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JOE TEMPEST 「異世界転生して特殊能力を授かった男の物語」  作者: 三海怜


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28/59

第28話

核戦争後の荒廃したパラレルワールドでの本編『光と陰ー織りなす夢の形』のスピンオフとなります。

主人公ジョー・テンペストはその世界で生まれ育った18歳の男の子。

ふとしたきっかけで未知の体験をしていくことになる異世界転生の物語。


まるで導かれたかのように古びた不気味な館に引き込まれ妖精達と出会う。

その妖精達との共同生活を通して、打ちひしがれたジョーの心に徐々に変化があらわれるのであった。この旅の行き着く先はなんなのだろうか? 

ジョーにもわからず妖精達と一緒に望みを叶えていく・・・


特殊能力を授かったジョーはエルフと獣人達との冒険に出るのだった。


「へえ〜 ここすっごく綺麗ですね〜!! 真っ白なビーチって初めてみました〜」とエリーゼは感激しているようだ。

「私らも初めてだよ〜 いいね〜」

「みんな!今夜はここでキャンプするわよ!」とマリアがまるで子供のように張り切っている。こんな明るい表情の彼女は今まで見たことがなかった。自国ではやはり姫であることに緊張感があるのだろう。


「じゃ、俺がテントとタープを張るよ!」とジョーも転生前のキャンプの趣味を思い出して楽しくなってきた。

そう、ジョーの数少ない趣味の一つはキャンプだったのだ。それもソロキャンプであった。何故なら友達という友達がいなかったため、ホテルに泊まるよりは安上がりだし、気ままにレンタカーで出掛けてはその先々でソロキャンプするのであった。老人になってからは車の運転ができなくなったため行けなくなっていたがソロキャンプグッズだけは最後まで記念に持っていたのだった。特にホワイトガソリンのランタンの光がお気に入りであった。


そんな思い出を噛み締めながらテントを張ると『そうだ、今夜はソロじゃないんだ!! 仲間が一緒にいるんだ!!』と思うと人生初めて興奮しているのであった。


アベルとエベルは獣人のスキルを活かして、「私ら、薪と果物とか、あとなんか食べられそうなものを探してくるよ!」と言うと楽しそうに走って森の中に消えて行ってしまった。


そしてマリアとエリーゼはボートで運んできた宿泊道具を引っ張り出して設営しているところだ。

ジョーが貼ったタープの下にクッションを並べたり、テント内にブランケットを入れたりしながら楽しそうにおしゃべりをしているようだ。

「ねえ、エリーゼ、あなたはジョーのことを大好きなんでしょ?」

「なんでわかるんですか?」

「そりゃ、見てれば私だってわかるわよ! どこで知り合ったの?」


一瞬無言の時が流れたのだが、

「私、奴隷だったんですが、ジョーが買ってくれたんです。それからはずっと一緒で幸せなんです。」

「そうだったんだ? ごめん、嫌なこと思い出させちゃったかな?」

「彼は変なことはしないの?」

「全然ですよ、1人の女性として扱ってくれますし、とても優しい方なのです。」

「そうか、よかったね。じゃ知り合った時には、もうあの精霊達はいたの?」

「そうですね!たまに人間の姿になるのでその時は私もよくお喋りして楽しく過ごしてますよ。」


「ジョー! 今夜君の精霊達を詳しく紹介してくれないか?」

「わかった。君だったらいいよ!是非この機会に友達になってくれ。」

「それはそうと・・・この先は長いんだよね?」

「そうだね。今はほんの少し進んだだけだ。 いろんなものが出てこないといいんだけどな・・・

まだ、ここはパルフィンの海域だから気が許せないんだ。」

「と言うことは??」

「パルフィンとは魔獣の領域なんだ。そもそもそこに魔獣使いが住み始めたのが国の起源なのさ。

だから、陸に海にも魔獣が出現してもおかしくないのさ。」


その時、姉妹が果物や獲物そして薪も抱えて嬉しそうに戻ってきた。

「このフルーツ美味しかったから幾つかみんなにも持って来たよ。良かったら食べてみて!」と上機嫌である。

やはり姉妹にとっては自然の中は最高な棲家なのだ。

「どお?危険なものはいなかった?」

「そうだね、特にいなかったな。いたら私らは臭覚でわかるからね。」


マリアも「へえーこんな自然の鳥で焼き鳥なんで・・・生まれて初めてだな」と驚いている。

アベルが手際よく焚き火で調理し出来上がるころには日も暮れてきた。

エリーゼが「とても綺麗なサンセットですよ!」とうっとりしている。

マリアもそのサンセットを眺めながら「王都にいたらこんな素晴らしい経験はできないな。みんなありがとう!」と柄に似合わず感激している様子である。


そして、船から持ってきた酒を片手に無人島での宴会が始まった。

『しかし、こんなビーチが綺麗な無人島でこんなことができるなんで俺って幸せだな・・・』とジョーも生前にやってみたかったことがやっと叶ったので人知れず涙ぐんでいたのだった。


「ところで、姫!ゼポニズムってどんなところなの?」とアベルが話し始めた。

「私も噂でしか知らないが、妖魔や魔獣とは違った世界があるそうだ。

悪い奴としては霊的な呪霊 そして人が没落した呪詛師っていうのがいて、それを退治する呪術師っていうのがいるらしい。で、高位の官職で呪術に優れたものは陰陽師という役職をもらい国を動かしているらしいのだ。」


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