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JOE TEMPEST 「異世界転生して特殊能力を授かった男の物語」  作者: 三海怜


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第22話

核戦争後の荒廃したパラレルワールドでの本編『光と陰ー織りなす夢の形』のスピンオフとなります。

主人公ジョー・テンペストはその世界で生まれ育った18歳の男の子。

ふとしたきっかけで未知の体験をしていくことになる異世界転生の物語。


まるで導かれたかのように古びた不気味な館に引き込まれ妖精達と出会う。

その妖精達との共同生活を通して、打ちひしがれたジョーの心に徐々に変化があらわれるのであった。この旅の行き着く先はなんなのだろうか? 

ジョーにもわからず妖精達と一緒に望みを叶えていく・・・


特殊能力を授かったジョーはエルフと獣人達との冒険に出るのだった。


このオアシスには中心に町の心臓とも言うべき湖があった。

そしてその周りには椰子の木が取り巻いている。

この町は豪商によって興されたのか?その湖のすぐ近くに交易商人らの豪邸が建っていた。そこからは幾つかのストリートが始まり居住エリアがあるのだが、またその外環にマーケットやレストラン、ホテルといった行商人用の施設が広がる街の造りであった。


ジョー一行は姫が決めた豪華なホテルに2部屋をまず確保した。

そして砂漠と街中を見渡せる高台にあるカフェでランチをとりながら、

「私はこうした見知らぬ町に行き、食べたこともない物を食べ人と交わるのが好きなんだ。」

「しかし、姫! ここの城壁は高くて堅牢だけど一体何の襲撃があるんだ??」

「魔獣だと思う。」


「ねえ、姫!湖の近くには大きな屋敷が幾つもあって、凄く金持ちそうな生活みたいだけど、そいつらがここの軍隊を持ってるのかな?」とアベルも気になったようだ。

「そのようだな。一種のオアシス国家のようだな。まあ、このパルフィン帝国自体が砂漠に点在する小さな国の寄せ集めだから理解はできるが。帝国の軍隊としては皇帝直属の部隊があるだけで、あとは地方のカリフが独自に軍隊を備えているんだ。」


「変なことを聞くが、君の国とこのパルフィンはどっちが強いんだ?」

「そうだな。責められれば勝てると思うが、攻めては勝てないと思う。何故ならこの砂漠だ。

だが、それはどちらにも言えることだから今の所は両国間でほぼ戦争がないんだ。」

「なるほど」


「ただ、皇帝直属の部隊にワイバーンナイト部隊がある。それが攻めてきたら危険だな。

なんせ50騎はいるとの噂でワイバーンの吐く火力の破壊力が凄まじいのだ。」

「ところで、俺たちが向かうサヌアだが、そこのカリフの勢力はどんな感じなんだ?」

「この砂漠の先にあるんだが、海に飛び出た岬があってその自然の要塞をベースに造られた城壁都市なんだ。

これもまた高い城壁で守られていて海からは絶壁のように見えるため難攻不落だな。しかしその城下には港があって海の向こうの島国ゼポニズム皇国と通商を行っているらしいのだ。その交易で栄えた資金で軍隊を増強しているとの噂があるな。」

「なるほど〜 じゃ やっぱり空からでないとダメなんだな・・・」



「おい見ろ!! 魔獣の襲撃だ!!」と城壁の護衛兵が叫んだ。

ジョー達が城壁に駆け寄ると遠くに数えきれないほどの魔獣が群れをなして押し寄せてきていた。

「なんだあれは?」

望遠鏡で確かめていた護衛兵が、

「砂漠アリの大群だ。魔獣化して巨大になってるぞ! ここ目掛けて突進してくるぞ!」と叫んでいる。

そして護衛兵達は城壁に組み込まれている大砲に砲弾を幾つも運びいつでも攻撃ができるように準備を始めた。


「姫、どうする??」とジョーが聞いた。

「この街は私の国に関係はないのだが・・・ここであの魔獣の群れを壊滅させないとガルマニウムにも到達するかもしれんな・・・」

「まあ、ここの護衛兵に協力すればこちらの被害も軽くなるという言うことか・・・」

「どうする、姫? やるか??」

「おい、みんな! どうする? 加勢するか??」と姫も聞くと、

「私はジョーに従いますよ!」とエリーゼが。そして、アベル・エベルは・・・

「私らは姫を手伝うよ!だから遠慮なく言ってくれ。」

「じゃ〜みんな久々に行くか!?」

「おーっ!!」と勢いがついた。


「では、私は空から爆撃するから、アベル・エベル手伝って!」「あいよー!!」と言って飛行艇が駐機してある場所に走っていってしまった。

ジョーはエリーゼと共に魔獣の動きを見守っている。


護衛兵達の砲撃が始まった。

やっと目視できる距離となってきたが、なんとあの砂漠アリの大きさは1個体3mぐらいはあるようだ。

そして数は無数といっていいぐらいの黒い群れが押し寄せてきていた。

やはり砲撃だけでは全く撃退できない規模である。


「エリーゼ、行くか!!」 「はい!ご主人様!!」

「カムアウト!!」

「久々にお呼びがかかったな〜 退屈してたぞ!」と言いながら3精霊が現れた。

「ブルー!君はエリーゼと一緒に、この城壁の下に足場を切り開いてくれ!」

「そしてホワイトとブラックは俺に憑依してくれ!飛んで火炎攻撃をする。」


精霊が憑依したジョーはまずフレイムバーストを放って迫り来る最前列の巨大アリの列を抹消した。

その間、ブルーはエリーゼの手を取って城壁を飛び降りて行った。

ジョーは彼女らの上空に浮きながらフレイムバーストを連発し、そこをくぐってくる巨大アントをブルーとエリーゼが撃退しているところだ。

ようやくプリンセスツェッペリン号が登場してきたのだがジョー達の更に奥に向かって飛行中である。


そして、ついに飛行艇からの爆撃も始まった。

アベルが船尾の甲板からキャノンボールを投下しているようだ。

一つ一つの爆撃は凄まじい破壊力である。

そこにどこからともなく、飛龍が3騎飛来してきたのだった。


ジョーは、「あれはなんだ??」

するとホワイトが「あれが噂の飛龍ワイバーンナイトですよ。」と教えてくれた。

「敵なのか?味方か??」


するとその3頭にはやはりライダーであるナイトが乗った3騎が並んで近づいてきたかと思ったら、

爆炎を吐きながら巨大アリの群れを焼き払ったのだった。

最前列はジョー達が駆逐していたのであるが、マリア達のキャノンボール爆破圏内との合間をスウィープしてくれたようだ。

その3騎がジョーの頭上を折り返し通過する時に先頭のリーダー格のナイトが左手でジョーに向かって敬礼をした。

「なるほど!では味方だな。」と一安心である。


するとどこからかオカリナの美しい音色が流れてきたのだった。

どうやらマリアのツェッペリンからの方角のようだ。

『そうか!エベルだ!!』


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