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ベル暦3年:子供時代の終わり  作者: 木苺
野生の王国へ
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本領の新コカトリス事情

ベル歴3年 4月末

フェンが受胎済みのコカトリス(小春・ぽかぽか)を連れてもどった。


彼女たちも 有精卵を5個づつ産み雛がかえった。


その結果 ベルフラワーのコカトリスは


・日向

  小春(ベル歴2年7月生まれ)

   雌3雄2 雛


  ぽかぽか(ベル歴2年7月生まれ)

   雌3雄2 雛


・たんぽぽ

  雌2羽(ベル歴2年秋生まれ):毎日無精卵を産んでいる

・れんげ

  雌2羽(ベル歴2年秋生まれ):毎日無精卵を産んでいる


日向はいずれ、人語を理解できる雌の有志といっしょに野生の王国に戻り

コカトリスの意識革命を起こすつもりらしい。


小春とぽかぽかの子である雄4羽を発情までに隔離することをリンは頼まれている


一方 たんぽぽとレンゲは、小春とポカポカの子である雄のうち1羽ぐらいは人語を解するようにならないかと期待している。

 もし理性的な雄が育ったらどっちが先に配偶者にするか今から話し合っているようだ。


「そこに 雄の意思はないの?」リンが訪ねると

「そこまで理性的な雄が生まれたら 革命ですよ!」と日向・たんぽぽ・レンゲは声をそろえた。


というわけで狼たちの仕事がまた増えました。

 ひな鳥雄の成熟度合いを確認し、隔離時期をライトに報告するという仕事。


「なんだそれは?」アトス


「望まない妊娠を避ける権利を守るためです」リン


「なぜ そこに狼が関係するのだ」


「人間にはコカトリスの成熟とかわからないから」リン


「コカトリス同士で決着をつければいいだろうが!」アトス


「私たちにも 雄雛の成熟なんてわかりません

 雌なら無精卵を生み出すからわかるけど

 雄は雌より成熟が早くて 寝込みを襲ってきたので信用できない!!」

  タンポポ・レンゲ・日向が一斉に騒ぎ立てた。


「だったら 生後1か月くらいで隔離すればいいだろう。

 その頃になれば 自分で餌が食えるだろうから」アトス


「私たち 時間の感覚に疎いんです・・・」日向

「それに 自分で餌を食べ始めても 最初のうちは弱いし・・」


「鳥頭なりにがんばっておるのだ。応援してやれ」

スコリーがアトスに念話をおくってきた。


「仕方がない。

 種族を超えて 女性の尊厳の確立に連帯するお前たちに協力するよ」アトス

 (ライトに、女性の尊厳について語るネタが増えたぞ!)

アトスはにんまりとした。

 (恋愛にのぼせる人間の雄には コカトリスにも劣る阿呆と説教してやれるわい!)

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