第30話 スレイン宰相の憂鬱 (リンの家系図つき)
スレイン国の宰相は、リンの祖母の弟である。
スレイン国の現国王もリンの祖母の弟である。
スレイン国王には子供がおらず、
スレイン国王の弟である宰相は 自分及び自分の一族の王位継承権を完全に放棄している。
すべては リンを時期スレイン国王とするためである。
本来 宰相たちの姉である、リンの祖母が、リンド国とスレイン国を統合した女王になるはずであったのに、多くの裏切りと陰謀によりいまだ リンド国とスレイン国は分裂したまま。
だからこそ、現スレイン国王と宰相は是が非でもリンをスレイン国の女王にするつもりでいた。
「あの娘は魔力が強い
幸いにも リンド国のコーチャン王も独身を通し子供を作らないことにより 我らに消極的ながらも協力してくれておる」スレイン王
「あの軟弱皇子が軟弱であるがゆえに国王になった現状では
さっさとリンが リンド国王にならなければ あの国は自滅します」スレイン宰相
「しかし 我らも歳だ。
今のうちに スレイン国の引継ぎを済ませておこう」スレイン国王
「最近は 教会の息のかかった人間がおらぬ場所と言えば わが居室のみ。
国王様が 私の隠れ家で生活なさる状況ですからな」宰相
「まったくだ。
どこで道をたがえたのか・・」
二人は深いため息をつき、リンを呼ぶための狼煙をあげた。




