すことにするけど驚かないでくれよ。」
「オクタゴン!」
今や8mに成長した巨大グモが現れて一瞬で消えた。一同驚いている。
「このクモはこの次に出す魔獣を捕食するんだ。まあ、ボスキャラ的な存在だな。強靭な蜘蛛の糸を出すからそれで敵のトラップも張れるんだ。」
「では、最後になるが・・・ダークエルフの妖魔なのだが。彼女は美人であるとともに魔獣を従えているんだ。
いざという時にとても役にたつ一個師団だよ。まずはその彼女に登場してもらうことにする。
ビーストマスター!!」と叫んだ。
すると、朧げに人影が現れてきて黒鎧に身を包んだダークエルフが現れた。
「ビーストマスター、一瞬魔獣を少しだけ出してくれ!」と言うと、
ダークエルフの後方に10体の様々な魔獣が姿を現した。
「OK! ビーストマスター ありがとう!! ディスミス!!」と言うと一瞬で消え去ったのだった。
これを見ていた近衛師団は信じがたい表情で不動のままであったが、デルマが駆け寄り、
「ジョー殿、このビーストマスターはすごい!!我々と編成を組めれば無敵だな!」と感激しているようだ。
「なるほど!それも可能だと思う。俺がビーストマスターにそう命じれば、彼女を君たちの前に立てて進行して行きすり抜けた鬼を君たちが成敗するというフォーメーションになるな。ただ俺の魔力をかなり消費するからそう長くは使えんぞ。」
「いいですね! そのフォーメーション! 例えば、まずはレイブンで鬼達の動きを観察し二手に別れましょう!
我々がビーストマスターと連携して進軍していきます。ジョー殿達は予めモンスタースパイダーにトラップを張らせ鬼達を引っ掛け動きが止まったところでゼポニズムの鎧武士達とでそれを撃つという作戦が取れますね。」とデルマが感激している。
マリアが、「なるほど!! デルマ!それはいい案だな!!被害が最小で済みそうだ。」
ジョーも「そうだな!いい兵法だと思う。さすがマリアの騎士!!」と褒めている。
「では、デルマ達が上陸する際にはその作戦で行こう! 私らはまず最初にキャノンボールを鬼の軍隊に落とすことにするが、先ほどジョーが言っていた小型キャノンボールを弓矢につけるっていうのは使えるな!早速開発班に言って準備を進めよう。」とまとめた。
ジョーが「しかし、マリア、ただ単に長距離銃を売るだけであれば全然身を切る必要はないと思うのだが、なぜそこまでして全面的にゼポニズム皇国のために自己犠牲を払ってまで参戦するんだ?」と不思議に思い聞いたのだった。




