国道25号線
またしても祖父から聞いた話です。
これは祖父が大工になりたての頃、奈良に仕事に行っていた祖父と仕事仲間は作られたばかりの国道25号線を通って帰宅していた時の話です。
時刻は深夜3時ごろ、祖父の運転する車が国道25号線を通っていたところ背後から白い何かが通っているのをバックミラー越しに確認したそうです。
祖父は(こんな時間まで仕事してるってことは同業者かな?)くらいに考えていました。車内には祖父と仕事仲間数人が乗っており、祖父以外の全員が眠りについていました。
しばらくすると新しく白い何かがもう1つ増え、祖父は(やっぱり同業者か)と思い、自分達だけがこんな時間まで仕事しているわけじゃないことに安心していました。
数分後、眠っていた仕事仲間の1人が目を覚まし「もう着いたか?」と聞いてきましたが「まだ」と答えると暇そうにしていたそうです。
それから眠っていた仕事仲間が1人また1人と目を覚まし談笑を始め、祖父も時々交りながら会話が盛り上がっていたところ、祖父が「そういえば俺達以外にもこんな時間まで仕事している奴らがいるぞ」と言ったところ「へー」と流されたそうです。
それから談笑が少し落ち着いた所、急に後部座席に座っていた1人が焦った様子で運転席にいた祖父に「やばい、やばい」と言ってきたそうです。
何事かと思った祖父が話を聞いた所「後ろのは車じゃない!」と言い、そんなはずはないとバックミラーで確認したところ、やはり車と同じ速さで白い何かが3つ走っているだけでした。
それでも仕事仲間の慌てぶりにマジマジと確認したところ、白い何かは車ではなく無数の人の顔が集まった白い塊に見えたそうです。
命の危険を感じた祖父はアクセルを踏み全力で逃げたそうです。
高速道路から抜け出すときには居なかったそうで、それからその道を走っても白い何かは現れなかったそうです。
以上が祖父から聞いた怖い話の中で面白そうだった物です。




