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孤高の再現魔法使い  作者: 潮騒
第三章
65/67

バグってる

短いです。



 それは何気ないリーンの一言から始まった。


「そういえば、望殿はどれほどの力を持っているんだ?」

「ん?それはステータスってことか?」

「そうだ。帝国での望殿の戦闘は一通り見させてもらったが、どれも凄まじいものだった。だから、気になったんだ」


 望は思い返してみると、天空神と出会ってから一度もステータスの確認をしていない事に気づく。あれから色々な戦闘をしてきたので、ステータスが上がったのではないかと考えた。


「ちょっと待ってくれ。今確認するから」


 望は自身のステータスを確認する。ステータスは他の人には見えないため、口頭で伝えなければいけない。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ノゾム=テンドウ 


 性別:男  レベル178


 体力:14520

 攻撃:4620

 防御:3800

 魔力:21400

 敏捷:7710


 称号:異世界人、召喚されし者、勇者、魔法使い、魔物キラー、剣士、天斬流の使い手、竜殺し、使徒、天空神の遣い、盗賊キラー、導く者、神の代行者、神罰


 適正魔法:再現魔法、天空魔法


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 望は自分のステータスに驚きを通り越して呆れる。特に魔物と戦った記憶もないのに、レベルの上がり方が異常だからだ。


(これは少し隠して伝えるべきか……?)


 自分のステータスをそのまま伝えてしまうと、異世界からの召喚者であることも話す必要がある。仲間ではないリーンにそれを話すのは少し躊躇われた。


「じゃあ、まずは私のステータスを聞いてもらおうかな」


 望がそんなことを考えていると、リーンがそう言って自身のステータスを話し始めた。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 リーン=ミスティア


 性別:女  レベル35


 体力:2210

 攻撃:670

 防御:440

 魔力:800

 敏捷:720


 称号:狩人、森の自由人、獣キラー、料理人


 適正魔法:風魔法


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 リーンのステータスを聞いてから、ティアナは疑問の声を上げた。


「聞いてからで悪いんだけど、そんなに軽々と自分のステータスを教えてよかったの?」


 ステータスはいわばその人の強さの数値化だ。普通に考えればステータスが上の者が勝つし、自分の方がステータスが上だと分かれば相手を下に見る者も少なくないだろう。


 冒険者たちは滅多に自分のステータスは明かさないので、ティアナは自分からステータスを明かしたリーンも明かそうとしている望にも驚いている。


「私は別にステータスを知られたところでどうってことはない。望殿たちを信頼をしているし、信頼していることを示したい。だから、気にしないでほしい」


 リーンは真っ直ぐな瞳で望たちに伝える。望は少し笑うと、自分のステータスを正直に伝えた。


「の、望殿は勇者の一人だったのか……」

「まあ、そういうことだ。俺がユニークを持っているのも、勇者だからかもな」

「それなら望殿が強いことにも納得だ」


 リーンはうんうんと頷く。


「相変わらず異常なステータスしてるわね」

 

 望のステータスを知っているティアナがそう呟く。ちなみに、知らなかったルシアは口を開けてポカーンとしており、そんなことに興味のないシェーネは大きなあくびをした。


「うーん、俺にとってはあまりすごさが分からないんだよな。なんせ、比較対象が少なすぎる」

「前にも言ったけど、レベル100を超えてるのは冒険者だとランクSっていう一番上のランクの人達よ?普通はありえないんだからね」


(俺って言うなればバグってるのか。まあ、このステータスに加えて、神装であるシュヴァルツも持ってるしな)


 そう思い、横に置いてあるシュヴァルツを見ると……


『ムニャムニャ……ご主人様、もう食べられませんって……』


 どうやら寝ているみたいだ。ただ、望は武器が寝るという滅多に――というか、絶対――見ない光景にただただ絶句するのだった。






もし面白いと思っていただけたら、評価、ブクマなどなどよろしくお願いします。作者がバタフライで泳ぎます。

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