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JOE TEMPEST 「異世界転生して特殊能力を授かった男の物語」  作者: 三海怜


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34/59

第34話

核戦争後の荒廃したパラレルワールドでの本編『光と陰ー織りなす夢の形』のスピンオフとなります。

主人公ジョー・テンペストはその世界で生まれ育った18歳の男の子。

ふとしたきっかけで未知の体験をしていくことになる異世界転生の物語。


まるで導かれたかのように古びた不気味な館に引き込まれ妖精達と出会う。

その妖精達との共同生活を通して、打ちひしがれたジョーの心に徐々に変化があらわれるのであった。この旅の行き着く先はなんなのだろうか? 

ジョーにもわからず妖精達と一緒に望みを叶えていく・・・


特殊能力を授かったジョーはエルフと獣人達との冒険に出るのだった。


本編も宜しくお願い致します!

セシリアはその服を着ると、ジョーと一緒に船室に入って行った。


「へえー これが中なのね?」

「船に乗るのは初めて?」

「ええ、そうね。」

すると、中にいた4人がいきなりクラッカーを「パン!パン!パン!」と発射したのだった。

マリアが、「セシリア!私たちの船にようこそ!! 今回は助けてくれてありがとう!!まあ、色々と話を聞きたいからここに座って!」

と1番興奮しているのである。


「セシリア、彼女はこう見えてガルマニウム王国の第5王女なんだよ。よろしくね!」

「しかし、なんで、このジョーについてきたんだ??」

「あっ 彼にはすごく強い魔力を感じたんです。だから友達になれるかなって思って!」

「なるほど〜 それだったらなんとなくわからないでもないな!」

「しかし、ジョーってなんで私も含めて美人ばかり寄ってくるのかな〜」とマリアはニヤけている。


「あの鬼達は何なんだ?? 鬼の国でもあるのか? あの島に?」

「そうなんです。あの島は鬼ヶ島と言われていて、人間が住むように鬼達も島内に街を作って生活しているのです。彼らが人界に来ないようにゼポニズム皇国の陰陽師によって結界が張られているため島の外に出られないでいるのです。鬼は本来人間を食糧とするため飢えのため人間を見ると狂ったように襲いかかってくるのです。だからあなた方をあのように襲おうとしてきたのです。」


「そうだったんだ・・・」

「じゃ あいつらは今は人間の世界には来られないわけ??」

「今の所は・・・でも来た場合は用心しないといけません・・・噛まれるだけで鬼になってしまうので。」

「えっ ということは・・・あいつらは人間が元になってできているの??」

「そうなんです。そもそもの古参のそもそもの鬼もいますが噛まれたりすると菌が感染して人間も鬼に変貌してしまうのです。」

「なるほど、そう言う奴らなんだな・・・危なかったな! 本当にありがとう!!」


「話は変わるが、マーメイドって一体普段はどこに住んでいるんだ?」と興味津々である。

「私たちは海の底の水の都に住んでいます。そこにいるときはこの姿なんですが、海を泳ぐときはいわゆる

皆さんが言うマーメイドに変身するのです。そう、この彼女が風と土の精霊のご加護を受けたエルフ族であるのに対して、私たちは太古の昔に水の精霊のご加護を受けて海中で生活できるようになったのです。」

「なるほど〜 興味深いな! いつの日かその水中の都とやらに行ってみたいな!」

「あなた方は多分無理だと思います。水の精霊のご加護がないと。水圧で潰されてしまいますから。」


ジョーも2人の会話に割って入ってきた。

「でも、セシリア、君は単独で行動しているけど、それは問題ないの?」

「私は水の都の貴族の1人で、この海域の調査やパトロールが私の役割になっています。何か危険がある場合は、水を媒介に近くにいる仲間に伝わるので取り敢えず単独行動でも大丈夫なんです。」

「なるほど!それで俺たちに気付いたんだね?」

「そうですね。」


また、マリアが入ってきた。

「セシリアは魔法は使えるのか?」

「私達はそもそも皆さんが言う白魔道士が元なので治癒魔法が中心であとは環境の保全とかには役立てていますね。」

「なるほど、平和の民なんだな。 貴国とは、我が国を代表して友好条約を結ぼう!何か困ったことがあれば遠慮なく言ってくれ!」

「えっ 本当ですか!? ぜひお願いしたいことが・・・」

マリアはいきなりのセシリアの反応に少し驚いた。


「実は、この先にあるゼポニズムという国があるのですが・・・」

「知っているよ!私達はそこに行こうとしてるからね。」

「えっ 奇遇ですね!」

「呪術を国是とする国なんですが、現在新たな勢力が国政を牛耳っていて陰陽師を抱え込んでいます。

そして、その陰陽師に命じて呪詛師達を使って呪霊を私達の海の都に向かわせるのです。」

「えっ、でもなんで?」

「私達の国はゼポニズムでは竜宮城ということで言い伝えられていて、財宝が眠る不老不死の都と思われているのです。」

「なるほどね・・・」


「そうだな・・・どうにかして助けてあげたいな・・・」とマリアは腕組みして珍しく考え込んでているようだ。

「ということは、その新興勢力の張本人をやっつければいいってことなのかな?」とジョーが聞いた。

「そうなりますが、その人物は将軍と言われていて、鎧武士を軍隊として抱えており陰陽師も意のままに動かせるのです。強敵ですよ! ただ、旧勢力の皇帝の反対勢力も現存していますので、そちらに組みすれば可能性は高まるかと。」

「なるほどね! その旧勢力の本拠地はどこになるの?」

「海都です。」

「いいね!俺たちはそもそも通商でその海都に行くつもりなんだよ!」

「海都の帝には私もツテがありますので、では、まず直属の左大臣に会いに行きましょう!!」


ということで、朧げであった今回の冒険に今後のヴィジョンが見えてきたのであった。

不思議な出会いであったが、まるでそもそも組みこまれていたかのようにストーリーの中のミッシングピースをセシリアは果たしたのだった。


『なるほどね! 海都に行き帝に援助し国を取り戻せば交易も叶うし、おまけに水の都にも感謝されて、これまた交易も可能になる。そうすれば、マリアの敵はパルフィン帝国のみってわけか!? やるな〜姫!!』


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