表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
JOE TEMPEST 「異世界転生して特殊能力を授かった男の物語」  作者: 三海怜


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

35/59

第35話

核戦争後の荒廃したパラレルワールドでの本編『光と陰ー織りなす夢の形』のスピンオフとなります。

主人公ジョー・テンペストはその世界で生まれ育った18歳の男の子。

ふとしたきっかけで未知の体験をしていくことになる異世界転生の物語。


まるで導かれたかのように古びた不気味な館に引き込まれ妖精達と出会う。

その妖精達との共同生活を通して、打ちひしがれたジョーの心に徐々に変化があらわれるのであった。この旅の行き着く先はなんなのだろうか? 

ジョーにもわからず妖精達と一緒に望みを叶えていく・・・


特殊能力を授かったジョーはエルフと獣人達との冒険に出るのだった。


本編も宜しくお願い致します!

一行はセシリアの水案内でゼポニズム皇国の海都に向かっていた。


ジョーとセシリアは前デッキに立ち進行方向を眺めていた。夜の曇り空のため星座の位置確認ができない状況なのだがセシリアはマーメイドの特性から方位がわかるらしいのだ。彼女はデッキから操舵室にいるマリアに方角を指示していた。


「そういえば、ジョー、あなたにお客様がいるの知ってました?」

「えっ お客様??」

「そのメインマストにとまっている闇ガラスです。 カラスの妖魔ですよ。鬼ヶ島からあそこにずっといますよ。」

「そうなんだ? 全然気が付かなかったよ。 どうしたらいいんだろう?」

「多分私たちに興味あるんでしょうね。闇ガラスは仲間にすれば色々と役立ちますよ。」

「どんな?」

「行けないところに行ってもらって視察とか、教育すればちょっとした攻撃も可能になります。」

「そうなんだね。じゃテイムしてみようかな? マストに登るからここはよろしくね!」


ジョーは縄梯子をゆっくりと登りメインマストに到達した。そしてマストに跨り少しづつ闇ガラスに近づいていった。やはり、セシリアが言うように逃げようとはしないようだ。

手が触れる位置までくるとジョーはカラスの頭の上に手を翳してカラスと繋がった。

『そうか、やっぱり俺たちの冒険に参加したいんだな!』

彼は難なくテイムし、大型のカラスのため『レイブン』と名付けたのだった。


その瞬間レイブンの視覚がジョーと繋がり感覚が共有できることがわかったのだ。

「セシリア! テイムできたよ。感覚が共有できるからスパイカラスとして役立ってくれるね!!教えてくれてありがとう!! 取り敢えず自由に飛ばしておくよ。」


そうこうしているうちに空が明るくなってきたため、2人は船頭のお役目を終えて船室に入ってきた。

マリアが、「ねえ、セシリア、海都では誰か知り合いはいるの?」

「はい、先ほど言った皇帝を支える左大臣でしたら私達の交易の窓口になってくれると思います。そこにご案内するつもりです。

右大臣は反対勢力の新都を構える将軍の臣下ですのでお気をつけください。」

「さすが!気がきくね!!いいね〜」

「まずはこのまま行けば昼前には海都港に入港できますよ。左大臣は私たちをきっと歓迎してくれると思います。」


「セシリア、ゼポニズムでは戦いになる可能性が高いから我々個々のスキルと言っておきたいと思うんだが、とみんなで朝食を食べながら、

まず、私は剣技のみだ。魔法は使えん。武器としてはこの船で実はこれは飛行船になるんだ。」

「と言いますと・・・空を飛ぶと言うことですか??」とかなりびっくりしているようだ。

「そうだ、そして上空から爆弾を投下できるんだ。すごいだろ!」

「ええ、今までそんな船は見たことがありません。」

「そして、我々が二手に別れることができるように、私には獣人のアベル・エベルについてもらおうと思っている。」

「私がアベル!私達は槍技が得意で少しだけど魔法も使えるの。私は火魔法、で、妹のエベルが水魔法が使えるよ。」


「で、次はジョーチームだが、エリーゼはご存じエルフだが、剣と弓技が素晴らしい主に風魔法使いだ。特にイバラの剣ではライトニングストライク(落雷)を落とせるんだ。つまりジョーの刀的存在なんだ。」

「そして、ジョーだが・・・本人はあまり言わないのだが、言っておいた方がいいだろ。実は精霊使いなんだ。」

「精霊ですか!? やっぱり、魔力を感じたのはそのスキルだったんですね!?」

「そうだね、言っておいた方がいいよね。わかったよ!では、紹介しましょう! カムアウト!!?」


3精霊が姿を現した。

「こちらがブラック、魔法使いウィザードだ。こっちがブルー、聖騎士パラディンだ。そしてホワイト、空間を司るエンジェルなんだが飛んだり、空間移動したりできる。いかがだろうか?」

「精霊さん、私はマーメイド族のセシリアです。私は水魔法と白魔法の治癒魔法がメインです。よろしくお願い致します。」


すると、いつものように代表して、ブラックが、「それに我々はジョーに憑依できるのだよ。」と言うと、

「と言われますと、あなた方のスキルをジョーが使えるってことですか?」

「そう言うことだ。我々は個々に動けるしジョーに個別に憑依することもできるんだ。」

「す 素晴らしいです!! どうりで並々ならぬ魔力を感じたわけですね。それで納得しました!」

ジョーも、「それと付け足しておくと、テイムした妖魔も召喚できるよ。さっきのレイブンを入れるとまだ3つだけどね。」


マリアが、「だから、戦術で言うならば、我々は1つか2つに分かれて戦い、それをセシリアが最後列で治癒して欲しいってことなんだよな。」とどうやらパーティーに勧誘しているようである。

エベルも、「治癒師がいるって安心だね!! セシリアよろしく頼むよ!!」とアベルと共に推している。


「あっ そろそろ 海都の港が見えてきますよ!」と話を変えた。

高い山が聳えた丘陵地に広がる湾が見えてきた。海都湾である。船舶が行き来する大きな港があり、その背後に段々と街が形成されているようだ。そしてその丘の中腹には絢爛豪華な帝の居城が見えている。

『これが海都か! まるで生前の日本のような雰囲気だな・・・中国なのか?日本なのか?細かくはわからないが、まあここのアジアみたいな場所になるんだろう。』とジョーは思った。

「すごいな!!これがゼポニズム皇国か!?」とマリアも感激しているようだ。


マリアの船は桟橋に接岸した。

そして「一旦、全員降りてこの街の散策といこう!」とマリアが誘導した。

セシリアの案内で、まずは食堂に入って昼食を取ることにしたのだが、

「皆さん、ここの名物なんですが、生の魚って食べられます?」

「まあ、食べたことはないが名物なら試してみよう!」とマリアが。

ということで、ジョーの生前でいうとまるで寿司屋に入っていった。


「はい、いらっしゃい! おう、セシリア様じゃないですか!!? お久しぶりです。」

「ああ、大将!ご無沙汰です!こちらは私のお友達なのです。」

「じゃー奥の座敷にどうぞ!」と奥の間に案内された。

『えっ、これはまさしく畳の和室ではないか!?』


さすがに、ここの寿司は美味しかったようで、全員最初は不安な表情であったが、一旦寿司を口に入れると無言のまま次から次へとほうばっていたのだった。


「いやー 美味しかったー! 満腹満腹!!」とアベルがお腹を叩いている。

「皆さん、お気に召して頂けましたか? 次は少し休んだら温泉に入ってみましょう!」

「温泉?? ここに温泉があるのか?」

「はい、背後に火山を構えていますので温泉が出るのです。 ただ貸切の露天風呂になるので男女混浴ですよ。」


「混浴!? えっと 男は・・・俺だけか〜 マジ?? 緊張するな!」

「ねえ、ジョー! あまり私達をジロジロみないでね!」とマリアが。

「おい、ジョー!!温泉なら私らも出してくれよ!!」と3精霊も言っている。


今夜はこの宿に泊まることになり、ジョー達一行は部屋についている露天の岩風呂に入ることになったのだ。

「俺はこっちに1人でいるから、みんなは向こう側に入ってくれ!」とジョーはタオルで大事なところを隠して体を流しそそくさと風呂の片隅でお湯に浸かった。

「いやー温泉は何百年ぶりであろうか!?」と感激した3精霊は他の女性達と一緒に入浴しくつろいでいる。

ジョーがいるのに、意外と女性7人は露出に気を使わずあけっぴろげであった。そして、水に入ったためセシリアはマーメイドに変身しているのだ。


アベルとエベルは人魚になったセシリアの体に興味津々である。

「へえー! セシリア、触ってもいい?? これって鱗なの??きゃー!!」というノリだ。

そして気付くと3人は楽しそうに広い岩風呂の中を泳いでいるのだった。













評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ